近日上映予定
文学と映画
2023/11/25 ~ 2023/12/22
世界の文学作品を原作とする映画特集。
原作に忠実な作品もあれば、原型をとどめない作品も!
※『雨』『欲望という名の電車』は16mm上映
上映予定作品一覧(全35本)
『港の女』
『三文オペラ』
『雨』
『暴風の処女』
『今日限りの命』
『罪と罰』
『サボタージュ』
『月光の女』
『レベッカ』
『海の狼』
『謎の佳人レイチェル 』
『拳銃貸します』
『ラインの監視』
『夏の嵐』
『救命艇』
『恐怖省』
『二日間の出会い』
『離愁』
『失われた時』
『マクベス』
『女相続人』
『黒魔術』
『スペードの女王』
『愚かなり我が心』
『摩天楼』
『大いなる罪びと』
『狐の王子』
『破局』
『河』
『欲望という名の電車』
『キリマンジャロの雪』
『結婚式のメンバー』
『オセロ』
『黄金の馬車』
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『魔術師 The Magician(71分/サイレント)』
- 上映スケジュール
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公開:1926年
監督:レックス・イングラム/原作:サマセット・モームの同名小説
出演:アリス・テリー、パウル・ヴェゲナー、イワン・ペドロヴィッチ、フィルマン・ジェミエ
人工生命の研究に没頭する怪しい科学者ハッドは、催眠術で女流彫刻家マーガレットを操り結婚に持ち込むが!?長らく失われたと思われていた本作はホラー映画最初期の傑作。
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『港の女 Sadie Thompson(96分/サイレント)』
- 上映スケジュール
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公開:1928年
監督:ラオール・ウォルシュ/原作:サマセット・モーム「雨」
出演:グロリア・スワンソン、ライオネル・バリモア、ブランシュ・フリデリシ、チャールズ・レイン、ラオール・ウォルシュ
モーム「雨」の初映画化。プロデューサーとヒロインのスワンソン、監督のウォルシュ、ライオネル・バリモアが揃ったサイレント時代の傑作。ラストシーンが欠落しているが、脚本に基づいた静止画で補っている。スワンソンのキャリアの中で最も優れた作品でもある。
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『三文オペラ Die 3 Groschen-Oper(111分)』
- 上映スケジュール
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公開:1931年
監督:G・W・パプスト/原作:ベルトルト・ブレヒトの同名小説
出演:ルドルフ・フォルスター、カローラ・ネイベル、ラインホルト・シュンツェル、フリッツ・ラスプ、ヴァレスカ・ゲルト、ロッテ・レーニヤ、ウラジミール・ソコロフ
トーキー最初期の音楽劇でクルト・ヴァイルの印象的なメロディと猥雑な歌詞が大恐慌後の荒んだ時代の雰囲気をスクリーンに横溢させる。ギャングのボス・メッキ―と乞食の元締めが肥え太るロンドン。クライマックスの戴冠式に詰めかける乞食たちの行進も素晴らしい。
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『雨 Rain(94分/16mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1932年
監督:ルイス・マイルストン/原作:サマセット・モームの同名小説
出演:ジョーン・クロフォード、ウォルター・ヒューストン、ベン・ヘンドリックス、ウィリアム・ガーガン、メアリー・ショウ、ガイ・キビー
嵐で船を降り、雨に降りこめられ宿で過ごす乗船客たちの中に娼婦と牧師がいた。モームの同名小説は3度映画化されているが、本作はクロフォードとヒューストンの白熱の演技合戦に加え、人間の心を狂わせるように執拗に降り続く雨の映像に息を飲む傑作である。
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『暴風の処女 The Story of Temple Drake(71分)』
- 上映スケジュール
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公開:1933年
監督:スティーブン・ロバーツ/原作:ウィリアム・フォークナー「サンクチュアリ」
出演:ミリアム・ホプキンス、ジャック・ラ・ルー、ウィリアム・ガーガン、フローレンス・エルドリッジ、サー・ガイ・スタンディング
ミリアム・ホプキンスが奔放な女子大生を演じるプレコード時代の傑作。原作のフォークナーの小説「サンクチュアリ」はスキャンダルな内容で騒動になったが、スティーブン・ロバーツは暴行場面や結末などを変更して映画化した。
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『今日限りの命 Today We Live(114分)』
- 上映スケジュール
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公開:1933年
監督:ハワード・ホークス/原作:ウィリアム・フォークナー「Turnabout」
出演:ジョーン・クロフォード、ゲイリー・クーパー、フランチョット・トーン、ロバート・ヤング、ロスコー・カーンズ
第一次大戦中の英国を舞台に、父を戦争で亡くした娘と男たちが繰り広げる恋愛ドラマ。ホークス流の恋と友情と笑いに加え、迫力ある空中戦闘シーンも見どころ。はしゃぎながら素手でゴキブリを捕まえるクロフォードもお見逃しなく。
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『罪と罰 Crime And Punishment(88分)』
- 上映スケジュール
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公開:1935年
監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ/原作:フョードル・ドストエフスキーの同名小説
出演:ピーター・ローレ、エドワード・アーノルド、マリアン・マーシュ、タラ・ビレル、エリザベス・リスドン、ロバート・アレン、ダグラス・ダンブリル
原作のイメージと全く異なるピーター・ローレがラスコーリニコフを演じる!スタンバーグは本作を気に入らなかったというが、「罪と罰」の精神を維持しながら、サスペンスと心理劇を合体させることに成功している。ローレの演技はもちろん素晴らしい!
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『サボタージュ Sabotage(77分)』
- 上映スケジュール
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公開:1936年
監督:アルフレッド・ヒッチコック/原作:ジョセフ・コンラッド「密偵」
出演:シルヴィア・シドニー、オスカー・ホモルカ、ジョン・ローダー、デズモンド・テスター、ジョイス・バーバー
破壊工作員という裏の顔を持つ映画館主。彼は疑惑をそらすため爆弾を妻の弟に運ばせるが…。道草を喰う少年、時計、爆弾の箱。交互に映し出される映像と音楽が恐怖心を増幅させる傑作サスペンス。
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『月光の女 The Letter(95分)』
- 上映スケジュール
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公開:1940年
監督:ウィリアム・ワイラー/原作:サマセット・モーム「手紙」
出演:ベティ・デイヴィス、ハーバート・マーシャル、ジェームズ・スティーブンソン、フリーダ・イネスコート、ゲイル・ソンダガード
マレーのゴム・プランテーションを舞台にしたミステリー。手紙、短剣、レース編み等の小道具使い、中国人街の妖しい雰囲気や美術も素晴らしい。ワイラーとベティ・デイヴィスの顔合わせなので、もちろん悪女ものの名作に仕上がっている。
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『レベッカ Rebecca(131分)』
- 上映スケジュール
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公開:1940年
監督:アルフレッド・ヒッチコック/原作:ダフネ・デュ・モーリアの同名小説
出演:ローレンス・オリヴィエ、ジョーン・フォンテイン、ジョージ・サンダース、ジュディス・アンダーソン、グラディス・クーパー、レオ・G・キャロル、ナイジェル・ブルース
内気な娘が結婚した大富豪の屋敷には死んだ先妻レベッカの気配が満ちていた。気が付くとフォンテインの側にいる家政婦のジュディス・アンダーソンが恐ろしすぎるニューロ・サスペンス。ヒッチコックの米進出作にしてアカデミー作品賞授賞の傑作!
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『海の狼 The Sea Wolf(100分)』
- 上映スケジュール
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公開:1941年
監督:マイケル・カーティス/原作:ジャック・ロンドンの同名小説
出演:アイダ・ルピノ、エドワード・G・ロビンソン、ジョン・ガーフィールド、アレクサンダー・ノックス、ジーン・ロックハート、スタンリー・リッジス
作家と女を救助した“ゴースト号”の船長は“狼”と呼ばれる残忍な男。船長をロビンソン、紛れ込んだ船員にガーフィールド、逃亡中の女にルピノという顔合わせ。ジャック・ロンドンの同名小説は何度も映画化されているが、中でも名作と言われる一作。
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『謎の佳人レイチェル My Cousin Rachel(99分)』
- 上映スケジュール
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公開:1942年
監督:ヘンリー・コスター/原作:ダフネ・デュ・モーリア「レイチェル」
出演:オリヴィア・デ・ハヴィランド、リチャード・バートン、オードリー・ダルトン、ロナルド・スクワイア、ジョージ・ドレンツ、ジョン・サットン
従兄が海外で結婚後に急死し、妻のデ・ハヴィランドを疑うリチャード・バートン。実際に彼女に会ってその美しさに一目ぼれするが、心の底では疑いが消えず…。男性版レベッカとでもいうべき一作。脚本に難色を示したキューカーが降板しているが、オスカー4部門でノミネートされた。
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『拳銃貸します This Gun for Hire(81分)』
- 上映スケジュール
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公開:1942年
監督:フランク・タトル/原作:グレアム・グリーン「拳銃売ります」
出演:アラン・ラッド、ヴェロニカ・レイク、ロバート・プレストン、レアード・クリーガー 、タリー・マーシャル、マーク・ローレンス
裏切り、報復、トレンチ・コートの背に滲む男の孤独と、三拍子そろった傑作ノワール。ニヒルなのにネコを愛する殺し屋を演じたアラン・ラッドは本作で大ブレイク。
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『ラインの監視 Watch on the Rhine(107分)』
- 上映スケジュール
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公開:1943年
監督:ハーマン・シュムリン/原作:リリアン・ヘルマンの同名戯曲
出演:ベティ・デイヴィス、ポール・ルーカス、ジェラルディン・フィッツジェラルド、ルシル・ワトソン、ジョージ・クールリス、ドナルド・ウッズ
ドイツ人のクルトは3人の子どもを連れ、妻の実家のあるアメリカへと移住するが…。反ナチス活動に身を捧げる家族を描いたリリアン・ヘルマンの戯曲をハメットが脚色した作品。強硬な反ファシズム派だったベティ・デイヴィスは二つ返事で出演を了承したという。
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『夏の嵐 Summer Storm(107分)』
- 上映スケジュール
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公開:1944年
監督:ダグラス・サーク/原作:アントン・チェーホフ「狩場の悲劇」
出演:ジョージ・サンダース、リンダ・ダーネル、エドワード・エヴェレット・ホートン、シグ・ルーマン、アンナ・リーサラ・パッデンフランク・オース
帝政ロシア末期。判事のジョージ・サンダースは愛する人がいながら木こりの娘にのめり込むが…。男を踏み台にするリンダ・ダーネルと破滅してゆく貴族階級の男たちが、激変する時代を象徴するようだ。
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『救命艇 Lifeboat(97分)』
- 上映スケジュール
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公開:1944年
監督:アルフレッド・ヒッチコック/原作:ジョン・スタインベック(未発表)
出演:タルーラ・バンクヘッド、ウィリアム・ベンディックス、ウォルター・スレザック、メアリー・アンダーソン、ジョン・ホディアク、ヘンリー・ハル、ヘザー・エンジェル、ヒューム・クローニン、カナダ・リー
Uボートの魚雷攻撃を受けた客船の乗客7人が乗り込んだ救命艇。そこへ沈没したUボートの生き残りが泳ぎ着き…。ボートという限られた空間で乗客たちとドイツ兵が繰り広げる密室劇の傑作。ヒッチコックがスタインベックに新作映画の原作となる小説を依頼した。
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『恐怖省 Ministry of Fear(87分)』
- 上映スケジュール
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公開:1944年
監督:フリッツ・ラング/原作:グレアム・グリーンの同名小説
出演:レイ・ミランド、マージョリー・レイノルズ、カール・エスモンド、ダン・デュリエ、アラン・ネイピア、アースキン・サンフォード
精神病院から退院したばかりの男の身辺で次々に奇妙な事件が起こり…。英国国務省中枢に入り込んだナチスの陰謀に巻き込まれる男の恐怖を描く。不気味な登場人物たち、怪しげな降霊会など、ラングによる恐怖描写が冴える。
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『二日間の出会い The Clock(90分)』
- 上映スケジュール
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公開:1945年
監督:ヴィンセント・ミネリ、フレッド・ジンネマン(ノンクレジット)/原作:ポール・ギャリコ、ポーリーン・ギャリコ(未発表)
出演:ジュディ・ガーランド、ロバート・ウォーカー、ジェームズ・グリーソン、キーナン・ウィン、マーシャル・トンプソン、ルシル・グリーソン
ジュディの希望により実現したロマコメの傑作!休暇中の兵士とジュディのエスカレーターでの出会い、何故か朝まで牛乳配達、そして別れの時は刻々と迫る。歌はいっさいなし。ジュディは演技も一流であることを証明した。
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『離愁 Tomorrow is Forever(105分)』
- 上映スケジュール
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公開:1946年
監督:アーヴィング・ピシェル/原作:グエン・ブリストウの同名小説
出演:オーソン・ウェルズ、クローデット・コルベール、ナタリー・ウッド、ジョージ・ブレント、ルシル・ワトソン、リチャード・ロング
負傷により顔が変わり別人として生きてきた夫・オーソン・ウェルズと、夫を愛しながら新たな家庭を築いた妻クローデット・コルベール。第一次大戦に翻弄された夫婦の20年に渡る愛の彷徨を描いたメロドラマ。
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『失われた時 The Lost Moment(89分)』
- 上映スケジュール
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公開:1947年
監督:マーティン・ゲーベル/原作:ヘンリー・ジェイムズ「アスパンの恋文」
出演:ロバート・カニングズ、スーザン・ヘイワード、アグネス・ムーアヘッド、ジョーン・ローリング
ニューヨークの編集者ルイスは、謎の死を遂げた詩人の恋文を手に入れようとヴェニスに向かう。偽名を使って詩人の元恋人(105歳!)の屋敷に潜り込んだルイスは…。ヘンリー・ジェイムズ原作によるゴシックロマン・ミステリー。
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『マクベス Macbeth(107分)』
- 上映スケジュール
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公開:1948年
監督:オーソン・ウェルズ/原作:ウィリアム・シェイクスピアの同名戯曲
出演:オーソン・ウェルズ、ジャネット・ノーラン、ダン・オハーリヒー、ロディ・マクドウォール、エドガー・バリア、アラン・ネイピア、アースキン・サンフォード
製作・監督・脚本を手がけたオーソン・ウェルズ独自の解釈によるマクベス。おどろおどろしい雰囲気と、紙の王冠を付け毛皮を纏ったマクベス=ウェルズの鬼気迫る演技が見もの。ヌーヴェルヴァーグの批評家たちが絶賛し再評価された作品。
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『女相続人 The Heiress(115分)』
- 上映スケジュール
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公開:1949年
監督:ウィリアム・ワイラー/原作:ヘンリー・ジェイムズ「ワシントン・スクエア」
出演:オリヴィア・デ・ハヴィランド、モンゴメリー・クリフト、ラルフ・リチャードソン、モナ・フリーマン、ミリアム・ホプキンス
内向的な娘から一転、男を憎む氷の女に変貌するキャサリンをハヴィランドが魂の名演。人間の暗黒面を描くワイラーの作品群の中でも抜きんでた恐ろしさ! 主演女優賞などアカデミー4部門受賞。ヘンリー・ジェイムズ「ワシントン・スクエア」にインスパイアされた作品。
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『黒魔術 Black Magic(105分)』
- 上映スケジュール
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公開:1949年
監督:グレゴリー・ラトフ/原作:アレクサンドル・デュマ・ペール「ジョゼフ・バルサモ」
出演:オーソン・ウェルズ、ナンシー・ギルド、エイキム・タミロフ、フランク・ラティモア、ヴァレンティナ・コルテーゼ
ジプシーの少年は長じてカリオストロ侯爵を名のり、メスマー直伝の催眠術を利用して欧州希代の詐欺師となる。さらに、マリー・アントワネットに瓜二つの少女を利用して、権力を握ろうとし…。ウェルズが共同監督(ノンクレジット)と主役を演じた。
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『スペードの女王 The Queen of Spades(95分)』
- 上映スケジュール
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公開:1949年
監督:ソロルド・ディキンソン/原作:アレクサンドル・プーシキンの同名小説
出演:アントン・ウォルブルック、イーディス・エヴァンス、ロナルド・ハワード、イボンヌ・ミッチェル
身分の低い工兵がカードの悪魔の力を手に入れようとするが…。出世のため、人を利用し罪を犯し狂っていく男の野望が、クライマックスのゲームで終わりを迎える。プーシキンの同名小説を映画化した悪魔のサスペンス・ホラーの傑作。
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『愚かなり我が心 My Foolish Heart(98分)』
- 上映スケジュール
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公開:1949年
監督:マーク・ロブソン/原作:J・D・サリンジャー「コネティカットのひょこひょこおじさん」
出演:スーザン・ヘイワード、ダナ・アンドリュース、ロイス・ウィーラー、ロバート・キース、ジェシー・ロイス・ランディス
原作を書いたサリンジャーは本作を酷評し、その後は自作の映画化を拒否し続けたが、映画は別物。若さと恋と戦争に翻弄され、愚かな選択をしたヒロインの人生を回想形式で描いたメロドラマとして素晴らしい。
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『摩天楼 The Fountainhead(113分)』
- 上映スケジュール
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公開:1949年
監督:キング・ヴィダー/原作:アイン・ランド「水源」
出演:ゲイリー・クーパー、パトリシア・ニール、レイモンド・マッセイ、ケント・スミス、ロバート・ダグラス、ヘンリー・ハル、レイ・コリンズ
原作は新自由主義の祖先ともいうべきアイン・ランド「水源」。アメリカで聖書の次に読まれていると言われる。主人公の天才建築家を始め、登場人物全員が極端すぎるカルト作。本作をきっかけにクーパーとパトリシア・ニールの不倫がバレたりと、色んな意味でスキャンダラスな作品。
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『大いなる罪びと The Great Sinner(110分)』
- 上映スケジュール
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公開:1949年
監督:ロバート・シオドマク/原作:フョードル・ドストエフスキー「賭博者」
出演:グレゴリー・ペック、エヴァ・ガードナー、メルヴィン・ダグラス、ウォルター・ヒューストン、エセル・バリモア、フランク・モーガン、アグネス・ムーアヘッド、フレデリック・フォン・レデブール、ルドウィッグ・ドナス、クルト・ボウワ
自身も博奕アディクトだったドストエフスキーの原作もの。作家グレゴリー・ペックが惚れたエヴァ・ガードナーと父は賭博狂。彼らの借金返済のため賭けに挑むペックの運命は!? 祖母(エセル・バリモア)の最期も凄まじい!
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『狐の王子 Prince of Foxes(108分)』
- 上映スケジュール
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公開:1949年
監督:ヘンリー・キング/原作:サミュエル・シェラバルガーの同名小説
出演:タイロン・パワー、ワンダ・ヘンドリックス、オーソン・ウェルズ、マリナ・ベルティ、エヴェレット・スローン、カティーナ・パクシヌー、レオ・G・キャロル
勢力拡大を謀るチェーザレ・ボルジアは、冷酷で賢い“狐の王子”のようなオルシーニをヴィラノ公の城に遣わすが…。野心家のオルシーニをタイロン・パワーが演じる冒険活劇。妹ルクレツィアをも政治の手先に使うチェーザレ役のウェルズはまさにはまり役。
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『破局 The Breaking Point(97分)』
- 上映スケジュール
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公開:1950年
監督:マイケル・カーティス/原作:アーネスト・ヘミングウェイ「持つと持たぬと」
出演:ジョン・ガーフィールド、パトリシア・ニール、フィリス・サクスター、ファノ・フェルナンデス、ウォーレス・フォード、エドモン・ライアン
ヘミングウェイ「持つと持たぬと」の『脱出』に続く映画化だが、印象は全く異なる。ガーフィールドが船を失うのを恐れて犯罪に手を貸す船長を演じるが、ボギーのようなヒーロー性は皆無で、典型的な“持たざる者”を体現している。善人の助手と献身的な妻の存在が哀しい。
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『河 The River(99分)』
- 上映スケジュール
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公開:1951年
監督:ジャン・ルノワール/原作:ルーマー・ゴッデンの同名小説
出演:ノラ・スウィンバーン、エズモンド・ナイト、エイドリアンヌ・コリ、アーサー・シールズ、パトリシア・ウォルターズ
ガンジス河流域で黄麻工場を営む英国人一家の娘たちの初恋物語を通して、人間の生と死、性の目覚めを詰め込み、生命の躍動と円環を描く人生讃歌。ルノワールが英作家ルーマー・ゴッデンの原作に惚れ込み、インドで撮り上げたハリウッド時代の最終作。
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『欲望という名の電車 A Streetcar Named Desire(122分/16mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1951年
監督:エリア・カザン/原作:テネシー・ウィリアムズの同名戯曲
出演:ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランド、キム・ハンター、カール・マルデン、ルディ・ボンド、ニック・デニス、ペグ・ヒリアス、ライト・キング、リチャード・ガリック
ニューオリンズのうらぶれた下町。Desire(欲望通り行き)と表示された路面電車に乗って、ブランチ・デュボワが降り立った。荒んだ過去を消し去れず、精神を崩壊させていくブランチをヴィヴィアン・リーが見事に演じる。
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『キリマンジャロの雪 The Snows of Kilimanjaro(114分)』
- 上映スケジュール
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公開:1952年
監督:ヘンリー・キング/原作:アーネスト・ヘミングウェイの同名小説
出演:グレゴリー・ペック、エヴァ・ガードナー、スーザン・ヘイワード、ヒルデガルド・ネフ
原作はヘミングウェイの同名短編(ノンクレジット)。キリマンジャロの麓で死にかけた小説家が、パリのモデル・シンシアとの恋と破局、彫刻家の伯爵夫人とのアヴァンチュール、スペイン内戦の傷を癒してくれた未亡人など、女性達との思い出を回想する。
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『結婚式のメンバー The Member of the Wedding(90分)』
- 上映スケジュール
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公開:1952年
監督:フレッド・ジンネマン/原作:カーソン・マッカラーズの同名小説
出演:エセル・ウォーターズ、ジュリー・ハリス、ブランドン・デ・ワイルド、アーサー・フランツ、ナンシー・ゲイツ
南部のうだるような夏。黒人の家政婦と年下の従弟しか友達がいない癇性な12歳の少女フランキーが、兄の結婚式で有頂天になり…。夏が過ぎ少女が大人になる一方、仲間だった2人の運命の残酷さに胸が締め付けられる。熱狂的なファンを持つ傑作!
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『オセロ The Tragedy of Othello:The Moor of Venice(90分)』
- 上映スケジュール
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公開:1952年
監督:オーソン・ウェルズ/原作:ウィリアム・シェイクスピアの同名戯曲
出演:オーソン・ウェルズ、マイケル・マクラマー、ロバート・クート、シュザンヌ・クルーティエ、フェイ・コンプトン、ドリス・ダウリング、マイケル・ローレンス
アメリカを追われたウェルズが、4年かけてモロッコで撮影。オセロの黒とデズデモーナの白の対比が強調された鮮烈なモノクロ映像と、完ぺきな構図に息を飲む傑作。ウェルズの役者魂を注ぎ込んだ、カンヌグランプリ受賞作。
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『黄金の馬車 Le Carrosse d'Or(103分)』
- 上映スケジュール
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公開:1952年
監督:ジャン・ルノワール/原作:プロスペル・メリメ「サン・サクルマンの四輪馬車」
出演:アンナ・マニャーニ、ダンカン・ラモント、オドアルド・スパダーロ、リッカルド・リオリ、ポール・キャンベル、ジャン・ドビュクール
スペイン統治下南米にやってきたイタリア旅芸人一座。花形女優カミーラは総督と浮名を流すが…。素晴らしい色彩とセット、そしてアンナ・マニャーニの魅力。ヴィヴァルディの曲が全編を彩り、フィナーレの大団円に拍手を送らずにいられない。トリュフォーが“ルノワール最高傑作”と称えた1本!
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