近日上映予定
開館10周年記念特集II シネマヴェーラ渋谷と愉快な仲間たち
2016/05/21 ~ 2016/06/17
開館10周年を記念して、シネフィルとして有名な4人の方のセレクション特集を開催します。お一人6~7作品をセレクト、上映の組み合わせやタイトルなども設定していただきました。詳細は下記の通りです。
トークショーについては新着情報をご覧ください。
斎藤工セレクション(5/21~5/27)
斎藤工さんからのメッセージ:「映画は、予め劇場で観るべき為に作られた映画とビデオやDVDになる前提で作られた映画に二分されていると思われます。残念ながら今の邦画の大半が後者です。それらは全くと言っていいほど海外では無視されています。(日本のコマーシャルムービーは)一歩外に出ると作品の存在すら無いのです。
そんな中、今回シネマヴェーラさんに頂いたこの最高のチャンスに対し私は悩みに悩み抜きました。劇場で観るべき邦画の傑作の数々、絶やしてはならない宝の様な作品達の中から何を選ぶべきか、家族会議もしました。これが私の答えです。
他の方々の素晴らしいラインナップもですが、これからの邦画の在り方や攻め方を今こそ過去の傑作から学ぶべきタイミングなのかも知れない。いやそうなのだろう。」
『現代人』×『江戸川乱歩の陰獣』
『血槍富士』×『十一人の侍』
『東京流れ者』×『股旅』
柄本佑セレクション(5/28~6/3)
テーマ:【どうしようもなく「映画」。】 『フレンチ・カンカン』×『NAGISA なぎさ』
テーマ:【変ナ冒険。】 『ベレジーナ』×『この窓は君のもの』
テーマ:【過激ナ青春。】 『ションベン・ライダー』×『私の優しくない先輩』
小西康陽セレクション(6/4~6/10)
テーマ:【若くて美しい顔の娘と、ふしあわせそうな男の物語】(「あなたのいない世界で」という曲の歌詞の一節より)
『七人の刑事 終着駅の女』×『四畳半物語 娼婦しの』
『囁きのジョー』×『砂の香り』
『ブラック・コメディ ああ! 馬鹿』×『哀しみのベラドンナ』
松江哲明セレクション(6/11~6/17)
テーマ:【音楽と映画の力】 『ライブテープ』×『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』
テーマ:【僕が大きな影響を受けた90年代の邦画】 『死んでもいい』×『RAMPO インターナショナル・ヴァージョン』
テーマ:【男子映画】 『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』×『中学生日記』×『あんにょんキムチ』
上映予定作品一覧(全26本)
『血槍富士』
『東京流れ者』
『十一人の侍』
『股旅』
『江戸川乱歩の陰獣』
『半分ノ世界 ディレクターズカット版』
『フレンチ・カンカン』
『ションベン・ライダー』
『この窓は君のもの』
『ベレジーナ』
『NAGISA なぎさ』
『私の優しくない先輩』
『七人の刑事 終着駅の女』
『四畳半物語 娼婦しの』
『囁きのジョー』
『砂の香り』
『ブラック・コメディ ああ!馬鹿』
『哀しみのベラドンナ』
『死んでもいい』
『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』
『RAMPO インターナショナル・ヴァージョン』
『あんにょんキムチ』
『中学生日記』
『ライブテープ』
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
-
『現代人(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1952年
監督:渋谷実
出演:池部良、山田五十鈴、山村聡、小林トシ子、望月優子
長年賄賂を貰っていた業者と手を切りたい建設官僚の萩野。一方、部下の小田切はあっさり汚職に手を染め…。アプレの典型のように見える小田切の内面に深く切り込んだ渋谷実の代表作。スピーディーな展開、縦の構図、本作品で演技開眼したという池部良がカッコいい!
©1952松竹株式会社
-
『血槍富士(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1955年
監督:内田吐夢
出演:片岡千恵蔵、島田照夫、月形龍之介、喜多川千鶴、田代百合子
伊藤、小津、清水などの豪華メンバーに支えられ、内田吐夢が13年ぶりに撮った復帰第一作。気立てはいいが酒乱の気がある若様の槍持ち・権八が、無頼たちに命がけで立ち向かっていく姿に胸が熱くなり、『海ゆかば』の編曲が流れるラスト・カットが心を揺さぶる必見の名作!
©東映
-
『東京流れ者(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1966年
監督:鈴木清順
出演:渡哲也、松原智恵子、吉田毅、二谷英明、郷鍈治、江角英明、川地民夫、北龍二、長弘、木浦佑三、柴田新三、玉村駿太郎、日野道夫
"不死鳥の哲"と呼ばれた伝説のヤクザ・哲也も今は堅気の身。ところが組の抗争に巻き込まれ…。アヴァン・タイトルからキマリまくったショット、ポップな美術、アクロバティックな銃撃戦と、清順美学全開! コメディ、任侠、ミュージカル等のジャンル横断的演出はクールで、海外でもカルト的人気。
©日活
-
『十一人の侍(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1967年
監督:工藤栄一
出演:夏八木勲、大友柳太朗、里見浩太郎、南原宏治、有川正治、岩尾正、青木義朗、林真一郎、五十嵐義弘、汐路章、唐沢民賢、大川栄子、西村晃、宮園純子、近藤正臣、穂高稔、菅貫太郎、佐藤慶、中村錦司、小田部通麿
将軍の弟の非道な行いを諌め、無残に殺された藩主。家老たちはこれを上訴するが…。封建社会の虚しさに絶望し、暗殺というテロに走る武士たちの集団抗争劇。ラスト、攻守の激突で修羅と化す土砂降りの日光街道は“光と影の魔術師”工藤栄一の面目躍如の素晴らしさ。
©東映
-
『股旅(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1973年
監督:市川崑
出演:萩原健一、小倉一郎、尾藤イサオ、井上れい子、常田富士男、夏木章、伊藤修一、吉田精一、加藤嘉
貧しい百姓暮らしを嫌い、ヤクザの世界で名を売ろうとする三人の股旅者の姿を描く。現代口調や不条理な展開が笑いを誘う、市川崑らしい異色の青春時代劇。社会の底辺で無様にもがく彼らの姿に、70年代当時の閉塞した時代と若者像が反映されている。
©1973 活動屋/ATG
-
『江戸川乱歩の陰獣(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1977年
監督:加藤泰
出演:あおい輝彦、香山美子、大友柳太朗、川津祐介、中山仁、仲谷昇、野際陽子、田口久美、加賀まりこ、尾藤イサオ、任田順好、若山富三郎、藤岡琢也、菅井きん
推理作家・寒川のもとに、かつての恋人の脅迫に怯える美しい女・静子がやってくる。寒川は事件解決に乗り出すが…。碁石を打つ音を鞭のそれと重ねて快楽を得る男女、汲み取り式便所に流れ込んだ死体など、原作ファンも唸る演出で乱歩の世界を映像化した加藤泰の野心作。
©1977松竹株式会社
-
『半分ノ世界 ディレクターズカット版(デジタル)』
- 上映スケジュール
-
公開:2015年
監督:齊藤工
楽曲提供アーティスト:大橋トリオ/楽曲名:HONEY/出演者:田辺桃子、井浦新>大橋トリオの「HONEY」からインスピレーションを受けた斎藤工が、高校生のラブストーリーとして映像化した作品。国際エミー賞デジタル部門「デジタル・プログラム:フィクション」にノミネートされるなど、高い評価を受けた。
-
『フレンチ・カンカン French Cancan(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1954年
監督:ジャン・ルノワール
出演:ジャン・ギャバン、フランソワーズ・アルヌール、マリア・フェリックス、フィリップ・クレイ、ミシェル・ピッコリ、ジャンニ・エスポジート、エディット・ピアフ、シュジー・プリム、ヴァランティーヌ・テシエ
1880年代のパリを舞台に、ムーラン・ルージュとフレンチ・カンカンの誕生を描く。ルノワールらしい愉しさと素晴らしい色彩に溢れた傑作であり、ラストの映画史に残る名場面、躍動する踊子たちのフレンチ・カンカンは圧巻の一言!
*柄本佑の一言:映画の中にも様々なベスト1あると思いますが、今の所「生涯のベスト1」です。
©1954 Gaumont-Jolly Films
-
『ションベン・ライダー(デジタル)』
- 上映スケジュール
-
公開:1983年
監督:相米慎二
出演:藤竜也、河合美智子、永瀬正敏、坂上忍、鈴木吉和、原日出子、桑野将大、木之元亮、財津一郎、村上弘明、倍賞美津子
ヤクザにさらわれた同級生を追って、横浜から名古屋、そして大阪へ。中学生3人組の冒険の旅を描いたロードムービー。材木を集積する運河での追跡シーンをはじめ、随所に見られる驚異の長回しとロングショットは伝説。アナーキーで自由奔放な表現に溢れた奇跡のような傑作!
*柄本佑の一言:僕はファーストカットから泣いてしまいます。
©1983キティ・フィルム
-
『この窓は君のもの(16mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1995年
監督:古厩智之
出演:清水優雅子、榊英雄、上赤俊朗、久保田芳幸、黒瀬裕美、野間亜由子、山口徹
PFFスカラシップによる古厩智之の長編デビュー作。山梨を舞台に、夏休みが終わったら転校して行く少女と彼女に思いを寄せる少年、友人たちが織り成す物語。どこまでも続く葡萄畑と真夏の青空が、少年少女たちのかけがえのない夏を彩る。数々の海外の映画祭で受賞した珠玉の青春映画。
*柄本佑の一言:古厩監督の過激青春映画です。MYバイブル的な1本。
©ぴあ・WOWOW
-
『ベレジーナ Beresina(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1999年
監督:ダニエル・シュミット
出演:ジェラルディン・チャップリン、エレナ・パノーヴァ、マルティン・ベンラス
ロシアからやってきたイリーナは、市民権を餌に政財界人相手の高級娼婦に仕立て上げられ…。ダニエル・シュミットがスイス政財界を痛烈に風刺したブラック・コメディ。自分が娼婦とも気づかない天然ボケのイリーナが、熱烈なスイス・ファンなのも皮肉!
*柄本佑の一言:エレナ・パノーヴァに魅了されてください。変態映画。
-
『NAGISA なぎさ(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:2000年
監督:小沼勝
出演:松田まどか、佐々木和徳、稲坂亜里沙、吉木誉絵、片桐夕子、根岸季衣、松本智代美、芦川よしみ、佳那晃子、柄本明、石丸謙二郎、つまみ枝豆、島村勝、出光元、深水三章、鏑木貴仁
60年代の江の島。アルバイト、初めてのパーマ、母への反発、初恋…。小6のなぎさのひと夏の冒険を描いた小沼勝監督初の一般映画にして12年ぶりとなる劇場映画。ちょっと背伸びした思春期の少女の二度と来ない夏を瑞々しい感性で描き、ベルリン国際映画祭キンダーフィルム部門のグランプリに輝いた。
*映画の波が松田まどかの身体を通して押し寄せてきます。
-
『私の優しくない先輩(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:2010年
監督:山本寛
出演:川島海荷、金田哲、入江甚儀、児玉絹世、下野紘、花澤香菜、東浩紀、小川菜摘、高田延彦
片思いの相手に告白できない女子高生・耶麻子は、苦手な先輩に背中を押され…。全編モノローグで語られる耶麻子の脳内世界、過剰で恥ずかしい演技、チープな特撮シーンなどが物議をかもし、「駄作」か「あえてやっている傑作」かの論争が巻き起こった異形の青春映画。
*柄本佑の一言:川島海荷さん金田哲さん最高です。
©2010「私の優しくない先輩」製作委員会
-
『七人の刑事 終着駅の女(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1965年
監督:若杉光夫
出演:堀雄二、芦田伸介、菅原謙二、佐藤英夫、城所英夫、美川陽一郎、天田俊明、笹森礼子
上野駅のホームで起きた女性刺殺事件を七人の刑事たちが追う! 殺伐とした都会で生きる人々の姿をドキュメンタリー・タッチで描いた傑作。実際に駅で撮影した臨場感溢れる映像は見事で、地方と東京が交差する1960年代の上野駅そのものもまた、本作の主人公である。
*小西康陽の一言:映画には録音・整音という仕事がある、と気付く作品。音楽の替わりに音がある。これも21世紀の名画座で出会った傑作。
©日活
-
『四畳半物語 娼婦しの (R-18)(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1966年
監督:成沢昌茂
出演:三田佳子、野川由美子、田村高広、露口茂、三島ゆり子、遠藤辰雄、岡崎二朗、木暮実千代、佐藤綾子、進藤英太郎、浦辺粂子、唐沢民賢、五十嵐義弘、那須伸太朗、中村時之介、東野英治郎
明治末期、待合の娼婦・しのは、旗本くずれでスリにまで落ちぶれた糺に惚れ…。三田佳子演じる薄幸の娼婦の哀しい恋を繊細に描く。えげつない待合の女将・木暮実千代、逞しい娼婦の野川由美子、客の進藤英太郎と、芸達者揃いの脇役たちも素晴らしい。
*小西康陽の一言:これ程の傑作も、かつて自分が映画に夢中になった1980年代前半には誰からも語られていなかった。21世紀の名画座クラシック。
©東映
-
『囁きのジョー(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1967年
監督:斎藤耕一
出演:中山仁、麻生れい子、富士真奈美、信欽三、金内吉男、西村晃
ブラジルに行きたいというジョーのため、恋人は財閥の御曹司と関係を持ち…。斎藤耕一が自費で製作した監督デビュー作。虚無的な男と美しい女の悲劇的な運命を即興的演出で描いた、ヌーヴェル・ヴァーグの雰囲気漂う作品。素晴らしい音楽はジャズ・マニア斎藤の面目躍如。
*小西康陽の一言:どうしても観たかった映画をヴェーラにリクエストしました。役得役得。サントラ盤のレコードがあまりに素晴らしくて。
©1967松竹株式会社
-
『砂の香り (R-18)(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1968年
監督:岩内克己
出演:浜美枝、中山仁、松本めぐみ、賀原夏子、中村伸郎、吉村実子、観世栄夫
「若大将シリーズ」の岩内克己が人妻と青年のひと夏の情事を描いた野心作。浜美枝があられもない姿で海を泳ぎ、観世栄夫が能を舞い、読経の声が挿入されるという実相寺風観念映画的演出がたたってか、当時半年もの間お蔵入りとなった問題作。
*小西康陽の一言:奇しくも中山仁さん二本立て。コレも初めて観るのが楽しみなリクエスト作品。大好きな東宝映画の女優たちの中でも浜美枝さんは別格なのです。
©1968東宝
-
『ブラック・コメディ ああ!馬鹿(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1969年
監督:須川栄三
出演:小沢昭一、高橋紀子、小林桂樹、中北千枝子、高橋長英、小山田宗徳、此島愛子、西村晃、細川俊夫、加藤武
上司の愛人に惚れた平社員のサラリーマン残酷物語に、死体を巡るドタバタを絡め、オチは超ブラックという怪作。アイドル全開の高橋紀子を巡る二人の男、情けな系の小沢昭一といやらし系の小林桂樹もはまり役。
*小西康陽の一言:これぞ「若くて美しい顔の娘と、ふしあわせそうな男の物語」。高橋紀子さんを観るための映画。真鍋理一郎自ら歌う主題歌もクール。
©1969東宝
-
『哀しみのベラドンナ(デジタル)』
- 上映スケジュール
-
公開:1973年
監督:山本暎一
声の出演:長山藍子、高橋昌也、米倉斉加年、伊藤孝雄、しめぎしがこ、仲代達矢ナレーション:中山千夏フランス中世。女ゆえに地獄の苦しみをなめ、魔女と化したジャンヌの人生を描く。深井国の耽美的イラストが作り出す圧倒的な芸術性とエロティシズムの渦が、観る者を巻き込んでいく。静止画の多様など、アニメーションとは一線を画する前衛的手法も素晴らしい。まさにアートと呼ぶべき早すぎた傑作。
*小西康陽の一言:毎週末の深夜、東京のどこかの劇場で掛けていてほしい映画。シネマヴェーラで観ることが出来るなんて。
©虫プロダクション
-
『死んでもいい (R-18)(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1992年
監督:石井隆
出演:大竹しのぶ、永瀬正敏、室田日出男、奥村公延、田中忍、賀田裕子、小形雄二、清水美子、岩松了、竹中直人
地方都市の駅に降り立った信が、激しい夕立の中、人妻・名美を一目見て恋に落ちるオープニングが素晴らしい。その瞬間から坂道を転がるように地獄へと堕ちていく男と女の情念を、長回しを多用して画面に焼き付けた石井隆の最高傑作。
*松江哲明の一言:こんなにもかっこいい邦画があるなんて、と衝撃を受けた17の頃。
-
『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1992年
監督:須田裕美子、芝山努
出演:TARAKO、水谷優子、鈴木みえ、屋良有作、富山敬、佐々木優子、渡辺菜生子、菊池正美、高橋由美、松本保典、キートン山田
『ファンタジア』や『イエローサブマリン』に影響を受けたさくらももこが、まる子と絵描きのお姉さんの友情物語に音楽シーンを織り込んだ渾身の一作。大瀧詠一、細野晴臣、たまなど、さくらの好きな歌にのせて流れるカッコいいアニメにシビれ、まる子のけなげさには落涙必至。ソフト化不可のため幻と言われる傑作アニメ。
*松江哲明の一言:縦横無尽に踊るまる子たちは日本のアニメーションのある到達点。
©1992さくらプロダクション/フジテレビジョン
-
『RAMPO インターナショナル・ヴァージョン (R-15)(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1995年
監督:奥山和由
出演:竹中直人、本木雅弘、羽田美智子、香川照之、平幹二朗、佐野史郎、岸部一徳、江戸家猫八、樹木希林、高城淳一、チャーリー湯谷、大槻ケンヂ、三浦友和、加藤雅也、別所哲也、阿部寛、アン・アクトレス、ブルース・ジョエル・ルービン
江戸川乱歩は、夫殺しの容疑者・静子に誘われてラビリンスに迷い込み…。黛りんたろう監督版に納得できないプロデューサー・奥山は、自ら撮り直した“奥山版”を公開。さらに未公開シーンと千住明の音楽をつけたのが本作。冒頭の『お勢登場』のアニメ、羽田美智子の美しさ、スタイリッシュな映像が冴える!
*松江哲明の一言:奥山プロデューサーが日本映画界と戦った壮絶な記録。
©1995松竹株式会社
-
『あんにょんキムチ(デジタル)』
- 上映スケジュール
-
公開:2000年
監督:松江哲明
出演:松江哲明、松江雅子
映画学校に入った松江哲明の頭をよぎるのは、死ぬ間際に「哲明バカヤロー!」と叫んだ祖父のこと。そしてキムチが苦手な在日三世の監督は、カメラを担いで祖父と自身のルーツをたどる旅にでた。軽妙洒脱な語り口が素晴らしい日本映画学校卒業制作。YIDFFアジア千波万波特別賞等を受賞し、後に一般公開された。
*松江哲明の一言:17年前は在日映画だったけど、今の僕には自分の幼さが苦しい家族映画。
©TipTop
-
『中学生日記(デジタル)』
- 上映スケジュール
-
公開:2005年
監督:山下敦弘
出演:大迫一平、落合順、川村歩惟、篠原友希子、矢柴俊博、渋谷琴美
中学生あるある漫画『中学生日記』をこよなく愛する山下監督が、原作者に無許可で漫画を演じるワークショップを開催。そこから生まれたのが本作である。いい大人が全力で中学生になりきる姿は、爆笑ものにして感動的。この傑作を人々に届けんと、松江監督は自作『童貞。をプロデュース』公開記念でオールナイト上映した。
*松江哲明の一言:殺人級に笑えるのは、全人類共通の恥、思春期が舞台だから。
©ニューシネマワークショップ
-
『ライブテープ(デジタル)』
- 上映スケジュール
-
公開:2009年
監督:松江哲明
出演:前野健太、吉田悠樹、大久保日向、POP鈴木、あだち麗三郎、長澤つぐみ
2009年元日の吉祥寺。前野健太がギターを弾き語りしながら街を歩き井の頭公園でゲリラライブを敢行するまでを、ワンカットで撮影したドキュメンタリー。交じり合う街のざわめき、映り込む街の風景、そして時に熱く時にトボけた松江監督との会話。国内外の映画祭で絶賛され、劇場公開時には多くのリピーターを生んだ奇跡の74分!
*松江哲明の一言:初めて「監督」とクレジットをした、二度と撮れない作品。
©2009 TipTop
-
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:2009年
監督:ジョニー・トー
出演:ジョニー・アリディ、シルヴィー・テステュー、アンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シュー、サイモン・ヤム
マカオに住む娘の家族が惨殺され、フランスから駆け付けたコステロは、生き残った娘に復讐を誓うが…。徐々に記憶を失ってゆくコステロに、「約束は守る」と言い残し絶望的な戦いに赴く男達。香港ノワールとフレンチ・ノワールの融合と言うべきジョニー・トーの集大成。
*松江哲明の一言:国境を超えた鉄砲ごっこ。ジョニー・トーの描く男は「男子」だ。
© 2009 ARP – MEDIA ASIA ALL RIGHTS RESERVED
新着情報
一覧を見る- 2024/12/28
- 特集「デトレフ・ジールクからダグラス・サークへ」の上映素材について
- 2024/12/27
- 特集「デトレフ・ジールクからダグラス・サークへ」記事掲載のお知らせ②
- 2024/12/26
- 特集「デトレフ・ジールクからダグラス・サークへ」記事掲載のお知らせ①
- 2024/12/20
- 特集「脚本家で観るロマンポルノ」トークショーのお知らせ
- 2024/12/16
- 当館の偽アカウントにご注意ください
- 2024/12/02
- 特集「『酔わせる映画』刊行記念 楽しくて怖い酒映画傑作選」トークショーのお知らせ
- 2024/11/25
- 特集「生誕100年の人々」記事掲載のお知らせ
- 2024/11/25
- 特集「生誕100年の人々」のフィルム状態について
- 2024/11/06
- 「デトレフ・ジールクからダグラス・サークへ」トークショーのお知らせ
アクセス
東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS(キノハウス) 4F
03-3461-7703