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近日上映予定

  • イングリッド・バーグマン 演じることは生きること

  • 2025/11/01 ~ 2025/11/14

世界で愛された女優バーグマン。美貌ゆえの成功と見られがちだが、彼女の人生の中心には演技への情熱があった。セルズニックが"最も誠実な女優"と称え、ヒッチコック、ロッセリーニ、ベルイマンのミューズであり、最期の時まで演じ続けたバーグマンの知性と演技を堪能する2週間!

※『聖メリーの鐘』は16mm上映(ほか全作品デジタル上映)

  • 上映予定作品一覧(全15本)

四人の息子
天国の怒り
ジキル博士とハイド氏
カサブランカ
ガス燈
サラトガ本線
白い恐怖
聖メリーの鐘
汚名
ジャンヌ・ダーク
ストロンボリ
山羊座のもとに
ヨーロッパ一九五一年
イタリア旅行
不安
  • 『四人の息子 Adam Had Four Sons(80分/デジタル)』

  • 四人の息子 Adam Had Four Sons(80分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1941年
    監督:グレゴリー・ラトフ
    出演:イングリッド・バーグマン、ワーナー・バクスター、スーザン・ヘイワード、フェイ・レイ、リチャード・デニング、ジョニー・ダウンズ、ギルバート・エメリー、ジューン・ロックハート、クラレンス・ミューズ、ビリー・レイ
    バーグマン渡米2作目で、米国一家の4人の息子の仏人家庭教師という役どころ。その後、母が病死し父の会社は恐慌で破産。帰国を余儀なくされるも、戦争特需で復興した一家に戻るが…。成長した息子たちは戦争に行くが、次男が連れてきた妻が一家を壊しにかかる。悪女というより壊れた女であるスーザン・ヘイワードが印象的だが、バーグマンの強さと善良さも光り輝くような一作。

  • 『天国の怒り Rage In Heaven(85分/デジタル)』

  • 天国の怒り Rage In Heaven(85分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1941年
    監督:W・S・ヴァン・ダイク二世
    出演:ロバート・モンゴメリー、イングリッド・バーグマン、ジョージ・サンダース、ルシル・ワトソン、オスカー・ホモルカ、フィリップ・メリヴェイル、マシュー・ボールトン、オーブリー・メイザー
    後の『ガス燈』を思わせるニューロ・サスペンス。孤児のバーグマンは、自分を秘書にしてくれた富豪夫人の息子と結婚。ところが彼は…。妻も親友も、最後まで夫の本当の異常性を見抜けない。被害者の2人が加害者にさせられていく緊張感が凄い一作。良い人キャラを演じるサンダースもめずらしい。

  • 『ジキル博士とハイド氏 Dr. Jekyll and Mr. Hyde(113分/デジタル)』

  • ジキル博士とハイド氏 Dr. Jekyll and Mr. Hyde(113分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1941年
    監督:ヴィクター・フレミング
    出演:スペンサー・トレイシー、イングリッド・バーグマン、ラナ・ターナー、ドナルド・クリスプ、イアン・ハンター、バートン・マクレーン、C・オーブリー・スミス、ピーター・ゴッドフリー、サラ・オールグッド、フレデリック・ワーロック、ウィリアム・タネン
    何度も映画化された古典的作品。本作ではスペンサー・トレイシーが人間の二面性を証明しようとする医師を演じる。ハイドは理性の制御を失って潜在意識がむき出しになったジキルであり、精神的愛の対象(ラナ・ターナー)の不在で肉体的欲望(イングリッド・バーグマン)が暴発している。汚れ役を演じたバーグマン、令嬢役のターナー、その父親を演じたドナルド・クリスプが素晴らしい演技を見せる。

  • 『カサブランカ Casablanca(103分/デジタル)』

  • カサブランカ Casablanca(103分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1942年
    監督:マイケル・カーティス
    出演:ハンフリー・ボガート、イングリット・バーグマン、ポール・ヘンリード、クロード・レインズ、コンラート・ファイト、ピーター・ローレ
    第二次大戦中、ヴィシー政権下のカサブランカでクラブを経営するボギー。そこへレジスタンスの英雄と妻がやってくる。アメリカへの亡命希望者で溢れた街でクールに振る舞うボギーだが、心の底ではパリで自分を捨てたバーグマンが忘れられず…。素晴らしいセリフと音楽で綴る反戦メロドラマ。エキゾチックな舞台とロマンチックな台詞、そしてボギーとバーグマンの存在感が熱狂的ファンを生んだ。

  • 『ガス燈 Gaslight(114分/デジタル)』

  • ガス燈 Gaslight(114分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1944年
    監督:ジョージ・キューカー
    出演:シャルル・ボワイエ、イングリッド・バーグマン、ジョセフ・コットン、メイ・ウィッティ、アンジェラ・ランズベリー、テリー・ムーア
    殺された叔母の遺産を相続したポーラ。留学先で出会ったグレゴリーと結婚し帰国するが…。ガス燈の灯るロンドンを舞台にしたサイコ・サスペンスの傑作で、今ではモラハラを“ガスライティング”と呼ぶようになったほど。精神的に追い詰められ混乱していく新妻を演じたバーグマンは、迫真の演技でアカデミー主演女優賞を受賞した。

  • 『サラトガ本線 Saratoga Trunk(135分/デジタル)』

  • サラトガ本線 Saratoga Trunk(135分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1945年
    監督:サム・ウッド
    出演:ゲーリー・クーパー、イングリッド・バーグマン、フローラ・ロブソン、ジェリー・オースティン、フローレンス・ベイツ、クルト・ボウワ
    両親の復讐のためパリからニューオリンズに帰郷したバーグマンと父の仇を狙うクーパーの恋に、サラトガの鉄道利権争いを絡めて描く。伯爵夫人を騙り廃屋となった母親の実家に住みつくバーグマンと使用人のトリオが最高に怪しい。対するクーパーは田舎者で朴訥なカウボーイ。育ちの違いを乗り越えて2人は結ばれるのか!? 鉄道のスペクタクル・シーンも見事。

  • 『白い恐怖 Spellbound(118分/デジタル)』

  • 白い恐怖  Spellbound(118分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1945年
    監督:アルフレッド・ヒッチコック
    出演:イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック、レオ・G・キャロル、ジョン・エメリー、ウォーレス・フォード、ロンダ・フレミング、マイケル・チェコフ
    エドワーズ博士として精神病院に赴任してきた男は別人で…。記憶喪失をテーマにしたサイコスリラー。バーグマンの美貌と演技に加え、サルバドール・ダリの絵とテルミンの音が恐怖心を煽り、観る者を迷宮へと誘う。

  • 『聖メリーの鐘 The Bells of St. Mary's(126分/16mm)』

  • 聖メリーの鐘  The Bells of St. Mary's(126分/16mm) 上映スケジュール
  • 公開:1945年
    監督:レオ・マッケリー
    出演:ビング・クロスビー、イングリッド・バーグマン、ヘンリー・トラヴァース
    オマリー神父の新たな赴任地は尼僧ばかりの教会。自由気ままなオマリーと厳格な指導者シスター・ベネディクトは対立するが…。大ヒットした同監督『我が道を往く』の続編であり、クロスビーはもちろん、バーグマンが披露する歌声も目玉の一つ。

  • 『汚名 Notorious(101分/デジタル)』

  • 汚名 Notorious(101分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1946年
    監督:アルフレッド・ヒッチコック
    出演:ケイリー・グラント、イングリッド・バーグマン、クロード・レインズ、ルイス・カルハーン
    国家反逆罪で投獄され自殺した父を持つバーグマンは、FBI捜査官のケイリー・グラントに協力し父の相棒だった男に近づいてナチ残党の内情を探るが…。スパイ・サスペンスとラブロマンスが絶妙に絡み合う傑作。2分半にも及ぶバーグマンとグラントのキス・シーンはあまりにも有名

  • 『ジャンヌ・ダーク Joan of Arc(145分/デジタル)』

  • ジャンヌ・ダーク Joan of Arc(145分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1948年
    監督:ヴィクター・フレミング
    出演:イングリッド・バーグマン、ホセ・フェラー、フランシス・L・サリヴァン、ウォード・ボンド、ヘンリー・ブランドン、ウィリアム・コンラッド、ジェフ・コーリイ、リーフ・エリクソン
    十五世紀、祖国フランスの救世主でありながら、火あぶりに処せられた悲劇のヒロイン、ジャンヌ・ダークの物語。『風とともに去りぬ』のヴィクター・フレミングを監督に迎え、破格の460万ドルという製作費をかけたバーグマン念願の歴史大作。中世フランスの雰囲気を忠実に再現しており、聖女としてのジャンヌの側面が強調されている。オリジナル版での上映。

  • 『ストロンボリ Stromboli, Terra di Dio(107分/デジタル)』

  • ストロンボリ Stromboli, Terra di Dio(107分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1949年
    監督:ロベルト・ロッセリーニ
    出演:イングリッド・バーグマン、マリオ・ビターレ、レンツォ・シザーナ、マリオ・スポンゾ、ダエタノ・ファムラロ
    難民キャンプで出会い結婚した男の故郷ストロンボリ島にやってきたバーグマンは、貧しさや村人との軋轢に苦しみ…。都会から溶岩の島に嫁いだ妻が「私は文明社会の女よ」「帰りたい、帰りたい」と苦しんだあげく、とんでもない行動に出る! バーグマンを徹底的にいたぶるロッセリーニの演出が凄い。噴火スペクタクルやマグロ漁のシーンが圧倒的迫力で迫る。

  • 『山羊座のもとに Under Capricorn(117分/デジタル)』

  • 山羊座のもとに Under Capricorn(117分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1949年
    監督:アルフレッド・ヒッチコック
    出演:イングリッド・バーグマン、ジョセフ・コットン、マイケル・ワイルディング、マーガレット・レイトン
    19世紀初頭。殺人罪で島流しされた恋人を追ってオーストラリアに渡った貴族の令嬢。しかし彼女は徐々にアルコールに溺れ…。精神を病んだ令嬢をイングリッド・バーグマン、劣等感に苦しむ夫をジョセフ・コットンが演じる。疑念、嫉妬、憎悪、欲望が渦巻くメロドラマだが、横溢する不穏な雰囲気はさすがヒッチコック。

  • 『ヨーロッパ一九五一年 Europa'51(118分/デジタル)』

  • ヨーロッパ一九五一年 Europa'51(118分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1952年
    監督:ロベルト・ロッセリーニ
    出演:イングリッド・バーグマン、アレクサンダー・ノックス、エットレ・ジャンニーニ、ジュリエッタ・マシーナ
    イタリアにやってきた米国人のブルジョア夫人は、我が子を自殺で失い…。魂の救いを求めて訪ねる工場やスラムの生々しさ、貧しい子どもに初めてパンを与えたバーグマンの雷に撃たれたようなクローズアップが素晴らしい。自責の念から貧しい人々に近づき、やがて愛に目覚めていく彼女は“聖人”か“狂人”か!? 信じるもののため地位や家族すら捨てる姿は、バーグマンの実像と重なる。

  • 『イタリア旅行 Viaggio in Italia(85分/デジタル)』

  • イタリア旅行 Viaggio in Italia(85分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1954年
    監督:ロベルト・ロッセリーニ
    出演:イングリッド・バーグマン、ジョージ・サンダース、レスリー・ダニエルズ、ナタリア・ライ、マリア・モーバン、アン・プロクレマー、ジャッキー・フロスト、ポール・ミューラー
    ナポリの別荘を処分するためイタリアに向かった英国人夫婦。夫婦仲は冷え切り、ナポリ観光の間も互いを罵り合う2人だったが…。カイエ・デュ・シネマが選ぶ映画史上のベストテン入り。本作で「男と女と車があれば映画が作れる」ことを学んだゴダールが『勝手にしやがれ』を撮ったことは有名。ロッセリーニの即興的演出が冴えわたる!

  • 『不安 La Paura(75分/デジタル)』

  • 不安 La Paura(75分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1954年
    監督:ロベルト・ロッセリーニ
    出演:イングリッド・バーグマン、マシアス・ヴィーマン、レナンテ・マンハーツ、クルト・クリューガー、エリゼ・オーリンガー、エディス・シュレイザー・ウェストラム、ステフィ・ストルクス
    ロッセリーニの不倫サスペンス。バーグマンが子供に電話し遺書を書き部屋を出ていくまでの長回し、暗い研究室を歩き回るバーグマンをパンで追うカメラ、映し出される横顔。生死の淵まで薬を投与される実験動物のように、“不安”によって追い詰められる妻の描写が素晴らしい。2種類あるラストのうち和解版での上映。これがロッセリーニ&バーグマンの最後の作品だと思うと感慨深い

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