近日上映予定
ルビッチ・タッチのすべて
2025/08/16 ~ 2025/09/19
現在観ることのできるルビッチ作品のすべてと言っても過言ではない41本を上映!
ドイツでのデビュー直後のコメディ(本人主演)から遺作まで網羅し、
全盛期の傑作5作品を35㎜で上映します。ルビッチ・タッチに酔いしれる5週間。
※『生活の設計』『天使』『生きるべきか死ぬべきか』『天国は待ってくれる』『極楽特急』は35mm
※『真珠の頚飾』は16mm
上映予定作品一覧(全41本)
『出世靴屋』
『陽気な監獄』
『牡蠣の王女』
『ベルリンのマイヤー氏』
『田舎ロメオとジュリエット』
『男になったら』
『花嫁人形』
『カルメン』
『パッション』
『白黒姉妹』
『デセプション』
『寵姫ズムルン』
『山猫リュシュカ』
『ファラオの恋』
『三人の女性』
『結婚哲学』
『ウィンダミア夫人の扇 』
『陽気な巴里っ子』
『思ひ出』
『山の王者』
『ラヴ・パレイド』
『モンテカルロ』
『陽気な中尉さん 』
『君とひととき』
『私の殺した男』
『極楽特急』
『百萬弗貰ったら 』
『生活の設計』
『メリー・ウィドウ 』
『真珠の頚飾 Desire』
『天使』
『青髭八人目の妻』
『ニノチカ』
『街角 桃色(ピンク)の店 』
『淑女超特急』
『生きるべきか死ぬべきか』
『天国は待ってくれる』
『ロイヤル・スキャンダル』
『小間使 』
『あのアーミン毛皮の貴婦人』
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『私が死んだ時 Wo ist mein Schatz?(38分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1916年
監督:ルイス・ラルフ、エルンスト・ルビッチ
出演:エルンスト・ルビッチ、ルイーズ・シェンリッヒ、ヘレン・フォス
同居する姑からトコトン嫌われ家を追い出された婿のルビッチ。妻と愛し合っていることに改めて気付き、使用人に化けて屋敷に潜り込むが…。長らく消失されていたフィルムが1990年代に発見された。現時点で存在する最初期の作品。※『出世靴屋』と併映
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『出世靴屋 Schuhpalast Pinkus(45分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1918年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:グイード・ヘルツフェルト、エルゼ・ケントネル、エルンスト・ルビッチ、オッシ・オスヴァルダ、ハンス・クレーリー
両親から甘やかされて勉強もろくにせず、女の子のお尻ばかり追いかけるダメ学生ルビッチ(どう見てもオジサン!)。ついに放校になるが、適当なことを言って靴屋に就職。何故か上手いことやって成功するコメディ。倫理観ゼロにして上流階級のお遊び心満載なのは初期から!※『私が死んだ時』と併映
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『陽気な監獄 Das fidele Gefängnis(48分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1917年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ハリー・リートケ、キティ・ドゥエル、アグダ・ニルソン、エミール・ヤニングス
シュトラウスのオペレッタ「こうもり」を元に映画化した艶笑コメディ。ルビッチらしい夫婦騙しあい合戦に、悪戯好きの女中や酔っ払い看守がいる楽しい監獄話を絡めて描く。夫が遊びにいく大舞踏会のシーンのバカバカしさ、反復のギャグが最高!※『牡蠣の王女』と併映
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『牡蠣の王女 Die Austernprinzessin(57分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1919年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ヴィクトール・ヤンソン、オッシ・オスヴァルダ、ハリー・リートケ
牡蠣で巨万の富を築いたクエイカー社長のわがまま娘オッシは、友人が貴族と結婚したので自分もとダダをこね…。極端なキャラクター、キートンを思わせるドタバタ、結婚式での給仕たちのダンスと、楽しさ満載の傑作婚活喜劇。※『陽気な監獄』と併映
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『ベルリンのマイヤー氏 Meyer aus Berlin(51分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1919年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:エルンスト・ルビッチ、エセル・オルフ、ハインツ・ランズマン、トゥルーデ・トロール、オッシ・オスヴァルダ
妻から離れるため仮病を使ってチロルへ向かったマイヤー。旅先のホテルには一人旅中の美貌の人妻が!彼女と登山する羽目になったマイヤーが前日に見る夢がオカシイ。盛装の客たちの中で、一人だけ民族衣装の女好きキャラをルビッチがバカバカしくも楽しそうに演じている。※『田舎ロメオとジュリエット』と併映
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『田舎ロメオとジュリエット Romeo und Julia im Schnee(47分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1920年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ロッテ・ノイマン、グスタフ・フォン・ワンゲンハイム、ヤコブ・ティートケ
ドイツのド田舎でいがみ合う小金持ちの娘・息子をロメオとジュリエットになぞらえた捧腹絶倒の一作。2人は心中を決意し毒を買いにいくが…。適当すぎる裁判、ジュリエットの変キャラ許嫁、不気味な仮面舞踏会、雪道でひっくりかえるシーンのしつこさ、そして野蛮で暴力的な田舎者たち。「シェイクスピア先生をバカにしてます?」とルビッチに訊きたくなる1本。※『ベルリンのマイヤー氏』と併映
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『男になったら Ich Möchte Kein Mann Sein(45分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1918年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:オッシ・オスヴァルダ、クルト・ゲッツ、マルガレーテ・クプファー
男装してダンス・パーティーに出かけた大富豪のお嬢様オッシはケルステン博士とバッタリ。“男同士”意気投合した二人は…。お転婆お嬢様の恋の行方を描く、ハイテンポなコメディ。※『花嫁人形』と併映
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『花嫁人形 Die Puppe(64分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1919年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ヘルマン・ティミヒ、オッシ・オスヴァルダ、ヴィクトール・ヤンソン
叔父の遺産を継ぐため結婚を余儀なくされた女嫌いのランスロ。天才職人に花嫁の代わりの人形を作らせ、ごまかそうとするが…。人形役のオッシの動きに大笑い。書き割りや着ぐるみなどを使った舞台的な演出も効いたナンセンス・コメディ。冒頭シーンもお洒落!※『男になったら』と併映
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『カルメン Carmen(93分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1918年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ポーラ・ネグリ、ハリー・リートケ、ゾフィー・パガイ、グレーテ・ディールクス、パウル・ビーンスフェルト
ポーラ・ネグリのカルメンは美貌もダンスも官能的で、ホセが魂を抜かれるのも納得の魅力を発散。扉を用いた演出も既に見られる。1918年のドイツで巨額製作費をかけた大作で、集客も批評も大成功を収めた。カルメンを見つめるホセの傍らに婚約者の幻影が見えるシーンが印象的。
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『パッション Madame Dubarry(114分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1919年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ポーラ・ネグリ、エミール・ヤニングス、ハリー・リートケ、エドゥアルト・フォン・ヴィンターシュタイン、ラインハルト・シュンツェル
フランス革命の原因となったルイ15世の寵姫デュ・バリー夫人の栄華と没落を描いた歴史大作。巨額の製作費をかけたエキストラ、衣装・セットが凄い。国内外で大ヒットしたルビッチ史劇3部作の第1作で、ルイ15世を演じるはエミール・ヤニングス。デュバリー夫人のポーラ・ネグリは傾国の美女ぶりをいかんなく発揮している。
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『白黒姉妹 Kohlhiesels Töchter(60分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1920年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ヤコブ・ティートケ、ヘンニー・ポルテン、エミール・ヤニングス
食堂の娘である姉妹は見かけも性格も正反対。そこに現れた2人組の男が同時に妹に惚れるが…。紆余曲折の末、見事な大団円に持ち込むルビッチの手際よ!大女優のヘンニー・ポルテンが一人二役で姉妹を見事に演じ分けるが、特に偏屈で大食らいで怪力という姉のキャラが最高。
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『デセプション Anna Boleyn(123分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1920年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ヘンニー・ポルテン、エミール・ヤニングス、パウル・ハルトマン、ルートヴィヒ・ハルタウ
英国が国教会を作るきっかけになったヘンリー8世とアン・ブーリンのスキャンダラスな婚姻を描いた歴史大作。『パッション』を超える巨額な予算、2千人(ルビッチは5千人を要求)のエキストラを使って専制制君主の欲望と断頭台に散ったアンの生涯を描き出した。戴冠式の群衆シーンを筆頭としたスペクタクルが素晴らしい。
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『寵姫ズムルン Zumurun(103分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1920年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ポーラ・ネグリ、イェニー・ハッセルクヴィスト、エルンスト・ルビッチ、ハリー・リートケ
9世紀バグダッド。老太守の寵愛を一身に受けるズムルン、その恋人の商人、踊り子、太守の息子の恋の糸がもつれ合う。スター女優のポーラ・ネグリを迎えてルビッチが送るロマンチック・コメディ。アメリカでも大受けしたドイツ時代の監督作にして、自身最後の出演作。
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『山猫リュシュカ Die Bergkatze(84分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1921年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ポーラ・ネグリ、パウル・ハイデマン、ヴィクトール・ヤンソン、ヘルマン・ティミヒ
新しく赴任してきた驚異のモテ男・アレクシス中尉を襲った山賊の頭領の娘リュシュカ。ところがリュシュカもアレクシスに惚れてしまい…。ショット毎に変わるフレームの形、幾何学的でシュールなセットと、遊び心満載。ポーラ・ネグリの魅力が爆発する爆笑コメディ。
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『ファラオの恋 Das Weib des Pharao(98分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1922年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:エミール・ヤニングス、ハリー・リートケ、グニー・セルヴェス、リダ・サルモノワ、アルベルト・バッサーマン、フリードリッヒ・キューネ、パウル・ビーンスフェルト、パウル・ベゲナー、
エチオピア王のギリシャ人奴隷が意図せずに戦争を引き起こし国を亡ぼす。まさに“傾城の美女”だが、彼女を一目見て恋の奴隷になってしまうエジプト王(エミール・ヤニングス)の狂いっぷりが凄い。『イントレランス』を思わせるサイレント・スペクタクル史劇で、古代エジプトを再現した巨大セット、物凄い人数のモブ・シーンに驚愕必至。完全なオリジナル・フィルムは紛失し、欠落部分をスチールで補っている。
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『三人の女性 Three Woman(70分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1924年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ポーリン・フレデリック、メイ・マッカヴォイ、マリー・プレヴォー、ルー・コディ、ウィラード・ルイス、ピエール・ジェンドロン、メアリー・カー、レイモンド・マッキー
容色の衰えに怯える裕福な女性が金目当ての男に引っかかるが…。“女”を捨てられない母とマザコン娘、娘を愛する若者の母。2つの母子家庭の3人の女性が描かれる。母であることを優先しない女性への懲罰的展開が気になるが、当時のNYの社交事情や豪華な衣食住は眼福。
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『結婚哲学 The Marriage Circle(85分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1924年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:フローレンス・ヴィダー、モント・ブルー、マリー・プレヴォー、アドルフ・マンジュー
結婚生活に不満を持つミツィは、親友シャーロットの夫にモーションをかけ…。二組の夫婦がくっついたり離れたりしつつ、ラストはキッチリまとまるセンスの良さ!チャップリンや黒澤、ヒッチコックがこよなく愛した、ルビッチ恋愛喜劇の最高峰。
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『ウィンダミア夫人の扇 Lady Windermere’s Fan(89分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1925年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ロナルド・コールマン、アイリーン・リッチ、メイ・マカヴォイ、バート・ライテル、エドワード・マーティンデル、ヘレン・ダンバー
英国社交界に現れた謎のアーリン夫人をめぐって繰り広げられるハイソサエティ・ドラマ。噂話や恋愛遊戯に明け暮れる社交界を皮肉ったオスカー・ワイルドの原作をルビッチが見事に捌く。扇や葉巻などの小道具使い、表情で見せる恋の駆け引きなど、サイレントの教科書ともいえる傑作。
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『陽気な巴里っ子 So This is Paris(67分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1926年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:モント・ブルー、マーナ・ロイ、パッツィ・ルース・ミラー、リリアン・タシュマン、アンドレ・ベランジェール
医者夫婦とダンサー夫婦という2組のカップルがお互いの伴侶を口説こうとするが、結局元サヤに納まるまでを描く、ルビッチ得意の艶笑喜劇。ステッキが口の中に吸い込まれたり、どんどん小さくなった夫が小人になったりと、視覚効果も楽しい作品。*サウンドなし、画質も良くありません。貴重な作品のためご了承下さい。
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『思ひ出 The Student Prince in Old Heidelberg(103分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1927年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ラモン・ノヴァロ、ノーマ・シアラー、ジーン・ハーショルト、グスタフ・フォン・セイファーティッツ、フィリップ・デラシー
ハイデルブルグで出会ったザクセン公国の王子と下宿屋の娘との恋の顛末を描くメロドラマ。ルビッチらしからぬ主題ながら、2人が初めて抱擁を交わす瞬間の青春のきらめきは本物。結ばれるはずのない恋だからこそ思い出は永遠に輝く。サイレント絶頂期のルビッチの知られざる佳作。
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『山の王者 Eternal Love(71分/デジタル/サイレント)』
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上映スケジュール
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公開:1929年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ジョン・バリモア、カミッラ・ホルン、ヴィクター・ヴァーコーニ、モーナ・リコ
19世紀初頭、終戦を祝ってスイスの山村で盛大な祭りが行われる。酔った勢いで恋人に迫って拒否され、村娘と関係を持った猟師のジョン・バリモアは…。バリモアが断崖でエーデルワイスを摘むシーンが感動的な、アルプスに咲いた純愛物語。
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『ラヴ・パレイド The Love Parade(110分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1929年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:モーリス・シュヴァリエ、ジャネット・マクドナルド、ルピノ・レーン
映像と音楽を大胆に組み合わせた“シネ・オペレッタ”と呼ばれたジャンルのさきがけとして名高い傑作。ヨーロッパのとある王国を舞台に、独り身の女王とプレイボーイの武官の恋模様がコミカルに描かれる。セリフの続きが歌になっていくという、当時としては斬新な演出が話題になった
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『モンテカルロ Monte Carlo(90分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1930年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ジャック・ブキャナン、ジャネット・マクドナルド、ザス・ピッツ、タイラー・ブルック、クロード・アリスター
侯爵との結婚式から逃げ出し、モンテカルロにやってきた伯爵令嬢のマラ。カジノですっからかんになったマラに一目惚れした伯爵が、ヘアドレッサーに化けて彼女に近づくが…。ワガママお嬢様のマラをジャネット・マクドナルドが演じる、楽しいオペレッタ。
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『陽気な中尉さん The Smiling Lieutenant(89分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1931年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:モーリス・シュヴァリエ、クローデット・コルベール、ミリアム・ホプキンス、チャーリー・ラグルス
姫に気に入られ、宮殿に呼ばれた中尉(モーリス・シュヴァリエ)は…。プレーボーイの中尉を挟んだ、バイオリニストと姫君の三角関係をめぐるドタバタが、シュトラウスのワルツに乗って繰り広げられる。ほろ苦くも小粋なラストも素晴らしいオペレッタの名作。
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『君とひととき One Hour With You(78分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1932年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ジャネット・マクドナルド、モーリス・シュヴァリエ、ジュヌヴィエーヴ・トービン、ローランド・ヤング
サイレント期の傑作『結婚哲学』を自らリメイクしたロマコメ・ミュージカル。ジョージ・キューカーが監督として撮り始めたものの、途中から実質的にルビッチが現場を仕切り、監督としてクレジットされた作品。新旧二作を観比べるのも一興!
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『私の殺した男 Broken Lullaby(77分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1932年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ライオネル・バリモア、ナンシー・キャロル、フィリップ・ホームズ、ルイーズ・カーター
第一次大戦でドイツ人兵士を殺したことを悔いる元仏軍人が、遺族に謝罪するためドイツを訪れる。ところが、誤解から死んだ兵士の家族と婚約者に歓迎され…。ルビッチがシリアスドラマにもその手腕を発揮した、涙なしには観られない反戦映画にして人間賛歌。
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『極楽特急 Trouble in Paradise(82分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1932年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ミリアム・ホプキンス、ケイ・フランシス、ハーバート・マーシャル、チャールズ・ラッグルズ、エドワード・エヴェレット・ホートンC・オーブリー・スミス、ロバート・グリーグ
ベニスで出会い意気投合したマーシャルとホプキンスの泥棒コンビは、大金持ちの未亡人に狙いをつけ…。ハートを盗み盗まれる三角関係のおもしろさとキャラクターの魅力、そしてウィットに富んだ会話と洗練された演出は、まさに名人芸。“ルビッチ・タッチ”の魔法をちりばめた、ソフィスティケイテッド・コメディの極地!
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『百萬弗貰ったら If I Had A Million(83分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1932年
監督:H・ブルース・ハンバーストン、エルンスト・ルビッチ、ノーマン・マクロード、スティーヴン・ロバーツ、ノーマン・タウログ、ジェイムズ・クルーズ、ウィリアム・シーター、エドワード・サザランド
出演:ゲーリー・クーパー、ジョージ・ラフト、W・C・フィールズ、チャールズ・ロートン、リチャード・ベネット、メアリー・ボーランド、フランシス・ディー、ジャック・オーキー、ジーン・レイモンド、チャーリー・ラグルス、アリソン・スキップワース
死を宣告された孤独な大金持ちが、電話帳でみつけた赤の他人に100万ドルの小切手を配り…。小切手を受け取った8人のエピソードを8人の監督が描くオムニバス映画。ルビッチのパートでは、初老の事務員を名優チャールズ・ロートンが演じる。セリフはたった3つ!オチが最高!!小津の『東京の女』の映画内映画としても登場する作品。
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『生活の設計 Design for Living(90分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1933年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ゲーリー・クーパー、フレデリック・マーチ、ミリアム・ホプキンス、エドワード・エヴェレット・ホートン、フランクリン・パングボーン、イザベル・ジュウェル、ジェーン・ダーウェル
売れない芸術家のクーパーとマーチ、そしてホプキンスは、セックスなしの約束で共同生活を始める。果たして、彼らは紳士協定を守れるのか!? 同じ女性を愛する2人の男と1人を選べない女性という三角関係を、ルビッチお得意の洗練されたセリフ回しや洒落た小道具使いで見事に演出。
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『メリー・ウィドウ The Merry Widow(99分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1934年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:モーリス・シュヴァリエ、ジャネット・マクドナルド、ウナ・マーケル/エドワード・エヴェレット・ホートン
パリに暮らす小公国の大富豪未亡人・ソニア。遺産目当ての外国人と再婚されたら一大事と、公国の大使は一計を講じ…。有名なオペレッタの映画化作品で、大使館の盛大なダンスシーンや工夫を凝らした映像の面白さなど見どころ満載。
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『真珠の頚飾 Desire Desire(95分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1936年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:マレーネ・ディートリッヒ、ゲーリー・クーパー、ジョン・ハリディ、ウィリアム・フローリー、アーネスト・コサート、エイキム・タミロフ、アラン・モーブレイ
パリの宝石商を騙して真珠の首飾りを盗んだディートリッヒは、旅行中のアメリカ人(ゲーリー・クーパー)のポケットに首飾りを滑り込ませ…。ルビッチ製作によるソフィスティケイテッド・コメディ。首飾りを取り戻そうと近づくディートリッヒに惚れる、ちょっと間抜けなクーパーがはまり役。
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『天使 Angel(91分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1937年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:マレーネ・ディートリッヒ、ハーバート・マーシャル、メルヴィン・ダグラス、エドワード・エヴェレット・ホートン、ローラ・ホープ・クルーズ
お忍びでパリに出かけた英外交官・パーカー卿夫人(ディートリッヒ)に一目惚れしたメルヴィン・ダグラスは…。トラヴィス・バントンの衣装を纏ったディートリッヒの輝くばかりの美しさは、まさに“天使”。扉を象徴的に使ったルビッチの演出が冴えわたる、上品かつスリリングな大人の恋愛遊戯。洗練の極み!
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『青髭八人目の妻 Bluebeard’s Eighth Wife(86分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1938年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:クローデット・コルベール、ゲーリー・クーパー、デヴィッド・ニーヴン、エドワード・エヴェレット・ホートン、エリザベス・パターソン、ハーマン・ビング
リヴィエラでコルベールを見初めたアメリカの大富豪(ゲーリー・クーパー)。何とか結婚にこぎつけるが、式の当日にクーパーの七回もの離婚歴を知ったコルベールが激怒し…。2人が出会うきっかけとなるパジャマの件が有名な、洒落たラブ・コメディ。
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『ニノチカ Ninotchka(110分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1939年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:グレタ・ガルボ、メルヴィン・ダグラス、アイナ・クレア、ベラ・ルゴシ、シグ・ルーマン、フェリックス・プレサート
貴族から没収した宝石を売るためソ連からパリにやってきた3人組。やる気のない彼らのお目付け役として、政府はガチガチの共産主義者ニノチカ(グレタ・ガルボ)を派遣するが…。鉄の処女を演じるガルボがはまり役。「ガルボ笑う!」で知られる風刺コメディの伝説的傑作。
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『街角 桃色(ピンク)の店 The Shop Around the Corner(99分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1940年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ジェームズ・スチュワート、マーガレット・サラヴァン、フランク・モーガン、ジョセフ・シルドクラウト、フェリックス・ブレサート、ウィリアム・トレイシー
プラハの雑貨店の販売主任(ジェームズ・スチュワート)と店員(マーガレット・サラヴァン)は犬猿の仲だが…。周囲の人々を巻き込んで、恋物語はクリスマスの大団円に向かってなだれ込む。得意の上流社会から離れて庶民の世界に飛び込んだルビッチだが、その洒脱さと小気味さは健在。『ユー・ガット・メール』は本作のリメイク
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『淑女超特急 That Uncertain Feeling(83分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1941年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:マール・オベロン、メルヴィン・ダグラス、バージェス・メレディス、オリーヴ・ブレイクニー、ハリー・ダヴェンポート、シグ・ルーマン、イヴ・アーデン、リチャード・カール
原因不明のしゃっくりに悩まされ精神科医を訪ねたマール・オベロンに、夫婦生活に原因ありとの診断が。夫に不満があるオベロンは、病院で知り合ったピアニストに惹かれ…。小津の『淑女は何を忘れたか』に影響を与えた『当世女大学』の、ルビッチ自身によるリメイク作。
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『生きるべきか死ぬべきか To Be or Not to Be(98分/35mm)』
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上映スケジュール
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公開:1942年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:キャロル・ロンバード、ジャック・ベニー、ロバート・スタック、フェリックス・ブレサート、ライオネル・アトウィル
舞台はナチス占領下のワルシャワ。有名役者夫婦は「ハムレット」に出演中。妻が夫の出番中に逢引きを楽しんでいると…。巨匠ルビッチがナチス体制を徹底的に皮肉った傑作中の傑作。映画完成の一週間後、キャロル・ロンバードが飛行機事故で非業の死を遂げたという曰く付きの作品でもある
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『天国は待ってくれる Heaven Can Wait(112分/35mm)』
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上映スケジュール
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公開:1943年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ジーン・ティアニー、ドン・アメチー、チャールズ・コバーン、マージュリー・メイン、レアード・クリーガー、スプリング・バイイントン、アリン・ジョスリン
地獄行きを覚悟したドン・アメチーは、閻魔大王の前で女性遍歴を繰り返した生涯を懺悔するが…。男女の心理の機微を、洗練されたユーモアと心温まるストーリーで描き、観る者すべてを幸福にせずにはおかないルビッチ最晩年の傑作。テクニカラーの美しさを今こそ堪能されたい!
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『ロイヤル・スキャンダル Royal Scandal(94分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1945年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:タルーラ・バンクヘッド、チャールズ・コバーン、アン・バクスター、ウィリアム・イース、ヴィンセント・プライス、ミシャ・オウア、シグ・ルーマン、ウラジミール・ソコロフ
ロシア皇帝エカテリーナ二世の好色・女傑ぶりを茶化した宮廷艶笑喜劇。自身の『禁断の楽園』のリメイク作。撮影途中で心臓発作に見舞われたルビッチに代わり、オットー・プレミンジャーが監督を引き継いだ。ドアを使った演出などルビッチらしさも伺える。
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『小間使 Cluny Brown(96分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1946年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:シャルル・ボワイエ、ジェニファー・ジョーンズ、ピーター・ローフォード、ヘレン・ウォーカー、レジナルド・ガーディナー、C・オーブリー・スミス、レジナルド・オーウェン、リチャード・ヘイドン
第二次大戦中のイギリスを舞台に、小間使いと亡命作家の恋の行方を描いた大人のおとぎ話。自由奔放なメイドのジェニファー・ジョーンズと嫉妬からイタズラしちゃうシャルル・ボワイエの演技の素晴らしさに加え、イギリス階級社会への皮肉も効いた一作。事実上のルビッチの遺作
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『あのアーミン毛皮の貴婦人 That Lady in Ermine(89分/デジタル)』
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上映スケジュール
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公開:1948年
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ベティ・グレイブル、ダグラス・フェアバンクス・Jr、シーザー・ロメロ、ウォルター・エイブル、レジナルド・ガーディナー、ハリー・ダヴェンポート、ウィット・ビセル
19世紀イタリア。女伯爵の結婚式の最中、ハンガリー軍が城を取り囲み…。女伯爵とその先祖達はいかにして占領軍の若き将校を武装解除して独立と恋を成就させるのか!? 撮影開始8日後に亡くなったルビッチに代わりプレミンジャーが引き継いだ本作だが、素晴らしいカラーと音楽で魅せる楽しいミュージカルに仕上がった
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東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS(キノハウス) 4F
03-3461-7703
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