cinemavera

近日上映予定

  • 「ショットとは何か 歴史編」刊行記念 映画 ショット 歴史

  • 2024/08/24 ~ 2024/09/06

「映画の未来は、革命の未来がそうであるように、きわめて不明確である」―蓮實重彦

■特別上映『ミス・メンド』均一料金1800円(ポイント鑑賞不可)
■サイン本の限定販売もございます。
■特別講義
8月24日(土)20:05(予定)
ゲスト:蓮實重彦さん
料金:1500円均一(ポイント鑑賞不可)
当日朝10:00より受付にて販売開始
 ※完売しました

  • 上映予定作品一覧(全19本)

ミス・メンド
ベッドとソファ
帽子箱を持った少女
帰らぬ幽霊
未来への迷宮
青い青い海
永遠の戦場
新婚道中記
赤ちゃん教育
女たち
コンドル
ヒズ・ガール・フライデー
レディ・イヴ
いちごブロンド
パームビーチ・ストーリー
偉大なるアンバーソン家の人々

死の谷
一年の九日
  • 『ミス・メンド Miss Mend(The Adventures of the Three Reporters)(251分+休憩/サイレント/デジタル)』

  • ミス・メンド Miss Mend(The Adventures of the Three Reporters)(251分+休憩/サイレント/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1926年
    監督:ボリス・バルネット、フョードル・オツェプ
    出演:イゴール・イリンスキー、ボリス・バルネット、ウラジミール・フォーゲル、ナタリア・グラン、セルゲイ・コマロフ
    欧米映画の影響が色濃いバルネット初監督作にして主演作。アメリカの工場で働くビビアン・メンドと彼女に恋する3人の男たちが、ボリシェヴィキ壊滅をもくろむ組織の陰謀を防ごうと奮闘する。3人組に加え、ペスト菌や毒ガスで攻撃を企むマブゼっぽい悪役など登場人物も魅力的。アクション、乗り物チェイス、ロマンス!飽きさせない4時間超の冒険活劇。

  • 『ベッドとソファ Третья Mещанская(71分/サイレント/35mm)』

  • ベッドとソファ Третья 	Mещанская(71分/サイレント/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1927年
    監督:アブラム・ローム
    出演:ニコライ・バターロフ、リュドミーラ・セミョーノワ、ウラジーミル・フォーゲリ
    若夫婦のアパートに夫の戦友がころがりこみ三角関係に陥るが、事態は思いもかけない方向へ…。列車から見える風景がモンタージュされ都会へ。夜明け前の街、寝ている猫、そして寝ている夫婦へ。映画的幸福に溢れたオープニングとルビッチ的ユーモア、そしてフェミニズム的テーマ。20年代とは思えない、この驚くべき傑作をご覧あれ。

  • 『帽子箱を持った少女 Девушка с коробкой(66分/サイレント/デジタル)』

  • 帽子箱を持った少女 Девушка с коробкой(66分/サイレント/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1927年
    監督:ボリス・バルネット
    出演:アンナ・ステン、イワン・コワリ=サムボルスキー、ウラジーミル・フォーゲリ
    帽子職人のナターシャはモスクワに行く列車の中で貧しい学生イリヤと出会う。彼の部屋を確保するため偽装結婚する作戦を思いつき…。キュートなヒロイン(アンナ・ステン)が転んだり怒ったりキスをせがんだり。帽子箱をうまく使ったギャグも楽しい。映画の貴公子ボリス・バルネット弱冠25歳時の傑作サイレントで、国債を売るための宣伝映画でもあった。

  • 『帰らぬ幽霊 The Ghost That Never Returns(94分/サイレント/デジタル)』

  • 帰らぬ幽霊 The Ghost That Never Returns(94分/サイレント/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1930年
    監督:アブラム・ローム
    出演:ボリス・フェルディナンドフ、カール・グルニャク
    舞台は南米の油田地帯。スト扇動の罪で10年間収監されている男が1日だけ自由を与えられる。しかし釈放された囚人は2度と戻ることはない。パノプティコン的刑務所や不気味な所長、電車を寝過ごすと急に現れる西部劇的な世界など刺激的な映像に満ちている。極端なコントラスト、幾何学的な画面構成、モンタージュが素晴らしい作品。公開以来ほとんど注目されることはなかったが、後に再評価された。

  • 『未来への迷宮 Строгий юноша(102分/35mm)』

  • 未来への迷宮  Строгий юноша(102分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1935年
    監督:アブラム・ローム
    出演:ユーリー・ユリエフ、オリガ・ジズネワ、ドミトリー・ドルリアク、マクシム・シュトラウフ
    外科医夫婦の上流生活と、反撥しつつ夫人に惹かれていく若者の三角関係が描かれる。革命後の世代間葛藤を描き上映禁止となった作品だが、現実と幻想が交錯する奇妙さ、とんでもなく巨大なセット、縦移動撮影と画面奥のバレエ集団など見どころ満載。パイ投げシーンも必見!

  • 『青い青い海 У самого синего моря(69分/デジタル)』

  • 青い青い海 У самого синего моря(69分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1935年
    監督:ボリス・バルネット
    出演:ニコライ・クリューチコフ、レフ・スヴェルドリン、エレーナ・クジミナ
    嵐で船が難破し小島に流れ着いたアリョーシャとユスフは、漁村コルホーズのマーシャに同時に一目惚れするが…。浜辺で歌うマーシャ、スローモーションで砕け散る真珠、家に交互に出入りする2人の男など印象的な映像が多く、特にカスピ海の描写が素晴らしい。ゴダールやリヴェットが愛した瑞々しい一本。

  • 『永遠の戦場 The Road to Glory(102分/デジタル)』

  • 永遠の戦場 The Road to Glory(102分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1936年
    監督:ハワード・ホークス
    出演:フレデリック・マーチ、ワーナー・バクスター、ライオネル・バリモア、ジューン・ラング
    第一次大戦中のフランスを舞台に、一人の従軍看護婦を愛した指揮官と副官の葛藤と友情を描く。脚本にフォークナー、撮影にグレッグ・トーランドと豪華な布陣。戦場シーンの臨場感も凄いが、2人の男の間で揺れるナースを演じたジューン・ラングの美しさが忘れがたい。

  • 『新婚道中記 The Awful Truth(91分/デジタル)』

  • 新婚道中記 The Awful Truth(91分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1937年
    監督:レオ・マッケリー
    出演:アイリーン・ダン、ケーリー・グラント、ラルフ・ベラミー
    本来は『離婚道中記』とでもいうべきスクリューボール・コメディ。勢いで離婚を決めたが、やっぱり未練ありありの2人が繰り広げる狂騒曲。ケーリー・グラントに負けじと大騒ぎするアイリーン・ダンと通常運転のラルフ・ベラミー、そして天才犬と天才猫!“夫婦でも同じベッドに入ってはならない”ヘイズ・コードを逆手に取った鳩時計の人形のくだりも洒落ている。

  • 『赤ちゃん教育 Bringing Up Baby(102分/デジタル)』

  • 赤ちゃん教育 Bringing Up Baby(102分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1938年
    監督:ハワード・ホークス
    出演:ケーリー・グラント、キャサリン・ヘプバーン、チャーリー・ラグルス、メイ・ロブソン
    恐竜の復元も残るは鎖骨一本。さて結婚と張り切る生物学者ケーリー・グラントの前にキャサリン・ヘプバーンが現れたことで、すべてはメチャメチャに。完璧な脚本と演出、頭のおかしい登場人物たち、そしてケイトのペットである豹のベイビー…。観ているこちらも笑いすぎて変になりそうな奇跡の一作。

  • 『女たち The Women(133分/デジタル)』

  • 女たち The Women(133分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1939年
    監督:ジョージ・キューカー
    出演:ノーマ・シアラー、ジョーン・クロフォード、ロザリンド・ラッセル、ジョーン・フォンティーン、ポーレット・ゴダード
    高級エステサロンのネイリストが流した噂がもとで巻き起こるドタバタを描く大傑作コメディ。出演者から出演犬(?)まで女性のみ、劇中フィルムのどこにも男性が出てこないことで有名。キラ星のようなスター女優たちが、嫉妬とゴシップで溢れる社交界の女たちを生き生きと演じる。

  • 『コンドル Only Angels Have Wings(122分/デジタル)』

  • コンドル Only Angels Have Wings(122分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1939年
    監督:ハワード・ホークス
    出演:ケーリー・グラント、ジーン・アーサー、リチャード・バーセルメス、トーマス・ミッチェル、リタ・ヘイワース
    南米の港町を舞台に、命がけで仕事を遂行するパイロットの友情に女たちが絡んで展開する航空冒険活劇。ミニチュア、実写、合成を組み合わせた見事な飛行シーンは、自身が飛行機乗りだったホークスの面目躍如。飛行機乗りたちを束ねるケーリー・グラントの元恋人リタ・ヘイワースの登場シーンも素晴らしい。

  • 『ヒズ・ガール・フライデー His Girl Friday(92分/デジタル)』

  • ヒズ・ガール・フライデー His Girl Friday(92分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1940年
    監督:ハワード・ホークス
    出演:ケーリー・グラント、ロザリンド・ラッセル、ラルフ・ベラミー
    新聞社の編集長ケーリー・グラントは、元妻で敏腕記者のロザリンド・ラッセルが再婚して退職するつもりなのを知り…。グラントとラッセルが繰り広げる怒涛のマシンガン・トークとホークスのスピーディな演出に圧倒される、言わずと知れたスクリューボール・コメディの代表作!

  • 『レディ・イヴ The Lady Eve(93分/35mm)』

  • レディ・イヴ The Lady Eve(93分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1941年
    監督:プレストン・スタージェス
    出演:ヘンリー・フォンダ、バーバラ・スタンウィック、ウィリアム・デマレスト、チャールズ・コバーン
    女詐欺師のスタンウィックは蛇研究にいそしむ大富豪の御曹司ヘンリー・フォンダを色仕掛けで騙し婚約にこぎつけるが…。スタンウィックの絶品演技は言うまでもなく、フォンダのズッコケ純情青年ぶりも最高。洗練の極みとも言うべきスクリューボール・コメディの傑作。これぞパラマウント・タッチ。

  • 『いちごブロンド The Strawberry Blonde(99分/デジタル)』

  • いちごブロンド The Strawberry Blonde(99分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1941年
    監督:ラオール・ウォルシュ
    出演:ジェームズ・キャグニー、オリヴィア・デ・ハヴィランド、リタ・ヘイワース、アラン・ヘイル、ジャック・カーソン、ジョージ・トビアス、ユーナ・オコナー
    いちごブロンドの美女をとりあった友達に裏切られ、しがない歯科医になったジェームズ・キャグニーは…。理想の女性リタ・ヘイワースと現実の女性オリヴィア・デ・ハヴィランドの間で揺れるキャグニーの軽やかな演技が素晴らしいロマンティック・コメディ。

  • 『パームビーチ・ストーリー The Palm Beach Story(88分/35mm)』

  • パームビーチ・ストーリー The Palm Beach Story(88分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1942年
    監督:プレストン・スタージェス
    出演:ジョエル・マクリー、クローデット・コルベール、ルディ・ヴァリー、メアリー・アスター、シグ・アルノ、ロバート・ダドリー、ウィリアム・デマレスト
    甲斐性のない夫と離婚するためパームビーチへ向かったクローデット・コルベールは、大富豪に見初められ…。気前が良すぎるソーセージ王、“うずら撃ちクラブ”の老人たち、ハッケンサッカー姉弟と、登場人物はとんでもない変人揃い。どんどん話は転がって、アッといわせるラストになだれこむ。お洒落で才気溢れるスタージェスらしい一作。

  • 『偉大なるアンバーソン家の人々 The Magnificent Ambersons(88分/デジタル)』

  • 偉大なるアンバーソン家の人々 The Magnificent Ambersons(88分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1942年
    監督:オーソン・ウェルズ
    出演:ティム・ホルト、ジョゼフ・コットン、ドロレス・コステロ、アグネス・ムーアヘッド、アン・バクスター
    古き良き時代の貴族的な名門一家が時代の波に飲み込まれ没落していく悲劇を、明暗を強調した映像と見事な長回しで表現。スタジオ側の意向で40分も短くされ、ラストも変えられたにもかかわらず、その芸術性は色あせることはない。若きウェルズによる傑作!

  • 『夢 Мечта(100分/デジタル)』

  • 夢 Мечта(100分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1943年
    監督:ミハイル・ロンム
    出演:エレーナ・クジミナ、ウラジミール・ソロヴィヨフ
    ポーランド支配下のウクライナの街。下宿の女中とレストランのクロークをしている田舎出の女性と、周囲の人々の暮らしを描いた群像劇。吝嗇な女主人と無職の中年息子、新聞に花婿募集広告を出す女性、反政府活動に走る若者。俳優たちの顔のクローズアップが人間の哀しさと可笑しさを暴き出すようなロンムの知られざる傑作。本作についてロンムは、トルストイやバルザックのような“人間の運命の研究”と語っている。

  • 『死の谷 Colorado Territory(95分/デジタル)』

  • 死の谷 Colorado Territory(95分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1949年
    監督:ラオール・ウォルシュ
    出演:ジョエル・マクリー、ヴァージニア・メイヨ、ドロシー・マローン
    脱獄したジョエル・マクリーは過去のしがらみで列車強盗をやることに…。予め失敗を運命づけられた犯罪から逃げられないマクリー、裏切り合う強盗団、マクリーをめぐる2人の女…。ノワールやアメリカン・ニューシネマの香りがする西部劇版『ハイ・シエラ』。“死の谷”の不気味な崖、列車上の攻防の演出も素晴らしく、高低差を生かしたシド・ヒコックスのキャメラが冴えわたる。 *残されたオリジナルネガから作成されたが、元々のコマ落ちや傷が残っています。

  • 『一年の九日 Девять дней одного года(108分/35mm)』

  • 一年の九日  Девять дней одного года(108分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    監督:ミハイル・ロンム
    出演:アレクセイ・バターロフ、インノケンティ・スモクトゥノフスキー、タチアナ・ラヴロワ
    放射能実験で余命わずかと知りつつ実験に取り組む夫とその妻、そして恋敵でもある親友。物理学者たちの三角関係に科学者の苦悩が重ね合わせられる。一年のうちの九日だけを描くという実験的構成、緊張感溢れるカメラワークが素晴らしい。

新着情報

一覧を見る

アクセス


〒150-0044
東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS(キノハウス) 4F
03-3461-7703

メールマガジン

上映情報等をお届けいたします。
登録はこちらのURLからお願いいたします。
メールマガジンの登録はこちらから