近日上映予定
家族たちの戦争(「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」共催)
2024/08/10 ~ 2024/08/16
戦場の人々、銃後の人々、敗戦後に行き場を失った人々、トラウマに苦しむ人々。本当の被害者とは誰なのかを改めて考える。
■料金案内
8/10、11、12のトーク付上映:1800円均一(ポイント鑑賞不可)
8/14、15のトーク付上映:1500円均一(ポイント鑑賞不可)
『流れの譜』:一般1500円/シニア1300円/会員1100円/学生900円(ポイント鑑賞不可)
上映予定作品一覧(全9本)
『流れの譜 第一部動乱 第二部夜明け』
『あした輝く』
『田舎刑事 第一話 時間よ、とまれ』
『田舎刑事 第三話 まぼろしの特攻隊』
『ムッちゃんの詩』
『花物語』
『ラストメッセージ “不死身の特攻兵” 佐々木友次伍長』
『失われた時の中で』
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『幼きものは訴える(96分/デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:1955年
監督:春原政久
出演:宇野重吉、安井昌二、浅丘ルリ子、河野秋武、多々良純、加藤嘉、東野英治郎、北原三枝、村瀬幸子
“戦犯の子”とイジメられる兄妹と病弱な母は、伯父(宇野重吉)の家で暮らしていた。母が死ぬと祖父(加藤嘉)が兄妹を引き取りに来るが、目的は軍人恩給だった。嫌気がさした兄は浮浪児の仲間に入り、最後の救いとして北海道のトラピスト修道院を目指すが…。幼い兄妹の受難を描く戦災孤児残酷物語にしてロードムービー。兄が放つ戦後日本社会への痛烈な批判とショッキングなラストに呆然とせずにいられない。
©日活
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『流れの譜 第一部動乱 第二部夜明け(170分+休憩/35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1974年
監督:貞永方久
出演:竹脇無我、近藤正臣、森田健作、田村高廣、司葉子、市川海老蔵、松坂慶子、大谷直子、島田陽子、若林豪、岩下志麻、笠智衆、田宮二郎
激動の昭和史を背景に描くエリート軍人一家の四世代に渡る叙事詩。屯田兵の祖父、陸軍中尉の父、4人の息子、戦後世代の孫たち。“お国のため”生きた者にも、反戦・革命に生きた者にも虚しさがあり後悔がある。そしてバイクに女の子を乗せて疾走するノンポリの孫に戦後日本の姿を象徴させる。豪華すぎる布陣に目も眩む大河ドラマ。
©1974松竹株式会社
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『あした輝く(87分/35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1974年
監督:山根成之
出演:浅田美代子、志垣太郎、志摩みずえ、村野武範、津島恵子、沖雅也、田島令子、北沢彪、村野武範
満州・奉天で医者の一人娘・今日子は衛生兵の香と恋に落ち結婚するが、敗戦で運命は暗転。関東軍に見捨てられた民間人たちは港を目指し広大な大陸を歩いていく。その途上でソ連兵に捉えられた香を、今日子は日本で待ち続ける…。原作は里中(出演も!)の長編漫画。同じく劇画の映画化『同棲時代』同様、山根らしいケレン味溢れる演出もあるが、何よりも浅田の誠実な演技が単なるアイドル映画に留まらせていない。(解説:若井信二)
©1974松竹株式会社
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『田舎刑事 第一話 時間よ、とまれ(72分/デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:1977年
監督:橋本信也
出演:渥美清、小林桂樹、高橋洋子、市原悦子、三谷昇、ガッツ石松、草薙幸二郎、柳川慶子、八木昌子、湊俊一、本郷淳
大分県で起こった一家惨殺事件が時効寸前のある日、殺人犯がテレビに映り万年平刑事・渥美清は東京へ向かうが…。成り上がった小林桂樹、彼の昔のなじみの娼婦だった市原悦子、そして渥美。戦争に翻弄された三人の戦後が重なり合う。早坂暁の脚本、菅野光亮の音楽も素晴らしく、何より市原の演技が圧倒的なTVドラマ史上の名作。芸術祭優秀賞受賞作で後に2時間版も作られた。
©テレパック
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『田舎刑事 第三話 まぼろしの特攻隊(95分/デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:1979年
監督:森崎東
出演:渥美清、高峰三枝子、西村晃、宇都宮雅代、信欣三、浜村純
土曜ワイド劇場「田舎刑事」シリーズ第三話。特攻隊員が桜の木の下で女学生と交わる“マリアもの”と呼ばれるブルーフィルムを作り続ける西村晃と、その謎を追う刑事・渥美清。戦争に憑りつかれた男を演じる西村晃(実際に特攻の生き残りだった)のベスト・アクトか。早坂暁と森崎東による超ド級の作品であり、歪んだ精神が生んだ犯罪を描いたフィルム・ノワールの傑作。
©テレパック
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『ムッちゃんの詩(102分/16mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1985年
監督:堀川弘通
出演:磯崎亜紀子、山ノ井隆信、有川博、高林由紀子、佐藤万理、米倉斉加年
父母と弟を戦争で亡くし大分の親戚を頼った12歳のムッちゃん。生き残った従姉とめぐり合うも結核に罹患し…。従姉が勤める女郎屋の女将に追い出され、防空壕(洞窟)で暮らすムッちゃんは強制徴兵された朝鮮人(米倉斉加年)と交流を持つ。米倉の「同胞を見捨てる日本人は何だ!」という慟哭が胸に刺さる。力なく「戦争のせいだ…」と呟く“普通の日本人”が本当に恐ろしい実話をもとにした作品。
©関西共同映画社
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『花物語(95分/35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1989年
監督:堀川弘通
出演:高橋惠子、藤原亮、菊池彩美、石橋蓮司、杉山とく子、佐々木すみ江、八神徳幸、山本清美、殿山泰司、蟹江敬三
大戦末期の深刻な食料難の中で出された「花栽培禁止令」に抗って房総で花を作り続けるハマは、“非国民”と陰口をたたかれるが…。頑なに花作りに拘るハマ役の高橋惠子、船を接収された漁師の夫役の蟹江、その親友で傷痍軍人の石橋、これが最後の出演作となった殿山泰司と演技派が揃った一作。禁止令では花が抜かれるだけでなく種は捨てられ球根は踏み潰されたという。
©KADOKAWA1989
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『ラストメッセージ “不死身の特攻兵” 佐々木友次伍長(98分/デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:2021年
監督:上松道夫/ナレーション:徳重聡、星野知子
上官の命令が絶対とされた戦時下で「死んで来い」と9回“特攻出撃”を命じられ、9回とも生還した兵士がいた。佐々木友次伍長21歳。陸軍最初の特攻隊「万朶隊」操縦士。二度も敵艦船に「突入」「戦死」と報じられ、「軍神」扱いされたが、奇跡的に生還した。「十死零生」の特攻攻撃から、佐々木伍長はなぜ生還できたのか? 死の半年前、本人が病床で自らの特攻体験と思いを語った「遺言」ともいえるドキュメンタリー。
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『失われた時の中で(60分/デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:2022年
監督:坂田雅子
亡くなった夫の死は「枯葉剤」の影響ではないか。その思いからカメラを手に2004年にベトナムを訪れた坂田雅子。そこから約20年、取材し続けた集大成の1本。経済発展の中、取り残されている枯葉剤被害者たちの現状は、軍需産業の跳梁、環境汚染、ヤングケアラー…。日本も抱える様々な問題を照射する。被害者を支える家族の愛情とあきらめない姿それを捉える坂田のあたたかい眼差しと持続する意志にも感動。(解説:若井信二)
©Greg Davis
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〒150-0044
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03-3461-7703
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