cinemavera

近日上映予定

  • 月丘夢路生誕100年記念 美しい人

  • 2022/11/12 ~ 2022/12/02

広島市出身。元宝塚歌劇団娘役。1940年、宝塚在団中に『瞼の戦場』で映画デビュー。『新雪』 (1942)が大ヒットを記録した。1943年、宝塚を退団し大映に入社。1947年、轟夕起子に誘われて松竹に移籍。同じく宝塚を経て松竹入りした妹の月丘千秋と『地獄の顔』で共演している。
1951年、映画撮影で訪れたニュ ーヨークに声楽とダンスの勉強のため滞在。1955年、日活に移籍し最も高額の出演料を得る。1957 年、井上梅次監督と結婚。アクションに路線変更した日活を去り、 1959年にフリーとなる。以後は出演数をセーブしながら脇に回り、 映画やテレビドラマ、舞台で活動 した。  
商業映画だけでなく、出身地である広島原爆の悲劇を描いた主演映画 『ひろしま』(1953)が高く評価された。また、初期日本映画界における女性監督として現在世界で脚光を浴びている田中絹代監督の代表作 『乳房よ永遠なれ』での素晴らしい演技により、世界的に認知された。『乳房よ永遠なれ』はビクトル・エリセ監督が2007年に選出した「白紙委任状」の中で唯一選ばれた日本映画でもある。  
2014年に設立された『宝塚歌劇の殿堂』の最初の100人の一人として殿堂入りした。

  • 上映予定作品一覧(全18本)

東京の人 前篇
東京の人 後篇
感傷夫人
月蝕
危険な関係
運河
美女剣光録
永遠に答えず 青春篇
永遠に答えず 完結篇
名づけてサクラ
母と娘
のれんと花嫁
東京マダムと大阪夫人
おしゅん捕物帖 謎の尼御殿
自分の穴の中で
火の鳥
マダム
夜の牙
  • 『東京の人 前篇(72分/デジタル)』

  • 東京の人 前篇(72分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1956年
    監督:西河克己
    出演:月丘夢路、滝沢修、左幸子、新珠三千代、芦川いづみ、葉山良二
    宝石商の娘・月丘は、戦争で夫を亡くし必死で子供二人を育てていた。その後、滝沢修と再婚した月丘は彼の連れ子・芦川いづみを可愛がり、芦川も月丘を慕う。しかし、事業に失敗した滝沢が失踪し…。実子との確執、芦川の苦しみ、そして葉山良二への許されない愛。とうとう一人になった月丘の運命は!? 上映は前後編併せて行います。
    ©日活

  • 『東京の人 後篇(55分/デジタル)』

  • 東京の人 後篇(55分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1956年
    監督:西河克己
    出演:月丘夢路、滝沢修、左幸子、新珠三千代、芦川いづみ、葉山良二
    月丘が始めた小さな宝石店に芦川が戻ってくる。そこへ滝沢を慕う新珠三千代から彼が生きているという知らせが…。複雑に絡みあう人間関係と、彼らが綾なすいくつもの恋模様。川端康成の小説を原作に、東京に生きる人々を月丘を中心に描いた人間ドラマ完結編。自立して恋をし輝く月丘と、パリジェンヌのような新珠の美の競演も見もの。
    ©日活

  • 『感傷夫人(92分/デジタル)』

  • 感傷夫人(92分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1956年
    監督:堀池清
    出演:月丘夢路、北原三枝、安井昌二、宍戸錠、清水将夫、宇野重吉、香月美奈子、東恵美子、二木てるみ、汐見洋、山岡久乃
    未亡人の月丘夢路を密かに慕う安井昌二。しかし北原三枝と一夜を共にしたことから…。 同じ男を愛した二人の女性を描いた伊藤整原作の映画化。安井への思いをはっきり伝えな い月丘と積極的に迫る北原。美学研究者で博士論文提出を控えながら、二人の間をフラフ ラしている安井の頼りなさ(そして悩むと登山する)に対して、一人で生きることを決める女たちの強さが印象的。
    ©日活

  • 『月蝕(104分/デジタル)』

  • 月蝕(104分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1956年
    監督:井上梅次
    出演:三橋達也、月丘夢路、金子信雄、安部徹、西村晃、石原裕次郎、岡田真澄、藤代鮎子、中川靖彦、高野由美、東谷暎子
    歌手の月丘夢路が殺され、彼女を愛した男たちが過去を回想するフィルム・ノワールの佳作。全ての男を虜にするファム・ファタール月丘は復讐のために彼らを利用するのだが…。月丘のファッション、そして酒を飲み煙草を吸う全ての仕草が優雅。ジャズのライブシーンもカッコいい。助監督に神代辰巳、共同脚本に舛田利雄。長回しのシーンにも注目。
    ©日活

  • 『危険な関係(96分/デジタル)』

  • 危険な関係(96分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1957年
    監督:井上梅次
    出演:金子信雄、月丘夢路、小園蓉子、北原三枝、細川ちか子、長門裕之、柳沢真一、大坂志郎、三崎千恵子、西村晃
    親に許嫁を決められ反発する北原三枝が川奈ホテルに宿泊するという。それを知った月丘は、ドンファンのカメラマン、シャンソン歌手、バレエダンサーを呼び寄せて、ある作戦を実行するが…。錯綜する男女関係が意外な結末をもたらすグランド・ホテル形式のサスペンス・コメディ。月丘の珍しいパンツ・スタイルも堪能できるオシャレな一本。
    ©日活

  • 『運河(102分/デジタル)』

  • 運河(102分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1958年
    監督:阿部豊
    出演:月丘夢路、南田洋子、浅丘ルリ子、金子信雄、渡辺美佐子、安部徹、山根寿子、小杉勇
    画家の金子信雄と結婚したデザイナーの月丘だが、義理の娘・浅丘ルリ子は完璧な義母に反発し、金子は妻への劣等感で絵が描けなくなる。金子は妻にない魅力を南田洋子に見出すが…。“デキる実業家”であり“情の人”でもある月丘。最後には金子の妹(渡辺美佐子)もルリ子も、そしてルリ子の生みの母も月丘を慕うようになる。月丘を中心としたシスターフッドの物語としても秀逸。
    ©日活

  • 『美女剣光録 (「小太刀を使ふ女」改題)(65分/16mm)』

  • 美女剣光録 (「小太刀を使ふ女」改題)(65分/16mm) 上映スケジュール
  • 公開:1944年
    監督:丸根賛太郎
    出演:水谷八重子、原健作、月丘夢路、原聖四郎、水野浩、光岡龍三郎、忍美代子、葛木香一、羅門光三郎、荒木忍、多岐征二、香住佐代子
    時は西南の役。戦火の中で民衆と共に留まり敵に対峙する士族の娘・水谷八重子は、弟の妻で商家出身の月丘に「もっと強くおなり!」と檄を飛ばすが…。1944年に作られた戦意高揚映画。戦後の再公開時 に「美女剣光録」と改題された。1961年には、京マチ子主演で再映画化もされている。時代劇初出演の月丘の可憐さは出色。宮川一夫のモノクロ映像も美しい。
    ©1944KADOKAWA

  • 『永遠に答えず 青春篇(90分/デジタル)』

  • 永遠に答えず 青春篇(90分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1957年
    監督:西河克己
    出演:月丘夢路、葉山良二、小夜福子、大坂志郎、小杉勇、浅丘ルリ子、坪内美詠子、安井昌二、中川晴彦、高田敏江、小園蓉子、田中筆子
    月丘は学徒出陣した恋人・葉山の子供を産むが、葉山の戦死を知った叔母は死産と偽って子供を養子に出してしまう。敗戦後の東京で大坂志郎に助けられ生活する月丘は、やがて日舞の世界に入り家元に愛される。そんなとき、偶然に葉山復員を知った月丘が彼の実家に駆け付けると、何と結婚式の真っ最中!月丘と葉山の運命は、そして子供の行方は!?
    ©日活

  • 『永遠に答えず 完結篇(103分/デジタル)』

  • 永遠に答えず 完結篇(103分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1958年
    監督:西河克己
    出演:月丘夢路、葉山良二、水島道太郎、大坂志郎、安井昌二、浅丘ルリ子、小杉勇、利根はる恵、村瀬幸子、汐見洋、坪内美詠子、北林谷栄
    キャバレーの女給に堕ちた月丘は、画家に請われてモデルになる。そして、画家の娘・浅丘ルリ子の勧めで舞台に出るが、そこでも演出家に惚れられる。脚を負傷し日舞を諦めた月丘は結婚を考えるが…。会う男全てを虜にするせいでドンドン不幸になっていく、というジェットコースターならぬアバランチ(雪崩)ムービー。全篇を通して大活躍する善人・大坂志郎の純な願いは最後に叶うのか!?
    ©日活

  • 『名づけてサクラ(93分/デジタル)』

  • 名づけてサクラ(93分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1959年
    監督:斎藤武市
    出演:月丘夢路、福田みどり、中原早苗、村瀬幸子、小園蓉子、高田敏江、下元勉、岡田真澄、高橋とよ
    孤児院“聖ホーム”から養子に出された米家庭で虐待されたハーフのサクラ(福田みどり)は、密航して日本に戻ってくる。オンリーの中原早苗に助けられたサクラだが、 “聖ホーム”の院長に無視され、やっと見つけた母・月丘は自分の家庭を守るため「黒人兵に襲われただけ。自分には責任がない」と冷たく突き放す。「母ちゃんに会いたい」あまりに罪を犯すサクラの思いに胸が締め付けられる戦後の悲劇。
    ©日活

  • 『母と娘(86分/35mm)』

  • 母と娘(86分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    監督:川頭義郎
    出演:鰐淵晴子、佐々木功、佐分利信、月丘夢路、佐野周二、安住譲、城山順子、浦辺粂子
    月丘が偶然出会った少女(鰐淵晴子)は過去に捨てた娘だった、というご都合主義な開幕から、それぞれが生き方を見つける展開へ。鰐淵に翻弄される佐野周二、河原の虫を売る(!?)苦学生・佐々木功、そして父・ 佐分利信と助演陣が完璧。バーのママになった月丘が金勘定する手つき、酒を飲み干し氷で首元を冷やす姿に惚れ惚れ。かつての夫・佐分利との再会シーンも素晴らしい!
    ©1961松竹株式会社

  • 『のれんと花嫁(83分/35mm)』

  • のれんと花嫁(83分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    監督:番匠義彰
    出演:津川雅彦、倍賞千恵子、山本豊三、瞳麗子、伴淳三郎、月丘夢路、佐野周二、小坂一也
    老舗カステラ屋「開花堂」の長崎本店と銀座店で、のれんをめぐってバトルが発生。ところが本家の跡取り津川雅彦はバンドに夢中。遂に父(伴淳)が東京に乗り込んで…。 津川と下宿先の娘(倍賞千恵子)、銀座店主の月丘と材木屋の佐野周二のカップルもからんで、最後は長崎に全員集合!なんて愉快なエンディング!!
    ©1961松竹株式会社

  • 『東京マダムと大阪夫人(96分/16mm)』

  • 東京マダムと大阪夫人(96分/16mm) 上映スケジュール
  • 公開:1953年
    監督:川島雄三
    出演:三橋達也、月丘夢路、大坂志郎、水原真知子、坂本武、芦川いづみ、稲川忠完、高橋貞二、毛利菊枝、奈良真養、滝川美津枝、北原三枝、多々良純、丹下キヨ子、小藤田正一、竹田法一、桜むつ子、草香田鶴子、槇芙佐子、高橋豊子
    社宅に住む伊東家の隣に、大阪から西川家が転勤してきた。電気洗濯機購入で西川家に先を越された伊東夫人は悔しさのあまり…。“東京マダム(月丘夢路)”と “大阪夫人”の強烈なマウント合戦に翻弄される夫の姿が可笑しいモダンなホーム・コメディ。高橋貞二をめぐる 芦川いづみ(映画初出演)と北原三枝の恋のバトルも見もの。
    ©1953松竹株式会社

  • 『おしゅん捕物帖 謎の尼御殿(96分/デジタル)』

  • おしゅん捕物帖 謎の尼御殿(96分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1955年
    監督:滝沢英輔
    出演:月丘夢路、三國連太郎、北原三枝、広岡三栄子、南寿美子、明智三郎、堀恭子
    若い娘の髷を切る侍姿の通り魔が江戸に出没し、ついに婚礼を控えた娘が髪を切られて投身自殺を遂げる事態に。同心の娘・おしゅんは犯人捜査に立ち上がる。犯人と同じ紋の着物を着た三國連太郎、水芸の師匠と事件の関係は!? 月丘夢路がおしゅんを颯爽と演じる痛快時代劇。おしゅん得意技の隠し針も冴える!
    ©日活

  • 『自分の穴の中で(125分/デジタル)』

  • 自分の穴の中で(125分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1955年
    監督:内田吐夢
    出演:月丘夢路、北原三枝、三國連太郎、宇野重吉、金子信雄、利根はる恵、宮城道雄、滝沢修、清水将夫、左卜全
    父が死に、後妻(月丘)と兄妹(金子信雄・北原三枝)は遺産をめぐって腹を探りあう。寝たき りの金子と高慢な北原は月丘を家から追い出 すが…。突然やってきた元妻に縋りつく金 子、結婚候補者二人(三國と宇野)に去られる 北原、消えた遺産。人は所詮エゴイストであ ることを自覚する三國が金子の葬儀で放つ高 笑いが全てを物語る。三國に迫られて煙草を 手に押し付ける月丘もさすがの貫禄。
    ©日活

  • 『火の鳥(99分/デジタル)』

  • 火の鳥(99分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1956年
    監督:井上梅次
    出演:月丘夢路、伊達信、三橋達也、仲代達矢、中原早苗、山岡久乃、大坂志郎、植村謙二郎、金子信雄
    劇団のスター・エミが映画に進出、主演作 『火の鳥』の相手役に新人の敬一を抜擢。二人は愛人関係になるが、映画出演を劇団から批判され、敬一にも利用されたことを知り…。仲代達矢のデビュー作でもある。中原早苗、三橋達也、山岡久乃、大坂志郎、金子信雄ら芸達者な役者に囲まれ、超美貌のヒロインが乗り移ったような演技が素晴らしい月丘は、監督の井上梅次と公開翌年に結婚することになる。
    ©日活

  • 『マダム(94分/デジタル)』

  • マダム(94分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1957年
    監督:阿部豊
    出演:月丘夢路、左幸子、葉山良二、金子信雄、安部徹、二本柳寛、岡田真澄、細川ちか子、二谷英明、筑波久子、多摩桂子、浦島久恵、藤代鮎子、八代康二、花村典克
    女癖が悪くヒロポン中毒の流行作家・矢田作之助に尽くす秋子(月丘夢路)だったが、 作之助の死後、内縁の妻・秋子に周囲の眼は冷たく…。銀座のバーのマダムとなった 織田作之助の未亡人が書いたモデル小説の映画化。オダサクを演じるは金子信雄!
    ©日活

  • 『夜の牙(103分/35mm)』

  • 夜の牙(103分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1958年
    監督:井上梅次
    出演:石原裕次郎、岡田真澄、月丘夢路、浅丘ルリ子、白木マリ、森川信、小林重四郎、安部徹、西村晃、安井昌二、南寿美子、原恵子
    闇医者の裕次郎は自分の戸籍が抹消されていることを知り、チンピラの岡田真澄&浅丘ル リ子と共に謎を探る。ミステリーとアクションを彩る洒落た会話はまるでハリウッド映画。西村晃と安部徹の安定の悪役ぶりに加え、裕次郎と運命の女・月丘との出会いも鮮烈な傑作。50年代の東京を切り取った撮影と、アイビー・ルックで決めたファッションも素晴らしい。助監督に前田満州夫。
    ©日活

新着情報

一覧を見る

アクセス


〒150-0044
東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS(キノハウス) 4F
03-3461-7703

メールマガジン

上映情報等をお届けいたします。
登録はこちらのURLからお願いいたします。
メールマガジンの登録はこちらから