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近日上映予定

  • 一周忌メモリアル 折れない花・原知佐子

  • 2021/01/23 ~ 2021/01/29

原知佐子(1936-2020)
高知出身。幼い頃から芸能界に憧れ、宝塚歌劇団と松竹歌劇団を受験するが失敗。同志社大在学中の1955年に新東宝「第4期スターレット」に合格、翌年本名である田原知佐子で『天國はどこだ』に出演し本格デビューした。23本の作品に出演するが59年には東宝へ移籍、原知佐子と芸名を変え『女子大学生 私は勝負する』で初主演。『女ばかりの夜』『秋立ちぬ』『黒い画集 あるサラリーマンの証言』『その場所に女ありて』など印象的な役を多く演じた。
1962年にはフリーになりテレビへも活動の場を広げた。同年に出演したドラマ『おかあさん』で同作のディレクター実相寺昭雄監督と出逢い翌年に結婚。1970年代には「赤いシリーズ」での強烈なイビリ役で有名となり、一連の大映ドラマに欠かせない名脇役となった。以後も映画・テレビ・舞台で活躍を続け、遺作となった作品は2021年公開予定の『のさりの島』と、最後まで現役を貫きその生涯を閉じた。

特別上映▶『真紅の男』『どろ犬』協力:国立映画アーカイブ
料金:1200円均一/ポイント鑑賞不可

  • 上映予定作品一覧(全8本)

天國はどこだ
女ばかりの夜
銀座の恋人たち
河内風土記 おいろけ説法
乾いた花
女賭博師鉄火場破り
真紅の男
どろ犬
  • 『天國はどこだ(91分/デジタル)』

  • 天國はどこだ(91分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1956年
    監督:松林宗恵
    出演:津島恵子、沼田曜一、木村功、田原知佐子、阿蘇孝子、加藤嘉、金田正一(国鉄スワローズ)、町田行彦(国鉄スワローズ)、西村晃
    暴力団に支配される東京湾の部落。医師の沼田曜一は、保育園の先生・津島恵子と共に変革に立ち上がる。そんな時、津島の恋人の木村功が出所して…。無気力な大人、懐にナイフを忍ばせる小学生、馬券売りに駆り出される保育園児と、貧乏部落の殺伐描写に背筋も凍る。デビュー間もないロングヘアの原知佐子(田原知佐子)は小料理屋を開くことを夢見る勝ち気な少女娼婦を演じている。
    ©国際放映

  • 『女ばかりの夜(92分/35mm)』

  • 女ばかりの夜(92分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    監督:田中絹代
    出演:原知佐子、北あけみ、浪花千栄子、田上和枝、関千恵子、田原久子、千石規子、淡島千景、沢村貞子、香川京子、平田昭彦、岡村文子、桂小金治、中北千枝子、佐藤徳明、深沢裕子、菅井きん、夏木陽介
    元売春婦の更生施設の優等生・原知佐子は、新たに生き直そうと仕事に就くが…。執拗な差別に悔し泣きする原の姿に社会の矛盾が映し出される。原知佐子の七変化、そして驚愕の転職先に注目!『夜の女たち』で売春婦を演じた田中絹代が、彼女たちのその後を描いた監督第五作。
    ©1961東宝

  • 『銀座の恋人たち(100分/35mm)』

  • 銀座の恋人たち(100分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    監督:千葉泰樹
    出演:宝田明、団令子、草笛光子、三橋達也、小泉博、加山雄三、水原弘、原知佐子、北あけみ、浜美枝
    銀座で隣同士の喫茶店と小料理屋を舞台に、団令子・原知佐子・北あけみ三人を中心に複数の男女の恋愛模様を描く。原は喫茶店主人・宝田明の妻役で、当時人気絶頂の水原弘と絡む重要な役回り。スター&名優たちをさばく千葉泰樹演出と井手脚本も見事なお正月映画だが、不倫、駆け落ちと内容はハード。女性たちの強さが際立つ一作。
    ©1961東宝

  • 『河内風土記 おいろけ説法(100分/35mm)』

  • 河内風土記 おいろけ説法(100分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    監督:久松静児
    出演:森繁久彌、山茶花究、加東大介、織田政雄、中村是好、立岡光、夏目俊二、遠藤辰雄、茶川一郎、藤木悠、天王寺虎之助、原知佐子、浪花千栄子、立原博、船戸順
    流行作家でもある天台院住職・森繁の元に持ち込まれる河内の人々の色あり、欲あり、笑いありの身の上話をユーモラスに綴った久松静児監督による艶笑喜劇第二弾。原は片目に障害がある娘を演じており、再婚なのを隠して結婚したために騒動が巻き起こる。足の不自由な人を面白おかしく描写したり、今では許されない禁止用語を使ったりと、ソフト化や放映は非常に難しい作品。
    ©1961東宝

  • 『乾いた花(96分/35mm)』

  • 乾いた花(96分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1964年
    監督:篠田正浩
    出演:池部良、加賀まりこ、藤木孝、東野英治郎、三上真一郎、宮口精二、原知佐子、中原功二、杉浦直樹、ささきいさお、平田未喜三、山茶花究、水島弘、玉川伊佐男、竹脇無我、倉田爽平、水島真哉、斉藤知子、国景子、田中明夫
    出所した足で賭場に向かった男は大金を賭けている少女に出逢う。心に虚無を抱え、より強い刺激を求める退廃的な二人。インテリやくざ・池部良と美少女・加賀まりこの儚い出会いと別れをスタイリッシュな映像で描いた傑作。原は池部の情婦で時計屋に寝泊まりしているOLを演じており、本人が最も好きな役と述べている。
    ©1964松竹株式会社

  • 『女賭博師鉄火場破り(87分/35mm)』

  • 女賭博師鉄火場破り(87分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1968年
    監督:井上芳夫
    出演:江波杏子、原知佐子、大友柳太朗、垂水悟郎、大信田礼子、水原浩一、成田三樹夫、内藤武敏、上野山功一、千波丈太郎
    師匠と共に鉄火場破りを続ける銀子(江波杏子)。名前も売れ東京の大物・黒川(成田三樹夫)から誘いがかかるが、黒川の目当ては銀子の体で…。異色のキャスティングともいえる原知佐子は、江波杏子と大信田礼子を後継者にしようと執念を燃やす元イカサマ女賭博師を演じている。成田三樹夫のペットの子猿も可愛いシリーズ第七作。
    ©大映

  • 『真紅の男(87分/35mm)』

  • 真紅の男(87分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    監督:本多猪四郎
    出演:佐藤允、久保明、白川由美、田村奈巳、原知佐子、伊藤久哉、堺左千夫、清水元、中谷一郎、西村晃、三島耕、野村浩三、大塚国夫、佐多契子、谷晃、沢村いき雄、大村千吉、中山豊、若松明
    養父である組長の罪をかぶって服役した佐藤允が出所すると、組は幹部の伊藤久哉が実権を握り麻薬の密売に手を染めていた。かつての恋人・原知佐子も麻薬中毒にされ伊藤の情婦になっていることを知った佐藤は…。原作は藤原審爾のハードボイルドで、典型的なヤクザ映画設定やドライな暴力描写が頻出する。本多猪四郎のフィルモグラフィーのなかでも異色の一編。
    ©1961東宝

  • 『どろ犬(92分/35mm)』

  • どろ犬(92分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1964年
    監督:佐伯孚治
    出演:大木実、高城裕二、原知佐子、西村晃、田中邦衛、井川比佐志、神田隆、高橋昌也、北原しげみ、織田政雄
    熱血刑事だった大木実がふとしたことで不正に手を染め悪徳警官に堕ちてゆくまでを冷徹なタッチで描く。自分が逮捕したヤクザの情婦・原知佐子と関係を持ったことを弟分の西村晃に知られ、情報漏えいから殺人まで悪事に手を染めていく大木。結城昌治『夜が終る時』が原作の傑作フィルム・ノワール。これがデビュー作の佐伯孚治監督だが、劇場用映画はこれを含めて2本のみ。
    ©東映

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