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近日上映予定

  • ソヴィエト&ジョージア映画特集

  • 2020/03/07 ~ 2020/04/03

昨年のソヴィエト映画特集に続く第2弾。ジョージア映画も多数!

※『スヴァネティの塩+映像+西暦2015年』『大いなる緑の谷』『少年スサ』『ブラインド・デート』『他人の家』は特別上映、均一料金1200円です(ポイント鑑賞不可)。

  • 上映予定作品一覧(全30本)

ボルシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険
チャパーエフ
女狙撃兵マリュートカ
誓いの休暇
一年の九日
タシケントはパンの町
想い出の夏休み
処刑の丘
戦争のない20日間
モスクワは涙を信じない
メキシコ万歳
新しい家族

炎628
メッセンジャー・ボーイ
悪党
私はモスクワを歩く
怒りのキューバ
戦火を越えて
嘆くな!
ルカじいさんと苗木
田園詩
秋のマラソン
転回
結婚+傘+ピロスマニのアラベスク
スヴァネティの塩+映像+西暦2015年
大いなる緑の谷
少年スサ
ブラインド・デート
他人の家
  • 『ボルシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険(60分/35mm/サイレント)』

  • ボルシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険(60分/35mm/サイレント) 上映スケジュール
  • 公開:1924年
    監督:レフ・クレショフ
    出演:ポルフィリ・ポドーベド、ボリス・バルネット、アレクサンドラ・ホフロワ、フセヴォロド・プドフキン
    アメリカを代表する若きブルジョワのウェスト氏は、世界初のボルシェヴィキの国ソヴィエト連邦の視察旅行を決行するが…。“赤魔の国”で待ち受ける怪しげな連中の陰謀で、とんでもない事件に巻き込まれるウェスト氏の運命は!? バルネットやプドフキンが役者として出演、いい味を出している。

  • 『チャパーエフ(96分/35mm)』

  • チャパーエフ(96分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1934年
    監督:ゲオルギー・ワシーリエフ、セルゲイ・ワシーリエフ
    出演:ボリス・バーボチキン、ボリス・ブリノフ、ワルワーラ・ミャスニコーワ、レオニード・クミット
    1919年に内戦で死亡した実在の歩兵師団長チャパーエフの伝記の映画化。粗暴でアナーキーなチャパーエフが優れた革命戦士へと変っていく様を描いた“社会主義リアリズム路線”初の作品として国内外で高い評価を受けた。タルコフスキー『ローラーとバイオリン』にも登場しており、現在でも国民に愛され続けるプーチンお気に入りの一作。

  • 『女狙撃兵マリュートカ(93分/35mm)』

  • 女狙撃兵マリュートカ(93分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1956年
    監督:グリゴーリ・チュフライ
    出演:イゾルダ・イズヴィツカヤ、オレグ・ストリジェーノフ、ニコライ・クリューチコフ
    革命内戦の最中。赤軍の女狙撃兵マリュートカが捕虜の白軍中尉を護送中に船が難破し、二人は孤島にたどりつくが…。イデオロギーや身分の差を越えた愛の素晴らしさと、戦争の不条理を訴えたヒューマニズム溢れる佳作。『石の花』で有名なアグファカラーによる、砂漠や海の映像の目を見張るような美しさは必見。

  • 『誓いの休暇(87分/35mm)』

  • 誓いの休暇(87分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1959年
    監督:グレゴーリ・チュフライ
    出演:ウラジミール・イワショフ、ジャンナ・プロホレンコ、アントニーナ・マクシーモア
    戦場で偶然たてた手柄の褒美に休暇をもらった少年兵のアリョーシャ。二日もあれば母の待つ故郷に帰れたはずが…。帰郷に心躍らせる少年の健気さ、やっと会えた息子を戦場に送り返さなければならない母の苦しみが、戦争の不条理と残酷さを浮かび上がらせる。宮崎駿監督もお気に入りだという、反戦映画の名作。

  • 『一年の九日(108分/35mm)』

  • 一年の九日(108分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    監督:ミハイル・ロンム
    出演:アレクセイ・バターロフ、インノケンティ・スモクトゥノフスキー、タチアナ・ラヴロア、ニコライ・プロートニコフ、ニコライ・セルゲニフ
    国立映画大学の教授としてチュフライ、タルコフスキーらを世に送り出したミハイル・ロンムの遺作。放射能実験で余命わずかと知りつつ実験に取り組む夫とその妻、そして恋敵でもある親友。物理学者たちの三角関係に科学者の苦悩が重ね合わせられる。一年のうちの九日だけを描き出すという実験的構成、緊張感溢れるカメラワークが素晴らしい。

  • 『タシケントはパンの町(97分/35mm)』

  • タシケントはパンの町(97分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1968年
    監督:シュフラト・アッバーソフ
    出演:ウラジミール・ヴォロベイ、ウラジミール・クデンコフ、バフティヨル・ナビエフ、ナターリヤ・アリンバサロワ
    革命後の内戦でひもじい思いをする家族のため、ミーシャはパンや小麦が豊富だという遥か遠くの街タシケントを目指す。デッキや屋根の上まで乗客が鈴なりの列車に飛び乗り、反革命派の残党から逃れてたどりついたタシケント。少年がそこで体験する出来事と苦い現実とを描いた児童文学の映画化。

  • 『想い出の夏休み(92分/35mm)』

  • 想い出の夏休み(92分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1975年
    監督:セルゲイ・ソロヴィヨフ
    出演:ボリス・トカレフ、タチヤーナ・ドルバチ、イリーナ・マルイシェワ、ユーリー・アギーリン
    初恋と失恋、諍いと和解。少年少女たちのひと夏のキャンプ生活を綴った青春映画。大人になりつつある思春期の傷つきやすい心情と去りゆく幼き日への郷愁を瑞々しく描きベルリン国際映画祭銀熊監督賞(最優秀監督賞)を受賞した。撮影は『アンナ・カレーニナ』『赤いテント』のレオニード・カラーシニコフ。

  • 『処刑の丘(110分/35mm)』

  • 処刑の丘(110分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1976年
    監督:ラリーサ・シェピチコ
    出演:ボリス・プロートニコフ、ウラジーミル・ゴスチューヒン、アナトリー・ソロニーツィン
    1942年冬。雪深い山に逃げ込んだパルチザンがドイツ軍に捕まり…。現実主義者と理想主義者の二人のパルチザンと、ドイツの協力者となった元教師の審問官。三人の異なるキャラクターが絡まり合い凄絶なラストへとつながる。ソヴィエトで最も偉大な女性映画監督で41歳でなくなったシェピチコのベルリン金熊賞受賞作であり、夫クリモフの『炎628』に匹敵する傑作。

  • 『戦争のない20日間(102分/35mm)』

  • 戦争のない20日間(102分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1976年
    監督:アレクセイ・ゲルマン
    出演:ユーリー・ニクーニン、リュドミーラ・グルチェンコ、アレクセイ・ペトレンコ
    二十日間の休暇を与えられた従軍記者が他の男と暮らす妻に会いに故郷に戻るが…。アレクセイ・ゲルマン監督が描く銃後の生活。前線から離れても、日常に立ち込める戦火の匂いが従軍記者を戦場に引き戻す。儚いラブロマンスの場面で、残された二人の時間を告げるかのように時計がチクタクと鳴るのが印象的。

  • 『モスクワは涙を信じない(147分/35mm)』

  • モスクワは涙を信じない(147分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1979年
    監督:ウラジミール・メニショフ
    出演:ヴェーラ・アレントワ、イリーナ・ムラヴィヨーワ、アレクセイ・バターロフ、ライサ・リャサーノワ、オレグ・タバコフ、ユーリー・バシリエフ、ボリス・スモルチコフ、アレクザンドル・ファチューシン
    舞台は1958年。田舎からモスクワに上京し寮の同室になった女性三人のその後の20年間を描いた群像劇。三者三様の恋愛と家族、キャリアと挫折を描き、普遍性を持った等身大の女性映画となっている。アカデミー賞外国語映画賞を始めとして数々の国際映画祭で評価を得、本国でも大ヒットした。

  • 『メキシコ万歳(88分/35mm)』

  • メキシコ万歳(88分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1932年
    監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン、グリゴリー・アレクサンドロフ
    出演:イサベラ・ヴィリヤセニョール、マルチン・エルナンデス、ダヴィド・リセアガ
    ロケや登場人物など徹底したドキュメンタリー形式で撮られたドラマ。古代マヤやアステカの神々の時代から二千年に及ぶメキシコの"民族の生きた歴史"を鮮烈に甦えらせたが、資金不足のため未完に終わった。シンメトリックな構図、脅威的なショット、感情的な爆発が素晴らしい。

  • 『新しい家族(97分/35mm)』

  • 新しい家族(97分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1981年
    監督:イスクラ・バービッチ
    出演:アレクサンドル・ミハイロフ、ピョートル・グレーボフ、ヴェーラ・アリホフスカヤ、イリーナ・イワーノワ、ミハイル・ブズイリョフ・クレツォ、ピョートル・クルイロフ、アナトリー・ソロニーツィン、A・パブロフ
    15年ぶりに故郷に戻ったパーヴァルは、昔の恋人が自分の娘を生んでいたことを知る。元カノが亡くなり娘を引き取ることにしたパーヴァルだったが、さらに弟二人と犬まで一緒に付いてきて…。親子や男女の情愛など崩れつつあるものを取り戻した人間の再生を描き、国内外で高い評価を受けたヒューマン・ドラマ。

  • 『絆(98分/35mm)』

  • 絆(98分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1983年
    監督:ニキータ・ミハルコフ
    出演:ノンナ・モルジュコーワ、スヴェトラーナ・クリュチコーワ、アンドレイ・ペトロフ、ユーリー・ボガトイリョフ
    地方都市に住む娘を訪ねて田舎から出て来たマリアの珍道中。お節介焼きで人情家のマリアと都会で出会う人たちとのコミカルなやり取りも見ものだが、現代社会で崩れつつある人間関係に疑問を投げかけた社会派ドラマでもある。何故か公開前に150カ所も検閲により修正されたという作品。

  • 『炎628(143分/35mm)』

  • 炎628(143分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1985年
    監督:エレム・クリモフ
    出演:アリョーシャ・クラフチェンコ、オリガ・ミローノワ、U・バグドナス
    第二次大戦下、白ロシアの村を占領したドイツ軍は、住民達を押し込めた納屋に機関銃を乱射すると火を放ち…。徹底したリアリズムで大虐殺を描き、戦争という極限状態であらわになる人間の残虐性をあぶり出した悪夢のような傑作。628とはドイツ軍に蹂躙された村の数である。

  • 『メッセンジャー・ボーイ(88分/35mm)』

  • メッセンジャー・ボーイ(88分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1986年
    監督:カレン・シャフナザーロフ
    出演:フョードル・ドゥナエフスキー、インナ・チュリコワ、アナスタシア・ネモリャーエワ
    17歳のイワンは高校を卒業したものの受験に失敗し、そのうえ両親は離婚。社会勉強のため雑誌社でメッセンジャー・ボーイとして働き始めるが…。新しい時代の若者を軽やかに描いたユーモラスな青春ドラマで、『ゼロシティ』(1990)で広く知られるようになるカレン・シャフナザーロフの初期代表作。

  • 『悪党(95分/35mm)』

  • 悪党(95分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1988年
    監督:ヴァギフ・ムスタファエフ
    出演:マムカ・キカレイシヴィリ、ガサナガ・トゥラボフ、ラリーサ・ボロージナ、ガムレト・ハニザーデ
    正直でお人良しなばかりに周囲にはバカにされ妻には離婚され仕事も首になった男。ところが、あることがきっかけでとんとん拍子に出世。やがてあらゆる不正に手を染め、性格も一変させてゆく。アゼルバイジャンの作品でペレストロイカへの風刺も織り込んだブラック・コメディー。

  • 『私はモスクワを歩く(76分/35mm)』

  • 私はモスクワを歩く(76分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1963年
    監督:ゲオルギー・ダネリヤ
    出演:ガリーナ・ポリスキーフ、アレクセイ・ロクテフ、ニキータ・ミハルコフ、エフゲニー・ステブロフ
    『不思議惑星キン・ザ・ザ』のダネリヤ監督が、その20年以上前に撮った傑作。田舎から出てきた青年と都会の青年。若者たちの一日を丁寧に綴った珠玉の青春映画で、主人公をニキータ・ミハルコフが演じている。全てのショットが瑞々しく、大ヒットしたという音楽もキュート。

  • 『怒りのキューバ(108分/35mm)』

  • 怒りのキューバ(108分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1964年
    監督:ミハイル・カラトーゾフ(ミヘイル・カラトジシュヴィリ)
    出演:セルヒオ・コリエッリ、サリヴァドル・ウッド、ホセ・ガリアルド
    革命前の抑圧された人々の物語をオムニバス形式で綴った、キューバ・ソ連合作による革命記念国策映画。ソ連のスタッフと予算を存分に生かした驚くべきシーンやカメラワーク、息をのむ美しさのモノクロ映像によって伝説となった傑作。スコセッシやコッポラを始め、本作を絶賛する多くの映画人の尽力により西側での公開が実現、再評価されるに至った。必見!

  • 『戦火を越えて(92分/35mm)』

  • 戦火を越えて(92分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1965年
    監督:レゾ・チヘイーゼ
    出演:ゼルゴ・ザカリアーゼ、ケテワン・ボチョリシヴィリ、ウラジミール・プリワツェフ、アレクサンドル・レベデフ
    従軍中の息子が怪我をしたと聞いた父親が戦場に見舞いに行ってしまうロードムービー。農夫の父親が気が付けばベルリンにいて鉄砲背負って走っているという展開は、コミカルながら手に汗握る面白さ。天然な父親のキャラも素晴らしく、家族愛が全編に溢れる傑作。

  • 『嘆くな!(94分/35mm)』

  • 嘆くな!(94分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1969年
    監督:ゲオルギー・ダネリヤ
    出演:ヴァフタング・キカビッゼ、セルゴ・ザカリアッゼ、アナスタシヤ・ヴェルチンスカヤ、ソフィコ・チアウレリ
    19世紀終わりのグルジアの村。貧しいが村人と楽しく暮らしていた医者のベンジャミンに、裕福な町医者の娘との結婚話が持ち上がり…。機会があれば(なくても)飲んで踊ってフザケ合うおじさんたちが可愛い宴会映画。タルコフスキー組のワジーム・ユーソフが撮影を担当している。

  • 『ルカじいさんと苗木(93分/35mm)』

  • ルカじいさんと苗木(93分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1973年
    監督:レゾ・チヘイーゼ
    出演:ラマーズ・チヒクワーゼ、ミシコ・メスヒ
    昔あった幻のナシの苗木を探して50年ぶりに村を出たルカじいさんと10歳の孫のロードムービー。人々との暖かい交流や珍しいグルジア文化だけでなく、変わりゆく暮らしと伝統に直面するルカじいさんの現実をも直視している。 “失われていくもの”への哀悼と、“本当に大事なもの”への気づきを観る者に突きつける名作。

  • 『田園詩(98分/35mm)』

  • 田園詩(98分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1975年
    監督:オタール・イオセリアーニ
    出演:ナナ・イオセリアーニ、レゾ・チャルハラシヴィリ、タマラ・ガバラシヴィリ
    リハーサルのためグルジアの農村にやってきた四重奏団の若者たちと、宿泊先の家族や村人たちとの交流を、ドキュメンタリー・タッチで綴った作品。移ろいゆく自然の情景と、日常の中のさりげない機微を叙情豊かに描くのは、生きる歓びを撮らせたら右に出る者はいないイオセリアーニ。

  • 『秋のマラソン(94分/35mm)』

  • 秋のマラソン(94分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1979年
    監督:ゲオルギー・ダネリヤ
    出演:オレーク・バシラシヴィーリ、ナターリヤ・グンダレヴァ、マリーナ・ネヨーロヴァ、エフゲニー・レオーノフ
    翻訳家で大学講師のアンドレイはタイピストと不倫中。やむなくついた嘘が事態を悪化させ、妻、娘、愛人、仕事がどんどん破綻するも、デンマーク人の友達とのマラソンは続く、というゆるゆるおじさんコメディ。朝からウォッカを飲んでキノコ狩りに誘う困った隣人を演じるエフゲニー・レオーノフはさすがの存在感。

  • 『転回(100分/35mm)』

  • 転回(100分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1986年
    監督:ラナ・ゴゴベリーゼ
    出演:レイラ・アバシーゼ、リヤ・エリアワ
    久しぶりに再会した二人の初老の女性、元スタア女優と言語学者。彼女たちの人生に起こる急転回を描いた現代的な女性映画。女性の生き方に焦点を当てた作品を作り続けているジョージアの女性監督ゴゴベリーゼの代表作で、第2回東京国際映画祭(1987)で最優秀監督賞を受賞作した。

  • 『結婚+傘+ピロスマニのアラベスク(60分/35mm)』

  • 結婚+傘+ピロスマニのアラベスク(60分/35mm) 上映スケジュール

  • ■『結婚』1964年/20分/監督:ミハイル・コバヒーゼ/バスで知り合った女性にプロポーズを決意した若者の運命。映像と音楽だけで作られた、ユーモラスでチャーミングなコバヒーゼの卒業制作作品。60年代ジョージアの映像実験の代表作。■『傘』1967年/20分/監督:ミハイル・コバヒーゼ/自由に跳ね回る傘をつかまえ、軽やかにスキップする男に少女が引き寄せられる。コバヒーゼは軽妙な短編で注目されるも実験性ゆえに不遇をかこったという。■『ピロスマニのアラベスク』1986年/20分/監督:セルゲイ・パラジャーノフ/ナイーヴ派の天才画家・ピロスマニにオマージュを捧げたセミ・ドキュメンタリー。作品中の人物を模した俳優たちがパフォーマンスを演じる斬新な試みの中に、まぎれもないパラジャーノフの映画世界が垣間見える。

  • 『スヴァネティの塩+映像+西暦2015年(65分/デジタル)』

  • スヴァネティの塩+映像+西暦2015年(65分/デジタル) 上映スケジュール

  • ■『スヴァネティの塩』1930年/44分/サイレント/監督:ミハイル・カラトーゾフ/ジョージア北西部スヴァネティ地方の村の重労働、冷害、雪崩など厳しい生活が描かれる。塩分を求めて喘ぐ動物の姿が印象的。検閲で未採用になった劇映画のフィルムに個人的に撮っていた映像を加えて再編集した作品で、ブニュエルの「糧なき土地」に並び称される傑作。■『映像』2010年/11分/監督:ギオルギ・ムレヴリシュヴィリ/スヴァネティ地方で、村人を対象に野外上映が行われた様子を描いたドキュメンタリー。■『西暦2015年』2015年/10分/監督:ハトゥナ・フンダゼ/世界最古の映画スタジオの一つであり、旧ソ連邦時代は活気を呈していたジョージア・フィルム撮影所。当時から働いている老職員の姿を通して描く撮影所への愛。

  • 『大いなる緑の谷(87分/デジタル)』

  • 大いなる緑の谷(87分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1967年
    監督:メラブ・ココチャシュヴィリ
    出演:ダヴィト・アバシゼ、リア・カパナゼ、ムジア・マグラケリゼ、イリア・バカクリ、ズラブ・ツェラゼ
    伝統に固執し遊牧生活を送る牛飼いの男が工業化と定住化の流れに逆らい苦境に陥る。自らの生活をどうしても変えようとしない男から離れてゆく妻、子、雇われ男…。2017年にデジタル修復され、トビリシ国際映画祭で披露された。

  • 『少年スサ(76分/デジタル)』

  • 少年スサ(76分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:2010年
    監督:ルスダン・ピルヴェリ
    出演:アフタンディル・テトラゼ、ギア・ゴギシュヴィリ、エカテリネ・コバヒゼ、レヴァン・ロルトキファニゼ
    母はウォッカの密売工場で働き、少年のスサは密売人として家計を助けている。そんな苦しくひもじい生活も父が出稼ぎから帰ってくれば変わると希望を持つスサだったが…。貧困の現実と、最も虐げられる弱き者への思いを描いたベルリン国際映画祭正式招待作品、韓国・チョンジュ国際映画祭グランプリ受賞。

  • 『ブラインド・デート(98分/デジタル)』

  • ブラインド・デート(98分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:2013年
    監督:レヴァン・コグアシュヴィリ
    出演:アンドロ・サクヴァレリゼ、イア・スヒタシュヴィリ、アルチル・キコゼ、ヴァホ・チャチャニゼ、カヒ・カフサゼ、マリナ・カルツィヴァゼ
    実家で両親と暮らす40歳の独身教師は、幼なじみと一緒にネットで出会った女性とブラインド・デートをしていたが…。何とか人と繋がろうとする主人公のうまく行かない婚活を通して、人生の可笑しさ哀しさを共感を持って描いた一作。

  • 『他人の家(103分/デジタル)』

  • 他人の家(103分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:2016年
    監督:ルスダン・グルルジゼ
    出演:ズラブ・マガラシュヴィリ、オルガ・ディホヴィチナヤ、イア・スヒタシュヴィリ、サロメ・デムリア、エカテリネ・ジャパリゼ
    アブハジアがジョージアからの分離独立を求めた紛争によって家を失い、山村の家にたどり着いた一家。そこもまた戦争で棄てられた家だった。人が消えた美しい山あいの集落が世界の終りのような雰囲気を漂わせる。コントラストや左右対称構図など計算されつくした映像が素晴らしい。

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