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近日上映予定

  • なにが彼女をそうさせたか – 女性旧作邦画ファンによる女性映画セレクション -

  • 2016/07/09 ~ 2016/07/29

「ジョージ・キューカーとハリウッド女性映画の時代」に続き、日本の女性映画も負けていないぞとセレクションを企画。「あれは凄い!」「メジャー過ぎる」等々、喧々諤々の末に18本をセレクトしました。諸所の事情により、若尾文子もの、成瀬作品などを諦めざるをえず、気が付いてみれば“女性映画といえば”の大映作品も“女優王国”松竹作品も1本ずつという異例のラインナップに。しかし、どの作品も面白さにかけては太鼓判の18本です。2本立ての妙もお楽しみください!
(作品選定協力:遠藤倫子さん、のむみちさん)

  • 上映予定作品一覧(全18本)

ひかげの娘
四季の愛欲
女ばかりの夜
おんな番外地 鎖の牝犬
いとはん物語
甘い汗
その場所に女ありて
丼池
逆光線
わが闘争
西鶴一代女
何が彼女をそうさせたか
人間に賭けるな
孤独の賭け
マダム
結婚相談
花影
けものみち
  • 『ひかげの娘(35mm)』

  • ひかげの娘(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1957年
    監督:松林宗恵
    出演:香川京子、山田五十鈴、佐原健二、淡路恵子、仲代達矢、伊藤久哉、中村伸郎、塩沢登代路、小沢経子、三好栄子、東野英治郎、佐原健二、岩崎加根子、田中春男、若山セツ子
    【よろめく女】
    祖母も母も芸者という置屋の娘・房子は、所詮自分は“ひかげの娘”だと僻んだ末…。水商売を嫌い、男女のドロドロを憎みながらも、評論家のオジサマ、サラリーマン、幼馴染、大学生と男がらみの迷走を続ける房子を、清純派の香川京子がまさかの怪演。
    ©1957東宝

  • 『四季の愛欲(デジタル)』

  • 四季の愛欲(デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1958年
    監督:中平康
    出演:山田五十鈴、楠侑子、桂木洋子、中原早苗、渡辺美佐子、安井昌二、小高雄二、宇野重吉、永井智雄、細川ちか子、峰品子、天路圭子、雨宮節子、三沢孝子、二木まこと、相馬幸子、波多野憲、下条正巳、松下達夫、西村晃、小泉郁之助、雪丘恵介、相原巨典、河上信夫、山田禅二、須藤孝
    【よろめく女】
    小説家・清水をめぐる女たち - 独身を騙り身体で仕事をゲットするモデル妻、男のために自分を捨てた母、不倫中の妹 – が繰り広げるブラックな愛欲ゲーム。楠侑子と桂木洋子が爛れた女を生き生きと演じる中、最後をかっさらっていくのは、やっぱり48歳(劇中)現役バリバリのあの人!
    ©日活

  • 『女ばかりの夜(35mm)』

  • 女ばかりの夜(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    監督:田中絹代
    出演:原知佐子、北あけみ、浪花千栄子、富永美沙子、田上和枝、関千恵子、田原久子、千石規子、春川ますみ、淡島千景、沢村貞子、岡村文子、桂小金治、中北千枝子、佐藤徳明、深沢裕子、菅井きん、夏木陽介、香川京子
    【塀の中の女たち】
    元売春婦の厚生施設の優等生・邦子は、更生しようと仕事に就くが…。執拗な差別に悔し泣きする邦子の姿に、社会の矛盾が映し出される。邦子役の原知佐子はもちろん、59歳オサゲ髪の元売春婦を演じる浪花千栄子の役者根性には脱帽。『夜の女たち』で売春婦を演じた田中絹代が、彼女たちのその後を描いた監督第五作。
    ©1961東宝

  • 『おんな番外地 鎖の牝犬(35mm)』

  • おんな番外地 鎖の牝犬(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1965年
    監督:村山新治
    出演:緑魔子、原知佐子、浦辺粂子、若水ヤエ子、春川ますみ、中北千枝子、荒木道子、梅宮辰夫、新井茂子、桑原幸子、国景子、清川玉枝、新井茂子、三浦純子、谷本小夜子、安城百合子
    【塀の中の女たち】
    自分を弄んだ男を殺して投獄された妙子だったが…。緑魔子を筆頭に、女囚を演じる原知佐子、春川ますみ、若水ヤエ子、浦辺粂子、管理側の荒木道子、中北千枝子とキャスティングはパーフェクト。キワモノ的タイトルとは大違い、運命に翻弄され刑務所に流れ着いた女たちの哀しさ、希望の光が差すラストに心が震える傑作。
    ©東映

  • 『いとはん物語(35mm)』

  • いとはん物語(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1957年
    監督:伊藤大輔
    出演:京マチ子、矢島ひろ子、市川和子、東山千栄子、鶴田浩二、丸山修、入江洋佑、伊藤直保、島田重雄、金沢義彦、蔵方しげる、鈴木善夫、葉山富之輔、小野道子、浦辺粂子、浦辺圭子、桜井喜美子、目黒幸子、加東大介、鶴見丈二、梅若正義、飛田喜佐夫
    【京マチ子という女優】
    舞台は大正時代の大阪。老舗商家の三姉妹の不器量な長女・お嘉津の恋物語を情緒豊かに描く。やり過ぎとも思える不細工メイクの京マチ子が、お嘉津の人間性に迫る名演技を披露。観る者全ての涙腺を緩ませる名作であり、美醜というテーマに真向うから取り組んだ稀有な作品でもある。
    ©KADOKAWA1957

  • 『甘い汗(35mm)』

  • 甘い汗(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1964年
    監督:豊田四郎
    出演:京マチ子、池内淳子、桑野みゆき、佐田啓二、小沢栄太郎、山茶花究、名古屋章、小沢昭一、市原悦子、木村俊恵、桜井浩子、川口敦子、千石規子、沢村貞子、春風亭柳朝、若宮忠三郎
    【京マチ子という女優】
    高校生の娘と目の悪い母、弟夫婦を水商売で養ってきた梅子も女盛りを過ぎ…。真夏の場末の歓楽街、家族が雑魚寝する狭い部屋、下着姿の梅子の肌に浮かぶ玉のような汗。一人の女の転落を演じる京マチ子の迫力と、豊田四郎のスタイリッシュな演出が冴える女性映画の名作。
    ©1964東宝

  • 『その場所に女ありて(35mm)』

  • その場所に女ありて(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1962年
    監督:鈴木英夫
    出演:司葉子、原知佐子、水野久美、宝田明、大塚道子、北あけみ、柳川慶子、森光子、山崎努、児玉清、浜村純、西村晃、織田政雄、伊藤久哉、稲葉義男、松本染升
    【仕事と女】
    製薬会社の新広告を巡る代理店の熾烈な争いの中、営業職の律子はライバル会社の敏腕営業マン・坂井と出会うが…。出来る女・律子を演じる司葉子のスーツ姿のカッコよさ!女ゆえに味わう悲哀も、女同士の共感も、恋愛や結婚を巡る葛藤も、働く女の総てを完璧に描きだした、リアルでクールな女性映画の傑作。
    ©1962東宝

  • 『丼池(35mm)』

  • 丼池(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1963年
    監督:久松静児
    出演:司葉子、三益愛子、新珠三千代、森光子、佐田啓二、中村鴈治郎
    【仕事と女】
    昭和27年、大阪の丼池。老舗問屋の乗っ取りを巡って、女たちの意地と情のバトルが勃発する。大卒論理派金貸し・司葉子と老練の高利貸し・三益愛子、色仕掛けで店を狙う新珠三千代の三つ巴の騙し合いに加え、空売り、買占め、インサイダー等の頭脳戦も手に汗握る面白さ!
    ©1963東宝

  • 『逆光線(デジタル)』

  • 逆光線(デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1956年
    監督:古川卓巳
    出演:北原三枝、渡辺美佐子、香月美奈子、木室郁子、泉桂子、安井昌二、青山恭二、須藤孝、杉幸彦、中原敬七、二本柳寛、高野由美、田中正憲、紅沢葉子、信欣三、金子信雄、須田喜久代、谷和子、大森暁美、重盛輝江、谷川玲子、林茂朗、谷川徹三
    【ハジける女】
    「愛のない貞節は無意味」を信条とし、勉強やボランティアに精を出す一方、家庭教師先の父親を誘惑する女子大生の生き方を描く。恋人のシャツのボタンを食いちぎる肉食系女子を演じる北原三枝が圧巻。女版太陽族映画と称されるが、そのクールさにおいて元祖をはるかに凌駕する一本。
    ©日活

  • 『わが闘争(35mm)』

  • わが闘争(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1968年
    監督:中村登
    出演:佐久間良子、加賀まり子、香山美子、中山仁、入川保則、吉田義夫、桑山正一、野村昭子、岩本多代、石坂浩二、夏八木勲、吉田日出子、川津祐介、曽我廼家一二三
    【ハジける女】
    祖父が犯した過ちが原因で障害を背負った兄妹を持ち、グレた怜子は…。初対面の男との心中の前に、念願だった美少年童貞狩りを決行する怜子の突き抜け方が凄い!悪性遺伝、貧困、強姦、心中未遂、妊娠と、不幸の連続に立ち向かう怜子の戦いを描く、驚愕の問題作。カルト映画好き必見!!
    ©1968松竹株式会社

  • 『西鶴一代女(35mm)』

  • 西鶴一代女(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1952年
    監督:溝口健二
    出演:田中絹代、山根寿子、三船敏郎、宇野重吉、菅井一郎、進藤英太郎、沢村貞子、大泉滉、清水将夫、加東大介、小川虎之助、柳永二郎、田百合子、市川春代、原駒子、毛利菊枝、近衛敏明
    【流転の女】
    身分違いの恋がきっかけで人生が狂い、松平家のお部屋様から花魁、女中、夜鷹へと転落していくお春のジェットコースター人生を、溝口が鬼気迫る演出で描いた傑作中の傑作。お春がのり移ったかのような田中絹代の姿はもはや演技の域を超え、どん底に堕ちてなお生きようとする崇高な姿は、映画史上に燦然と屹立する!
    ©1952東宝

  • 『何が彼女をそうさせたか(35mm)』

  • 何が彼女をそうさせたか(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1930年
    監督:鈴木重吉
    出演:高津慶子、藤間林太郎、浜田格、小島洋々、牧英勝、浜田格、浅野節、大野三郎、中村翫暁、片岡好右衛門、海野龍人、二條玉子、園千枝子、尾崎静子、間英子
    【流転の女】
    貧しさから伯父を頼ったすみ子はサーカス団に売られ…。貧困が蔓延する荒廃した社会を背景に、14歳の少女の過酷な転落人生を容赦なく描いた“傾向映画”の代表作一本。長く消失したと思われていた幻の作品だったが、ロシアで発見され復元された。クレジットとラスト一巻が欠落しているが、それでも驚愕のラストには度肝を抜かれること必至。
    写真提供:㈱サカエマチ中央ビル

  • 『人間に賭けるな(35mm)』

  • 人間に賭けるな(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1964年
    監督:前田満州夫
    出演:渡辺美佐子、川地民夫、藤村有弘、上月左知子、結城美栄子、二本柳寛、上月左知子、木浦佑三、河上信夫、糸賀靖雄、須田喜久代、上野山功一、岩手征四郎、吉田毅
    【勝負する女】
    組長の妻と姪が競輪選手を挟んで繰り広げる三角関係に、ギャンブル依存のサラリーマンが絡む人間ドラマ。地獄の底まで惚れた男に賭け続ける渡辺美佐子が圧巻。カッコいい構図と緊張感溢れる演出による隠れた傑作であり、ミステリアスな女に魅せられるサラリーマンを演じた藤村有弘の代表作。
    ©日活

  • 『孤独の賭け(35mm)』

  • 孤独の賭け(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1965年
    監督:村山新治
    出演:佐久間良子、天知茂、木暮実千代、小林千登勢、岸洋子、菅原謙二、大原麗子、春日章良、内田朝雄、梅宮辰夫、岩崎加根子、野中マリ、北竜二、宮園純子
    【勝負する女】
    高度成長真っ只中の東京で、どん底から成り上がろうとするお針子・百子と青年実業家・千種が出会い…。映画とドラマで千種を演じた天知茂の代表作だが、体を担保に千種に融資を迫る百子役の佐久間良子も素晴らしい。可愛い顔してクワセモノの百子の妹を演じる大原麗子にも注目。
    ©東映

  • 『マダム(デジタル)』

  • マダム(デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1957年
    監督:阿部豊
    出演:月丘夢路、左幸子、葉山良二、金子信雄、岡田真澄、細川ちか子、二谷英明、筑波久子、多摩桂子、浦島久恵、藤代鮎子、八代康二、花村典克、安部徹
    【結婚をめぐる悲喜劇】
    女癖が悪くヒロポン中毒の流行作家・矢田作之助に尽くす秋子だったが、作之助の死後、内縁の妻・秋子に周囲の眼は冷たく…。銀座のバーのマダムとなった織田作之助の未亡人が書いたモデル小説の映画化。オダサクを演じるは金子信雄!
    ©日活

  • 『結婚相談(35mm)』

  • 結婚相談(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1965年
    監督:中平康
    出演:芦川いづみ、浦辺粂子、山本陽子、中尾彬、沢村貞子、梅野泰靖、草薙幸二郎、笹森みち子、高橋昌也、松下達夫、細川ちか子、菅野忠彦、岸輝子、高原駿雄、浜川智子、横山道代、野村隆、相原巨典、守屋徹、日野道夫、新井麗子、武智豊子、稲野和子
    【結婚をめぐる悲喜劇】
    三十歳を迎え焦って結婚相談所を尋ねた島子は、女所長・力に紹介された初老の男と一夜を共にするが…。婚活のはずがトンデモない目にあう島子の運命に仰天必至のカルト作。イメチェンを図った芹川いづみの体当たり演技も凄いが、力役の沢村貞子の怪演はもはやホラーの域に。
    ©日活

  • 『花影(35mm)』

  • 花影(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    監督:川島雄三
    出演:池内淳子、佐野周二、池部良、高島忠夫、有島一郎、三橋達也、山岡久乃、筑波久子、淡島千景
    【池内淳子と池部良】
    美貌と人の好さゆえに“都合のよい女”として利用され破滅していくホステス・葉子の半生を描いた池内淳子の代表作。長年愛人関係にある大学教授の池部良、結局は金目当ての美術評論家・佐野周二など、葉子に群がるエゴイストの男たちの演技も絶秒。
    ©1961東宝

  • 『けものみち(35mm)』

  • けものみち(35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1965年
    監督:須川栄三
    出演:池内淳子、小林桂樹、森塚敏、池部良、宮田芳子、小沢栄太郎、伊藤雄之助、大塚道子、黒部進、菅井きん、千田是也、竜岡晋、千草みどり、矢野宣、青野平義、秋月竜、土屋嘉男、有馬昌彦、田武謙三、森今日子、平井岐代子
    【池内淳子と池部良】
    ホテルの支配人・小滝の甘言にのって、寝たきりの夫を焼き殺し、政界の黒幕・鬼頭の妾になった民子は…。腹ぐろ池部良、悪女・池内淳子、エロ爺・小沢栄太郎、小悪党・小林桂樹など、人間の皮をかぶった“けものたち”が、金と権力と女を巡って裏切り騙し合う様をとことん描く!
    ©1965東宝

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