近日上映予定
フィクションとドキュメンタリーのボーダーを超えて
2016/02/13 ~ 2016/03/04
原一男監督対談集『ドキュメンタリーは格闘技である 原一男 vs 深作欣二、今村昌平、大島渚、新藤兼人』刊行を記念する特集。
新作の特別上映もございます!
※詳細は新着情報をご参照ください。
※『無法松故郷に帰る』『からゆきさん』『KYOTO, MY MOTHER’S PLACE キョート・マイ・マザーズ・プレイス』は16mm上映です。
上映予定作品一覧(全20本)
『人間蒸発』
『少年』
『にっぽん戦後史 マダムおんぼろの生活』
『さようならCP』
『軍旗はためく下に』
『無法松故郷に帰る』
『からゆきさん』
『極私的エロス・恋歌1974』
『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』
『火宅の人』
『ゆきゆきて、神軍』
『全身小説家』
『KYOTO, MY MOTHER’S PLACE』
『小川プロ訪問記』
『またの日の知華』
『原一男~ゆきゆきて、ゆきゆきて…』
『ヘイトスピーチ』
『ニッポン国泉南石綿村~劇場版 命て なんぼなん?~』
『20世紀末黙示録 もの食う人びと』
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『裸の島(デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:1960年
監督:新藤兼人
出演:殿山泰司、乙羽信子、田中伸二、堀本正紀
瀬戸内海の孤島で生きる貧しい家族の姿を台詞なしで描いた一遍の叙事詩。厳しい自然の中で淡々と続く日々の労働の描写を通して人間の根源に迫り、国内外の映画祭で数々の賞を受賞した新藤兼人の代表作。ソルジェニーツィンも絶賛したという魂の傑作。
©近代映画協会
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『人間蒸発(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1967年
監督:今村昌平
出演:露口茂、早川佳江、今村昌平、浦山桐郎
結婚直前に失踪した婚約者を探す早川佳江を、レポーター役の露口茂が追うドキュメンタリー。激しく口論中の人が「カット」がかかると黙り込み、早川佳江はカメラを向けられて変貌していく。「ドキュメンタリーもまたフィクション」であることを顕わにした今村昌平の傑作!
©今村プロ・日映新社・ATG
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『少年(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1969年
監督:大島渚
出演:渡辺文雄、小山明子、阿部哲夫、木下剛志
生活のため、10才の少年に"当たり屋"をさせながら日本を縦断する一家の姿を描く。現実の当たり屋一家をモデルにしたロードムービーの傑作。学校も行かず友人もいない少年の孤独と、やがて嫌な「仕事」を自ら引き受けるようになる哀しさが、観る者の心を締め付ける。
©大島渚プロダクション
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『にっぽん戦後史 マダムおんぼろの生活(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1970年
監督:今村昌平
出演:赤座たみ、赤座あけみ、赤座悦子、赤座昌子
終戦後、横須賀で米兵向けバー“おんぼろ”を経営してきたマダムが、戦後二十五年間のニュースフィルムを観ながら、自分の波乱万丈の過去をあっけらかんと語る。敗戦、朝鮮戦争、砂川闘争、売春防止法、ベトナム戦争、羽田闘争、東大闘争…。日本の戦後史と彼女の人生が重なっていく。
©TOHO CO.,LTD.
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『さようならCP(デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:1972年
監督:原一男
介護職員をしながら作品を作っていた原一男は、障害を持つ体を積極的に人前にさらすことで障害者差別をなくそうという、CP(脳性麻痺)者の急進的な団体「青い芝」に出会う。「青い芝」の人々の生活と思想、そして全存在をかけた自己表現をカメラに収めた監督第一作。
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『軍旗はためく下に(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1972年
監督:深作欣二
出演:丹波哲郎、左幸子、中村翫右衛門、江原真二郎、夏八木勲、山本耕一
夫の戦死の真相を探るため、妻が生き残った人々を訪れるが、その証言はことごとく食い違い…。『ゆきゆきて、神軍』でも主題になった戦争末期のニューギニア戦線での飢餓をめぐって、暴力と人間の残酷さが滲み出す。愛する者を失い浜辺で身悶えする左幸子や、回想部分を変幻自在に演じわける丹波哲郎の熱演も見事!
©東宝
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『無法松故郷に帰る(16mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1973年
監督:今村昌平
出演:藤田松吉、藤田フジ子、藤田藤男、森田一、浜口道子、浮家由雄、高平三郎、崎田末喜、今村昌平
テレビドキュメンタリー「未帰還兵を追って」シリーズ第三弾。タイで十三年も味方の迎えを待ち続けた元兵隊・藤田松吉が日本に帰国すると、自分は戦死したことになっていた。肉親、天皇、そして変わってしまった日本。愛憎渦巻く無法松(=松吉)の一時帰国を今村昌平が追う!
©今村プロダクション
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『からゆきさん(16mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1973年
監督:今村昌平
出演:善導菊代
明治から大正にかけて東南アジアへ売春婦として売られた“からゆきさん”。その生き残りである善道菊代をマレーシアに訪ねたテレビドキュメンタリー。彼女の数奇な運命と、“からゆきさん”にならざるを得なかった過去、そして女たちを犠牲にしての外国進出という国家の政策が顕わになっていく。
©今村プロダクション
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『極私的エロス・恋歌1974(デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:1974年
監督:原一男
出演:武田美由紀、小林佐智子、原一男
現在の恋人と共にかつての同棲相手が住む沖縄を訪ね、彼女が自力出産を行なうまでを捉えた作品。“私”の極致へと到達した未踏のドキュメンタリーとして、原一男の名を一躍知らしめた問題作。トノンレバン国際独立映画祭グランプリ受賞。
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『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録(デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:1975年
監督:新藤兼人
出演:田中絹代、木暮実千代、京マチ子、香川京子、若尾文子、山路ふみ子、浦辺粂子、乙羽信子、山田五十鈴、依田義賢、伊藤大輔、増村保造、牛原虚彦、大洞元吾、三木茂、宮川一夫
溝口健二監督作品に関わった39人の俳優、スタッフ、評論家へのインタビューを通して、溝口芸術とその人間像を明らかにしたドキュメンタリー。溝口を師と仰ぐ新藤兼人のインタビュアー振りも見事で、増村保造や田中絹代らの口から、人間・溝口の姿が赤裸々に語られる。
©近代映画協会
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『火宅の人(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1986年
監督:深作欣二
出演:緒形拳、いしだあゆみ、原田美枝子、松坂慶子、檀ふみ、真田広之
旅と女を愛した放浪の人生を描いた檀一雄の自伝的小説を映画化。衝動に任せて愛人を作り、その私生活を赤裸々に書いて稼ぐという、逞しくも無茶苦茶な男のドタバタ人生を、深作欣二が骨太な演出で描く。ダメ男を愛してしまう女たちを演じる女優陣も魅力的。
©東映
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『ゆきゆきて、神軍(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1987年
監督:原一男
出演:奥崎謙三
「知らぬ存ぜぬは許しません!」神軍の旗たなびく車に乗り、天皇の戦争責任を追及するため疾駆する“神軍平等兵”奥崎謙三を追った衝撃のドキュメンタリー。平和ニッポンを鮮やかに過激に撃ち抜いた、原一男渾身の大ヒット作。
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『全身小説家(デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:1994年
監督:原一男
出演:井上光晴、埴谷雄高、瀬戸内寂聴、野間宏、金久美子、山本与志恵、磯春陽、窪田匡哉、杉山裕哉
作家の井上光晴の最後の五年間を追ったドキュメンタリー。創作=小説と格闘し、ガンに散ったひとりの小説家の「虚構と真実」が、井上本人、また埴谷雄高、瀬戸内寂聴らのインタビューによって浮彫りになる。94年の日本映画各賞を総なめにした傑作。
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『KYOTO, MY MOTHER’S PLACE キョート・マイ・マザーズ・プレイス(16mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1991年
監督:大島渚
出演:島田とみ、舟槻いな、山本彦八
BBCの依頼を受けた大島渚が、故郷・京都の歴史と自らの青春、亡き母の人生を重ね合わせて描いたドキュメンタリー。因習が人々を縛り苦しめる古都・京都の姿と、大島の故郷への複雑な思いが浮き彫りになる。マーティン・スコセッシが「埋もれた宝石のような作品」という賛辞を呈した傑作。
©BBC SCOTLAND 1991 協力:大島渚プロダクション
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『小川プロ訪問記(デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:2001年
監督:大重潤一郎
出演:大島渚、小川紳介
三里塚から山形の寒村に移って七年、『ニッポン国古屋敷村』制作中の小川プロを大島渚が訪れる。記録映画界の小川紳介と劇映画界の大島渚、先鋭的映画作家として知られた二人が囲炉裏を囲んで語り合うという貴重な映像である。2001年に残存カットを補足した長尺版。
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『またの日の知華(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:2004年
監督:原一男
出演:吉本多香美、田中実、渡辺真起子、田辺誠一、金久美子、小谷嘉一、桃井かおり、夏八木勲、吉岡秀隆、三条泰子
激動の70年代を舞台に、ヒロインの知華と四人の男たちとの愛を描く。吉本多香美、渡辺真起子、金久美子、桃井かおりという四人の女優が、流転の人生を歩むヒロイン・知華の青春~中年期を演じ分けるという画期的な手法を用いた、原一男初の劇映画。
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『原一男~ゆきゆきて、ゆきゆきて…(デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:2004年
監督:藤原敏史
出演:原一男、小林佐智子、鍋島惇
撮影の苦難、奥崎に「殺人の場面を撮って欲しい」と言われたときの苦悩、それでも映画を作り続ける情熱を、ドキュメンタリーの鬼才・原一男自身が語る。また、故郷の山口への旅に同行、原の生い立ちを辿りながら創造の根源に迫る。
©ソネットエンタテインメント
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『ヘイトスピーチ(デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:2015年
監督:佐々木航弥
出演:在特会、関西カウンター
差別か言論か。在日特権を許さない市民の会(通称:在特会)の活動と、それに抗議するカウンターの2014年大阪での動きを、原一男監督が指導した学生である佐々木監督が見つめたドキュメンタリー。美しい国・日本の真実がそこにある。
©ヘイトスピーチ
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『ニッポン国泉南石綿村~劇場版 命て なんぼなん?~(HDデジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:2016年
監督:原一男
出演:大阪泉南アスベスト国賠訴訟原告団、弁護団、勝たせる会
大阪泉南のアスベスト工場での労働により中皮腫や肺がんなどを患い、危険性を知りながら規制を怠ったとして国を訴えた被害者たちを、八年に渡って追ったドキュメンタリー。“静かな時限爆弾”と呼ばれるアスベストによって苦しむ患者たちに寄り添った本作は、ドキュメンタリーとしては『全身小説家』以来二十二年ぶりとなる新作であり、原一男の新境地と言える作品である。
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『20世紀末黙示録 もの食う人びと(デジタル)』
- 上映スケジュール
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公開:1996年
監督:深作欣二
出演:石橋蓮司
チェルノブイリに住み続ける“サマーショル(強情な人々)”と呼ばれる老人たち、ウガンダのエイズ患者、韓国従軍慰安婦を訪ねた石橋蓮司が、彼らと話し一緒に食べる。放射能キノコを始めは恐る恐る、最後は「うまい、うまい」と食べまくる石橋の姿が、「食べること=生きること」の本質を我々に突きつける。晩年の深作欣二が挑んだ唯一のドキュメンタリー作品にして、現在の日本人が今こそ観るべき一本。なお、テレビ作品のため一部見お苦しい点があります。
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