• 映画作家・田中登

• 2016/01/23 ～ 2016/02/12

1937年長野県生まれ。明治大学卒業後に助監督として日活に入社。『花弁のしずく』で監督デビュー。フランス映画ばりの耽美かつスタイリッシュな作風で“ムッシュ”と呼ばれた。『㊙女郎責め地獄』が成人映画として初めて日本映画監督協会新人奨励賞を受賞し、その後も『実録阿部定』や『人妻集団暴行致死事件』などの傑作を次々に発表。特に『㊙色情めす市場』は日本映画界に衝撃を与え、深作欣二が『仁義の墓場』のスタッフに同作を16回観せたというエピソードは有名。80年代からテレビに進出、多くの秀作ドラマを作り上げた。享年69歳。
本特集では、生涯に撮った25本の映画のうち20本を上映。ロマンポルノという特殊なプログラム・ピクチャーの世界で花開き、その枠をはるかに超えた地平に屹立する傑作を送り出した天才映画作家・田中登の全貌に迫る。

• 上映予定作品一覧（全20本）

『花弁のしずく』

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『牝猫たちの夜』

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『夜汽車の女』

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『好色家族 狐と狸』

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『官能教室　愛のテクニック』

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『昼下りの情事　変身』

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『㊙女郎責め地獄』

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『真夜中の妖精』

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『女教師　私生活』

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『㊙色情めす市場』

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『実録阿部定』

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『江戸川乱歩猟奇館　屋根裏の散歩者』

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『発禁本「美人乱舞」より　責める！』

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『女教師』

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『人妻集団暴行致死事件』

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『天使のはらわた 名美』

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『愛欲の標的』

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『安藤昇のわが逃亡とＳＥＸの記録』

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『丑三つの村』

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『妖女伝説’88』

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• 『花弁のしずく（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1972年

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  監督：田中登

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  出演：中川梨絵、三田村玄、牧恵子、白川和子、大泉隆二、雪丘恵介、長弘、葵三津子、原田千枝子、金井千恵

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  精神科医の診察を受けることになった不感症の人妻・雪絵。やがて彼女は、幼児期からの様々な性的トラウマを思い出し…。ヒロインに中川梨絵を起用した田中登の監督デビュー作であり、すでに「花」や「金魚」など独特のモチーフが散見される。不感症の人妻の性的開眼という良くあるストーリーながら、医師によるやり過ぎ実践治療には思わず笑いが。

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  ©日活

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• 『牝猫たちの夜（デジタル）』

• 上映スケジュール
• 公開：1972年

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  監督：田中登

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  出演：桂知子、原英美、牧恵子、山口明美、吉澤健、影山英俊、衣笠真寿男、浜口竜哉、高橋明、足立義夫

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  トルコ嬢、虚無的な青年、ゲイボーイ。新宿を浮遊する若者たちを軽やかな感性で描き、田中登の才気がほとばしる一作。三人でセックスする場面で流れるグレゴリオ聖歌、ビルの谷間から漂うように落ちるビニー ル傘、横たわる青年をよそにビルのシャッターが一斉に上がる朝の新宿西口…。記憶に鮮明に焼き付く映画的瞬間に満ちた傑作。

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  ©日活

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• 『夜汽車の女（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1972年

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  監督：田中登

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  出演：田中真理、続圭子、桂知子、丹古母鬼馬二、山口明美、雪丘恵介、織田俊彦、影山英俊、三川裕之

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  考古学者を父に持つ裕美と冴子の姉妹は、互いの存在に異常なほど執着していた。しかし、姉・裕美に結婚話が持ち上がり…。壊れた皿の破片が食い込んだ掌、夜汽車で乗り合わせる盲目の女芸人、寝たきりとなった父の口に注ぎ込まれるトマトの果汁など、田中登ならではの耽美的映像に圧倒される！

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  ©日活

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• 『好色家族 狐と狸（デジタル）』

• 上映スケジュール
• 公開：1972年

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  監督：田中登

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  出演：田中真理、堺美紀子、高山千草、小森道子、原英美、山口明美、久松洪介、甲斐康二、木島一郎、大月幹太、影山英俊

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  末期癌の母の屋敷に、父親の違う娘たちが男と共に乗り込んできて…。田中真理のコメディエンヌぶりが炸裂する、遺産をめぐるブラックコメディ。田中真理と影山英俊のぶっ飛んだ衣装、凝りに凝ったインテリア、何故か置いてある『大巨獣ガッパ』のフィギュアなど、田中登のオブジェへの異常なコダワリも楽しめる。

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  ©日活

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• 『官能教室　愛のテクニック（デジタル）』

• 上映スケジュール
• 公開：1972年

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  監督：田中登

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  出演：田中真理、益富信孝、絵沢萠子、中村良二、弾力也、清水国雄、田村孝二、影山英俊、堺美紀子、氷室政司

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  性的好奇心旺盛な男子高校生たちと美人教師の性の駆け引きを描く性春ポルノ。バレー部員にビンタをかます美人体育教師を初期田中登のミューズ・田中真理が演じる。姫田真佐久による撮影も見事で、シュールな色彩の使い方も素晴らしい。高校生を相手にしながら「ガロ」を手から離さない絵沢萠子もさすがの貫録。

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  ©日活

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• 『昼下りの情事　変身（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1973年

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  監督：田中登

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  出演：青山美代子、絵沢萠子、風間杜夫、高橋明、槇村正、浜口竜哉、ジョージ・ハリソン、グレート宇野、相川圭子、続圭子

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  兄の経営する花屋で働き兄嫁から関係を強いられる純は、花を買いにくる涼子に憧れ…。内気で純粋そして性的に搾取されている沖縄出身の少年・純に、当時の沖縄が置かれた状況を重ね合わせた一作。ナイーブで鬱屈した少年を風間杜夫が演じる「風間青年三部作」の第一弾。

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  ©日活

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• 『㊙女郎責め地獄（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1973年

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  監督：田中登

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  出演：中川梨絵、山科ゆり、あべ聖、薊千路、絵沢萠子、堂下繁、織田俊彦、長弘、小泉郁之助、高橋明

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  客が変死を遂げたことから“死神”の異名をとる百文女郎のおせんを、中川梨絵がキレの良いせりふ回しで演じる。田中登唯一の時代劇であり、日本映画監督協会新人奨励賞受賞の傑作。浄瑠璃語りをバックに、人形に見立てたおせんを黒子姿の人形遣いが踊らせるシーンなど、凝りに凝った演出はまさに伝説！

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  ©日活

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• 『真夜中の妖精（デジタル）』

• 上映スケジュール
• 公開：1973年

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  監督：田中登

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  出演：山科ゆり、風間杜夫、益富信孝、大山節子、潤ますみ、織田俊彦

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  カナリアが客を取るスナックに、金持ち宅で強盗を働いてきた一夫が現れ…。客を「お父さん」と呼ぶ頭の弱い少女・カナリアと、ブルジョアを憎む青年・一夫の運命的な出会いを描く青春ポルノ。アメリカン・ニュー・シネマを思わせる本作で、怒れる若者を演じる風間杜夫の素晴らしい演技は、後のブレイクを予感させる。

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  ©日活

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• 『女教師　私生活（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1973年

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  監督：田中登

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  出演：市川亜矢子、梢ひとみ、風間杜夫、鶴岡修、島村謙次、影山英俊、薊千露、橘田良江、高山千草、横田楊子

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  自分の性の欲望に忠実に生きる女性像をクールに描く「女教師」シリーズ第一作。孤独を癒すため教え子の啓二と同棲しペットのように扱う高校教師のなおみは…。桜吹雪が舞い散る公園でのセックス、色とりどりの風船、そして流れるのはアグネス・チャンの『ひなげしの花』。田中登ならではのシュールなショットが印象的。

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  ©日活

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• 『㊙色情めす市場（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1974年

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  監督：田中登

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  出演：芹明香、花柳幻舟、宮下順子、萩原朔美、夢村四郎、岡本彰、高橋明、絵沢萠子、小泉郁之助、小林旦

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  みなが望みを捨てる街・大阪西成。裸足で裏路地を彷徨い客をとるトメ、通天閣から放たれる鶏、パートカラーで映し出される真っ赤な太陽、大音量で流れる村田英雄の『王将』…。日本映画界に衝撃を与え、深作欣二が『仁義の墓場』でオマージュを捧げた奇跡の傑作。『受胎告知』という原題を持つ本作での芹明香は、まさに人間の原罪を丸ごと受け入れる聖母というべき存在である。

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  ©日活

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• 『実録阿部定（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1975年

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  監督：田中登

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  出演：宮下順子、江角英明、坂本長利、橘田良江、千草蘭、大谷木洋子、水木京一、五條博、小泉郁之助、久松洪介、庄司三郎、花柳幻舟

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  社会を震撼させた阿部定事件を映画化。血文字で書かれた「定、吉二人キリ」など随所に田中登の美学が冴えわたり、生と死の間で狂い咲く男女の情念を濃密に描いた日活ロマンポルノ屈指の名作。二・二六事件もどこ吹く風と、密室で情事に耽る二人を『四畳半襖の裏張り』以来の名コンビである宮下順子、江角英明が演じる「昭和史三部作」第一弾。

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  ©日活

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• 『江戸川乱歩猟奇館　屋根裏の散歩者（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1976年

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  監督：田中登

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  出演：宮下順子、石橋蓮司、長弘、織田俊彦、渡辺とく子、夢村四郎、田島はるか

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  サド系貴婦人・美那子を中心に、カエルの丸焼きを食べて精力をつけるエロ爺の夫、人間椅子になって喜ぶ下僕の蛭田、秘密のアパートで美那子と逢引きするピエロ、それを屋根裏から除く青年という変態たちが絡み合う。宮下順子の「ピエロ～、ピエロ～」という喘ぎ声に思わず笑いが漏れるカルト作品であり、驚天動地のラストも見逃せない「昭和史三部作」第二弾。

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  ©日活

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• 『発禁本「美人乱舞」より　責める！（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1977年

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  監督：田中登

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  出演：宮下順子、山谷初男、南寿美子、工藤麻屋、中島葵、新城理絵、長弘、織田俊彦、清水国雄、大栗靖史、八代康二、水木京一、小林亘、小泉郁之助、佐藤了一

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  実在した責め絵師の伊藤晴雨を主人公に、女給・タエが晴雨の元の妻たちに対抗するかのように加虐と被虐の世界に飲み込まれていく様を描く。古びた日本家屋の廊下で吊るされるシーン、真っ白な雪原の中を赤い長襦袢の女が凍った池に踏み入るシーンなど、凄絶ながら美しいイメージの氾濫に魅せられる。「昭和史三部作」第三弾。

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  ©日活

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• 『女教師（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1977年

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  監督：田中登

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  出演：永島暎子、砂塚英夫、山田吾一、鶴岡修、宮井えりな、久米明、穂積隆信、蟹江敬三、樹木希林、古尾谷康雅、絵沢萠子、福田勝洋

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  不良少年に強姦された高校教師の節子は、学校を追われたあげく自殺を図る。そんな中、犯人の少年が誘拐され教師が殺害されるという事件が起こり…。脚本家の中島丈博とタッグを組んだストーリー重視の社会派ロマンポルノ。古尾谷康雅(のちの古尾谷雅人)のデビュー作であり、社会への剥きだしの怒りは『丑三つの村』の原点ともいえるすさまじさ。

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  ©日活

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• 『人妻集団暴行致死事件（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1978年

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  監督：田中登

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  出演：室田日出男、黒沢のり子、酒井昭、深見博、古尾谷康雅、志方亜紀子、絵沢萠子

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  変わりゆく郊外の町。少し頭が弱いが美しい妻と元テキ屋の夫が営む貧しくも仲睦ましい暮らしが、ハミダシ者の若者たちの暴走によって崩れていく。溺愛する妻を失い慟哭する室田日出男の魂の演技は鳥肌ものの素晴らしさ。壊れ行く村社会と勃興する郊外のはざまで零れ落ちた人間たちを描き切った傑作。

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  ©日活

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• 『天使のはらわた 名美（デジタル）』

• 上映スケジュール
• 公開：1979年

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  監督：田中登

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  出演：鹿沼えり、地井武男、沢木美伊子、山口美也子、水島美奈子、青山恭子、若杉透

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  性的暴行の被害者たちをルポする女性週刊誌の記者・名美は…。名美の精神が除々に被害者の闇に浸食されるにつれ映画も暴走。ホラーかスプラッターかというモルグでの格闘は凄まじく、海外ではカルト的人気に。過去の名美シリーズの名作群のみならず石井隆の原作をも越えようとした田中登に応え、鹿沼えりが体を張って熱演！

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  ©日活

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• 『愛欲の標的（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1979年

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  監督：田中登

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  出演：宮井えりな、水島美奈子、日野繭子、中丸信、長島隆一、河西健司、絵沢萠子、石山雄大

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  金目当てで結婚したあずさは、心臓の悪い夫の殺害計画をたてるが…。夫の残した莫大な遺産をめぐってワルたちが騙し合うエロティック・サスペンス。断崖も登場する二時間ドラマ的設定ながら、悪女を演じた女優たちの魅力とスピーディーな展開で魅せる。

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  ©日活

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• 『安藤昇のわが逃亡とＳＥＸの記録（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1976年

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  監督：田中登

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  出演：安藤昇、萩野まゆみ、ひろみ麻耶、小杉じゅん、中島葵、絵沢萠子、石橋蓮司、蟹江啓三、小池朝雄、近藤宏、小松方正

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  昭和33年、安藤興業社長・安藤昇は組員に極東船舶社長・早川の襲撃を指示。警察の追跡を逃れ、7人の愛人宅を転々としながら、34日間にわたり逃走を続けるが…。本人が過去に起こした横井英樹襲撃事件をほぼ事実通りに映画化しているのだから、もはや言葉を差し挟む余地なし。東映実録路線が行き着いた究極の一本！

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  ©東映

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• 『丑三つの村（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1983年

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  監督：田中登

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  出演：古尾谷雅人、池波志乃、夏八木勲、原泉、五月みどり、田中美佐子、大場久美子

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  「皆様方よ、今にみておれでございますよ」。女たちにモテモテな村一番の秀才・継男は、兵役検査に落ちて村八分にあってブチ切れ…。“津山三十人殺し”を題材にした一本。鬱屈を抱え暴発する継男を古尾谷雅人が熱演、女子供も容赦しない壮絶な虐殺シーンが伝説となった一本。池波志乃と五月みどりのエロ対決も見もの。

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  ©1983松竹株式会社

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• 『妖女伝説’88（35mm）』

• 上映スケジュール
• 公開：1988年

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  監督：田中登

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  出演：沖直美、斉藤隆治、黒木永子、米山善吉、ハント敬士、高瀬春奈、渡辺博貴、渡部篤、横山道代、芳川よしみ、中丸新将、萩原賢三

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  ある日、プログラマーの慶太は聡美という女性からパソコン通信でメッセージを受け取るが…。短命に終わったロッポニカの一本であり田中登最後の劇場映画。直接会ったこともない男女の間に生まれる情とエロスを描くことで、田中登が時間と空間を超えた21世紀の愛の形に迫る！

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  ©日活

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