近日上映予定
野村芳太郎監督特集
2014/05/17 ~ 2014/06/13
サスペンスからコメディまで、野村芳太郎を大特集!
※『鳩』は16mm上映です。
上映予定作品一覧(全24本)
『角帽三羽烏』
『踊る摩天楼』
『張込み』
『モダン道中 その恋待ったなし』
『黄色いさくらんぼ』
『鑑賞用男性』
『最後の切札』
『恋の画集』
『春の山脈』
『左ききの狙撃者 東京湾』
『拝啓天皇陛下様』
『素敵な今晩わ』
『望郷と掟』
『暖流』
『女たちの庭』
『女の一生』
『男なら振りむくな』
『白昼堂々』
『コント55号と水前寺清子の神様の恋人』
『でっかいでっかい野郎』
『影の車』
『初笑いびっくり武士道』
『八つ墓村』
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『鳩(16mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1952年
出演:石浜朗、有島一郎、美山悦子、小園蓉子
友人から貰った伝書鳩の雛がなかなか馴れないため、親鳩を借りてきた高校生の勇。しかし、その大切な親鳩が…。母のいない勇の鳩への愛情と責任感、級友との友情、父子のふれあいが爽やかに描かれる、実話を元にした青春ドラマ。野村芳太郎監督デビュー作である中編映画。
©1952松竹株式会社
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『角帽三羽烏(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1956年
出演:高橋貞二、小山明子、川喜多雄二、大木実、野添ひとみ、紙京子、中川弘子、磯貝元男
落第続きの治夫、治夫に勉強を教える六郎、マラソン選手の健太郎は、城北大学の三羽烏とよばれている。六郎は治夫の妹・木の実と、健太郎は大家の娘の明子と付き合っているが…。呑気な三人の大学生が、それぞれの恋を実らせるまでのドタバタを描くラブ・コメディ。木の実を小山明子、明子を野添ひとみが演じている。
©1956松竹株式会社
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『踊る摩天楼(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1956年
出演:古川ロッパ、川喜多雄二、越路吹雪、日守新一、藤乃高子、大木実、高橋貞二、朝丘雪路、中川弘子、浅茅しのぶ、有馬稲子、関千恵子、末永功
徳川・松平家の子孫の雄太と、元家老の娘で“スリーガールズ”のメンバー・みどりの結婚騒動を描くミュージカル・ラブコメディ。雄太の姉で人気スターのかほるを越路吹雪が演じており、歌って踊って見合い相手を投げ飛ばしてと、コーちゃんの魅力が爆発する一本。野村芳太郎監督の音楽センスが光る。
©1956松竹株式会社
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『張込み(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1958年
出演:大木実、宮口精二、菅井きん、竹本善彦、清水将夫、高峰秀子、田村高広、内田良平、高千穂ひづる、藤原釜足
強盗殺人犯を追う刑事の柚木と下岡は、佐賀に住む犯人の元情婦・さだ子の張り込みを始める。そして一週間後…。銀行員の後妻になり鬱屈した日常を送るさだ子と、それを見張る刑事たちの心情が、うだるような暑さと緊張感の中で浮かび上がる。単なるサスペンスを超え、人間の本質に迫った傑作。
©1958松竹株式会社
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『モダン道中 その恋待ったなし』
- 上映スケジュール
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公開:1958年
出演:高橋貞二、佐田啓二、岡田茉莉子、宇野賀世、桂小金治、坂本武、花菱アチャコ、高橋とよ、永井達郎、稲川善一、三井弘次、桑野みゆき、多々良純
東北・北海道旅行に出かけた銀行員の松夫は、車中で出会った自動車修理工・竹彦と意気投合し、旅行中に花嫁探しをすることになるが…。名所旧跡と美男美女が登場する、モダンなラブ・コメディ。岡田茉莉子によるしつこいほどの楽屋落ちのナレーションが楽しい作品だが、ふざけ過ぎだと松竹からクレームがついたとか。
©1958松竹株式会社
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『黄色いさくらんぼ(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1960年
出演:芳村真理、九条映子、国景子、穂積隆信、小坂一也、春川ますみ、ミッキー安川
なぎさ、笛子、サヨリは、“ウォーター女学院”に通う仲良し女子大生三人組。恋人との結婚資金を貯めるためバーでアルバイトをするなぎさは、バーの常連客である笛子の父から、熱海に行こうと誘われ…。芳村真理がドライな現代娘・なぎさを演じる歌謡映画。春川ますみが温泉ストリッパー、ミッキー安川が英語を喋りまくる怪しい男役で登場。
©1960松竹株式会社
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『鑑賞用男性(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1960年
出演:有馬稲子、杉浦直樹、芳村真理、十朱久雄
パリ帰りのデザイナー・理麻は、お洒落な“鑑賞用男性服”を提唱し、母親が経営する広告代理店の社員にスカートを履かせようとする。しかし、社員の文次郎が労組を結成して徹底抗戦し…。反発し合う二人がスッタモンダの末に結ばれる王道ラブ・コメディ。杉浦直樹や仲谷昇はともかく、三井弘次や上田吉二郎の“鑑賞用男性服”姿は可笑しいやら哀しいやら。
©1960松竹株式会社
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『最後の切札(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1960年
出演:佐田啓二、桑野みゆき、日比野恵子、芳村真理、宮口精二
立野は相棒の吉村と組んで怪しげな宗教団体“不滅教会”の裏側を探り、寄付と称して金を強請るが…。いかがわしい新興宗教と、それにたかる腹黒い連中の駆け引きを描くピカレスク活劇の傑作。芸達者の役者が勢ぞろいする中、表では洋品店を営みながら裏では口八丁の小悪党である立野を、二枚目スターの佐田啓二が見事に演じる。
©1960松竹株式会社
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『恋の画集(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1961年
出演:桑野みゆき、川津祐介、鳳八千代、佐野周二、加藤嘉
お金がなくて恋人の登美江と結婚できないノーブル化粧品のセールスマン・泰二。偶然に不倫カップルの写真を撮った泰二は、ある計画を思いつき…。あらぬ方向に話は転がって、大混乱につぐ大混乱!紙芝居風のオープニングや、“ノーブル化粧品”のCMソングが挿入される趣向も洒落ている、和製ソフィスティケイテッド・コメディの傑作。
©1960松竹株式会社
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『春の山脈(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1962年
出演:鰐淵晴子、山下洵二、三上真一郎、十朱幸代、佐野周二
東京の親戚の家から高校へ通っていた友子が故郷の会津若松に帰ると、中学の同級生・君子は温泉芸者になっていて…。友子を巡る人々が織りなす物語が、美しい日本の原風景を背景に綴られる、源氏鶏太原作の青春ドラマ。友子役の鰐淵晴子の歌声も清々しい、野村監督の隠れた佳作。
©1962松竹株式会社
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『左ききの狙撃者 東京湾(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1962年
出演:石崎二郎、榊ひろみ、葵京子、三井弘次、玉川伊佐夫、西村晃
駐車中の車で射殺された男は、潜伏捜査中の麻薬取締官だった。狙撃角度から犯人は左利きのスナイパーと判明。若手刑事の秋根とベテランの澄川が捜査に乗り出すが…。高度成長から取り残されたような下町での聞き込み、戦争の影を引きずった男たちの絆、緊迫した逃走劇、そして衝撃のラストへ。犯罪を通して社会の暗部を映し出す野村監督の真骨頂が存分に味わえる傑作サスペンス!
©1962松竹株式会社
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『拝啓天皇陛下様』
- 上映スケジュール
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公開:1963年
出演:渥美清、長門裕之、中村メイ子、左幸子、高千穂ひづる、藤山寛美、山下清
幼い頃から貧しい親せきの家をたらいまわしにされた正助にとって、三度の飯も教育も与えてくれる軍隊は天国のようだった。ある日、戦争が終わるという噂を聞いた正助は、軍隊にいさせてほしいと天皇陛下に手紙を書くが…。主人公の正助を演じた渥美清の初期の代表作とされる一作。
©1963松竹株式会社
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『素敵な今晩わ(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1965年
出演:犬塚弘、岩下志麻、中村晃子、村田知栄子、田武謙三、穂積隆信、江幡高志、楠侑子、桜井センリ、武智豊子、渡辺篤、呉恵美子、石橋エータロー、ハナ肇
自動車教習所の冴えない指導員の大介は、拾った仔犬のチビを抱いて寝ると銀座で見かけた美女が夢に出てくることに気づき…。ルネ・クレールの『夜ごとの美女』を換骨奪胎したペーソス溢れるコメディ。ジェラール・フィリップが演じた役を犬塚弘が!という驚きあり、夢の美女を演じる岩下志麻の華麗なファッションありの楽しい一本。
©1965松竹株式会社
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『望郷と掟(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1966年
出演:安藤昇、竹脇無我、渥美清、殿山泰司、砂塚秀夫、楠侑子、中村晃子、高橋とよ、水木涼子、葵京子、浜田寅彦、青山宏、大木剛、津崎公平、穂積隆信、桑山正一 、川辺健三、吉田義夫
二年間の刑期を終えた相楽が神戸に戻ってきた。自分を裏切って恋人まで寝取った組長への復讐のため、金塊強奪の計画を立てた相楽は…。安藤昇が自ら企画主演した社会派ギャング映画。ドキュメンタリータッチで描かれる神戸のドヤ街や港湾の風景がカッコいい一作。演技下手を隠すためか、やたら無口な安藤昇だが、その存在感はさすが。
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『暖流(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1966年
出演:岩下志麻、倍賞千恵子、平幹二朗、細川俊之、小川真由美、笠智衆、夏川静江、仲谷昇、岸田今日子、夏川大二郎、山吉鴻作、金子信雄、土紀洋児、土田桂司、北村和夫、桑山正一、高橋とよ、谷育子、山本幸栄
東京でも屈指の私立病院を舞台に、経営を刷新しようとする事業家の日疋、院長の娘・啓子、日疋を愛する看護婦・ぎんの三人の愛と葛藤を描くメロドラマ。原作は有名な岸田國士の小説。吉村公三郎、増村保造に続く三度目の映画化作品であり、名作の誉れ高い前二作と比較する楽しみも。
©1966松竹株式会社
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『女たちの庭(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1967年
出演:小畠絹子、香山美子、生田悦子、小沢栄太郎、高峰三枝子、倍賞千恵子、岡田茉莉子、尾崎奈々
日本橋の呉服屋の三人娘、初子、悠子、いずみ。父・宗一郎は、悠子の結婚相手にと、東大卒の加川という青年を薦めるが、母の綾子は何故か乗り気でなく…。前半の三人姉妹の結婚騒動から、出生の秘密を巡る話へと展開するホームドラマ。女性ばかりの家族の中で一人気を吐く、小沢栄太郎演じる宗一郎のガンコおやじぶりが可笑しい。
©1967松竹株式会社
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『女の一生(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1967年
出演:岩下志麻、栗塚旭、田村正和、竹脇無我、宇野重吉、左幸子
モーパッサンの名作を、戦後の信州に舞台を置き換え映画化した文芸大作。女ぐせの悪い男を婿に迎えた旧家の一人娘の波乱の人生を描く。山田洋次と森崎東が参加した脚本により、単なるドロドロした話を超えた、過酷な運命を生きる女の気高さ美しさが表現されている。夫が手を付ける女中役の左幸子の熱演が光る。
©1967松竹株式会社
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『男なら振りむくな(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1967年
出演:橋幸夫、加賀まり子、田村正和、左時枝、渥美清、小沢昭一
世界一を目指すオートライダーの健介と三次は、偶然に財閥の跡取り娘・杏子と知り合う。そんなある日、世界選手権を控えた健介の愛車が致命的な故障を起こし…。石原慎太郎の原作を、橋幸夫、田村正和、加賀まり子を迎えて映画化。オートバイ、友情、そして恋という典型的テーマの青春映画。
©1967松竹株式会社
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『白昼堂々(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1968年
出演:渥美清、倍賞千恵子、藤岡琢也、有島一郎、生田悦子、フランキー堺
閉鎖された炭鉱の失業者たちが、東京に出稼ぎにやってくる。その仕事とは!? 『オーシャンズ11』ばりのスリ・万引きテクニックを見せる一方、仕事を失った者の哀しみと熱い友情を描くピカレスク人情喜劇の傑作。スリの頭役の渥美清、女スリの倍賞千恵子を筆頭に、芸達者な役者が勢揃い。中でも、定年間際の刑事役の有島一郎は絶品!
©1968松竹株式会社
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『コント55号と水前寺清子の神様の恋人(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1968年
出演:萩本欽一、坂上二郎、悠木千帆、伴淳三郎、水前寺清子、佐藤蛾次郎、益田喜頓、藤岡弘、内田良平、関千恵子、宮地晴子、中原早苗、山岸映子、野末陳平、青山宏、小瀬朗、コント0番地、三遊亭歌奴、田中邦衛、水前寺清子、生田悦子、ナンセンス・トリオ
銭湯で再会した幼馴染の金一郎と次郎太。屋台のラーメン屋になった次郎太に対し、やくざに憧れる金一郎は大熊組にわらじを脱いで…。コント55号を向こうに回し、当時の大スターだった水前寺清子が一人二役、講談、演歌と八面六臂の大活躍。欽ちゃんが偽タイガースのジュリーを口パクでやるくだりには大笑い。
©1968松竹株式会社
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『でっかいでっかい野郎(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1969年
出演:渥美清、岩下志麻、香山美子、大野しげひさ、財津一郎、伴淳三郎
北九州・若松で保護司をやっている病院の院長のもとへやってきた松次郎は、ある事件をきっかけに“二代目無法松”ともてはやされ…。無法松気取りで惚れた女の恋路を後押しする、お人好しでお調子者の松次郎を演じる渥美清の素晴らしさ!伴淳三郎、岩下志麻、香山美子など脇を固める役者陣も見事。
©1969松竹株式会社
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『影の車(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1970年
出演:岩下志麻、加藤剛、小川真由美、滝田裕介、岩崎加根子、芦田伸介、浜田寅彦、稲葉義男、近藤洋介、早野寿郎、野村昭子、川口敦子、岡本久人、小山梓
幼なじみの泰子と通勤バスで再会した幸雄は、未亡人になっていた泰子にのめり込み…。愛人の幼い息子が殺意を抱いていると思い込み、追い詰められていく男の心理状態を描く。泰子母子の住む古い借家、無表情な息子、不穏な響きの音楽が恐怖をあおるサスペンスの傑作。「善良」の代名詞のような加藤剛が、不倫にのめり込む主人公を演じているのが効いている。
©1970松竹株式会社
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『初笑いびっくり武士道(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1972年
出演:萩本欽一、坂上二郎、森田健作、岡崎友紀、榊原るみ、光本幸子
上意討ちを買って出た、犬が怖くて甘党という弱虫侍の六兵衛。力ではかなわぬ武芸の達人・昴軒相手に、奇想天外な作戦を思いつき…。武家社会への皮肉を込めた山本周五郎の『ひとごろし』を、コント55号主演で映画化。撮影に川又昴、脚本に加藤泰と三村晴彦が参加した、人情時代劇の佳作。原作は、後に松田優作主演で再映画化された。
©1972松竹株式会社
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『八つ墓村(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1977年
出演:萩原健一、小川真由美、山崎努、山本陽子、市原悦子、山口仁奈子、中野良子、加藤嘉、井川比佐志、花沢徳衛、綿引洪、下條アトム、夏木勲、田中邦衛、稲葉義男、橋爪功、大滝秀治、夏純子、藤岡琢也、下條正己、山谷初男、浜田寅彦、浜村純、任田順好、渥美清
ある事件をきっかけに生まれ故郷の八つ墓村を訪れた辰弥は、自分が資産家・多治見家の後継者だと知らされ…。萩原健一演じる辰弥が主人公、渥美清演じる金田一耕介が脇に回る。村の地下洞シーンや落武者惨殺、村人三十二人殺しなど、見どころシーン満載。橋本忍、川又昂、芥川也寸志と、おなじみの野村組が、因習と血縁に縛られた暗い地方社会の雰囲気を見事に描き出す!
©1977松竹株式会社
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東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS(キノハウス) 4F
03-3461-7703
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