シネマヴェーラ渋谷

近日上映予定

映画史上の名作８
2012/12/15 ～ 2013/01/18

ピッカピカのルビッチやスタージェスの35mm作品をはじめ、傑作が目白押し！

※以下の日程でピアノ伴奏付き特別上映会を開催いたします。名匠の作品と音楽のコラボを是非お楽しみください！

日時：12/16(日)11:00～
作品：ジョン・フォード監督『三惡人』

日時：12/29(土)11:00～
作品：エルンスト・ルビッチ監督『男になったら』

ピアノ伴奏者：柳下美恵氏

＊入れ替え制です。料金は1,000円均一です。

上映予定作品一覧（全33本）

『生活の設計（35mm上映）』

『サリヴァンの旅（35mm上映）』

『男になったら（デジタル上映）』

『キートン・サイレント集：キートンのハイ・サイン（デジタル上映）』

『キートン・サイレント集：キートンのマイホーム（デジタル上映）』

『キートン・サイレント集：キートンの囚人13号（デジタル上映）』

『キートン・サイレント集：キートンの案山子（デジタル上映）』

『三惡人（デジタル上映）』

『詩人の血（16mm上映）』

『夕陽特急（デジタル上映）』

『沙漠の花園（デジタル上映）』

『サボタージュ（デジタル上映）』

『気儘時代（デジタル上映）』

『格子なき牢獄（16mm上映）』

『マリー・アントワネットの生涯（35mm上映）』

『怒りの葡萄（16mm上映）』

『マルガ（16mm上映）』

『奥様は魔女（35mm上映）』

『ミニヴァー夫人（デジタル上映）』

『ならず者（16mm上映）』

『家路（16mm上映）』

『シャーロック・ホームズ殺しのドレス（デジタル上映）』

『石の花（16mm上映）』

『呪いの血（デジタル上映）』

『面の皮をはげ（16mm上映）』

『殺人幻想曲（デジタル上映）』

『イヴの総て（デジタル上映）』

『キング・ソロモン（35mm上映）』

『ウンベルトD（16mm上映）』

『嘆きのテレーズ（16mm上映）』

『２ペンスの希望（16mm上映）』

『モンキービジネス（デジタル上映）』

『スケルトンの運ちゃん武勇伝』

『生活の設計（35mm上映）』
上映スケジュール
公開：1933年
監督：エルンスト・ルビッチ
出演：ゲイリー・クーパー、フレデリック・マーチ、ミリアム・ホプキンス、エドワード・エヴェレット・ホートン、フランクリン・パングボーン、イザベル・ジュウェル、ジェーン・ダーウェル
売れない芸術家のトムとジョージは、セックスはしないという紳士協定を結んで、デザイナーのジルダと共同生活を始める。果たして、彼らは紳士協定を守れるのか…!?同じ女性を愛する二人の男と一人を選べない女性という三角関係を、ルビッチお得意の洗練されたセリフ回しや洒落た小道具使いで粋に演出。主演の三人も魅力的。

『サリヴァンの旅（35mm上映）』
上映スケジュール
公開：1941年
監督：プレストン・スタージェス
出演：ジョエル・マクリー、ヴェロニカ・レイク、ロバート・ワーウィック、ウィリアム・デマレスト、エリック・フロア、ロバート・グリーグ
コメディ映画の売れっ子監督ジョン・サリヴァンは、社会派監督に転身したいと悩んでいた。取り巻きの反対を押し切り、浮浪者に化けて社会見聞の旅に出かけたサリヴァンは…。ルビッチの映画に出ることが夢の女優志望の女の子を演じるヴェロニカ・レイクの魅力が炸裂する、スタージェスによる映画讃歌。

『男になったら（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1918年
監督：エルンスト・ルビッチ
出演：オッシ・オスヴァルダ、クルト・ゲッツ、マルガレーテ・クップァー、フェリー・シクラ、ヴィクトール・ヤンソン
大富豪のお嬢様・オッシーは、家庭教師のケルステン博士の堅物ぶりにうんざりし、男装してダンス・パーティーに出かけることに。ところが、そこで出会ったのが当のケルステン博士。「男性同士」意気投合した二人は…。お転婆お嬢様の恋の行方を描く、ハイテンポなコメディ。

『キートン・サイレント集：キートンのハイ・サイン（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1921年
監督：バスター・キートン、エドワード・Ｆ・クライン
出演：バスター・キートン、バーティン・バーケット・ゼイン、アル・セント・ジョン
射撃場に就職するため、インチキで射撃の名手と見せかけたキートン。実は強盗団のボスだった射撃場主人から、街の名士の暗殺を命じられ・・・。練られたギャグ、からくり屋敷でのダイナミックな追いかけっこシーンなど見どころ満載。ファッティ・アーバックルから独立して初の監督作品。

『キートン・サイレント集：キートンのマイホーム（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1920年
監督：バスター・キートン、エドワード・F・クライン
出演：バスター・キートン、シビル・シーリー、ジョー・ロバーツ
新婚ホヤホヤのキートンは妻に約束した新居を建てようと“組立式住宅”を購入。ところが妻に横恋慕する男が建材の番号を書きかえたことから、とんでもない事態が…。ピアノの下敷きになり、家を何十回転も回し、跳んで落ちてと身体を張った命がけのギャグ満載。公開当時、「喜劇界における最大の出来事」と絶賛された最高に楽しい一作！

『キートン・サイレント集：キートンの囚人13号（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1920年
監督：バスター・キートン、エドワード・Ｆ・クライン
出演：バスター・キートン、シビル・シーリー、ジョー・ロバーツ、エドワード・Ｆ・クライン、ジョー・キートン
ゴルフ中に自分の打ったボールにあたって失神したキートン。そこへやってきた脱獄犯に服を取り替えられたため、捕まったキートンは絞首刑になることに…。トンカチや鉄球を使って敵をバンバンやっつける荒業や、絞首刑場面のブラックなギャグが見どころ。

『キートン・サイレント集：キートンの案山子（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1920年
監督：バスター・キートン、エドワード・Ｆ・クライン
出演：バスター・キートン、シビル・シーリー、ジョー・ロバーツ、エドワード・Ｆ・クライン、ジョー・キートン
農場で働くキートンと相棒は、一人の娘を巡るライバル同士。キートンは案山子に化けて相棒を脅かそうとするが、何故か犬に追い回され…。川を逆立ちして渡るなど、キートンの超絶身体能力が味わえる傑作。キートンと追っかけっこを演じる犬も圧巻の演技。

『三惡人（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1926年
監督：ジョン・フォード
出演：ジョージ・オブライエン、オリーヴ・ボーデン、J・ファレル・マクドナルド、トム・サンチ
1877年、土地解放時代のダコタ州を舞台に、三人のお尋ね者が父を殺された女の子を守るために戦う姿を描く。三悪人の友情、悪徳保安官、ロマンスと悲しい別れなど見どころたっぷり。馬車が疾走する迫力の土地獲得レース、斬新なカメラワークと、J・フォードの無声映画時代の最高傑作の呼び声も高い。

『詩人の血（16mm上映）』
上映スケジュール
公開：1930年
監督：ジャン・コクトー
出演：リー・ミラー、ポリーヌ・カルトン、エンリケ・リベロ、オデット・タラザク
詩人にして、演劇や絵画などにも才能を発揮した20世紀を代表する芸術家、ジャン・コクトーの初映画作品。夢と死の世界を縦横無尽に旅する詩人の物語で、その独創性と先鋭的表現によって、『アンダルシアの犬』と並ぶアバンギャルド映画の古典にして、カルト映画の元祖的存在となった。

『夕陽特急（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1936年
監督：Ｗ・Ｓ・ヴァン・ダイク二世
出演：ウィリアム・パウエル、マーナ・ロイ、ジェームズ・スチュワート、エリサ・ランディ、ジョセフ・カレイア、ジェシー・ラルフ、アラン・マーシャル、ペニー・シングルトン、ウィリアム・ロウ、サム・レヴェン、ジョージ・ザッコ
「影無き男」事件解決後、サンフランシスコに帰ったニックと愛妻ノラを待っていたのは、ノラの従妹・セルマからの相談だった。二人は行方不明になったセルマの夫の行方を追うのだが…。シリーズ第二弾の本作には、デビュー間もないジェームズ・スチュワートが出演している。

『沙漠の花園（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1936年
監督：リチャード・ボレスラウスキー
出演：マレーネ・ディートリッヒ、シャルル・ボワイエ、Ｃ・オーブリー・スミス、ベイジル・ラスボーン、ティリー・ロッシュ、ジョセフ・シルドクラウト、ジョン・キャラダイン、アラン・マーシャル、ヘンリー・ブランドン
父の死後、新たな人生を求めてアルジェリアの砂漠に向かったドミニは、トラピスト修道院から逃げ出した一人の僧と出会う。二人の仲は急速に深まっていくが…。テクニカラーで映し出されるディートリッヒの神々しいまでの美しさに目を見張る、砂漠を舞台にした、愛と信仰をめぐるドラマ。

『サボタージュ（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1936年
監督：アルフレッド・ヒッチコック
出演：シルヴィア・シドニー、オスカー・ホモルカ、ジョン・ローダー、デズモンド・テスター、ジョイス・バーバー
映画館を経営するヴァーロックには、破壊工作員という妻も知らない裏の顔があった。刑事に見張られているヴァーロックは、テロの為の爆弾を妻の弟・スティービーに運ばせるが…。まだ少年のスティービーは呑気に道草、その間も時限爆弾が…という緊迫感溢れる展開に手に汗握るサスペンス。

『気儘時代（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1938年
監督：マーク・サンドリッチ
出演：フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース、ラルフ・ベラミー、ハティ・マクダニエル、ルーラ・ギア、ジャック・カーソン
精神科医のトニーが親友の婚約者・アマンダの診察を引き受けたところ、アマンダが自分を好きになってしまう。親友を裏切れないトニーは、自分も好意を抱きながらも、「トニーを憎んでいる」と思うように彼女に催眠術をかけるが…。アステアとロジャースの名コンビによるRKOミュージカル8作目。音楽はアーヴィング・バーリン。

『格子なき牢獄（16mm上映）』
上映スケジュール
公開：1938年
監督：レオニード・モギー
出演：コリンヌ・リュシエール、アニー・デュコー、ロジェ・デュシェーヌ、ジネット・ルクレール
厳格な少女感化院に、若く美しいイヴォンヌが新院長としてやってきた。イヴォンヌの優しさに、反抗的な不良少女・ネリーも徐々に心を開くが…。日本で大ヒットし、ネリー役の美少女コリンヌ・リュシエールは一躍人気者となった。ドイツ映画『制服の処女』にも似た趣を持つ名作少女映画。

『マリー・アントワネットの生涯（35mm上映）』
上映スケジュール
公開：1938年
監督：Ｗ・Ｓ・ヴァン・ダイク二世
出演：ノーマ・シアラー、タイロン・パワー、ジョン・バリモア、ロバート・モーレイ、アニタ・ルイーズ、アルバート・デッカー、バリー・フィッツジェラルド
仏王太子妃となってから、処刑されるまでのマリー・アントワネットの生涯を、デュバリー夫人との確執やフェルゼンとの恋を交えて描く。豪華な衣装や美術、ヴェルサイユ宮殿での撮影など、MGMが巨費を投じて製作した歴史大作。『風と共に去りぬ』のスカーレット役を蹴って主演したノーマ・シアラーは、ヴェネチアで主演女優賞を受賞した。

『怒りの葡萄（16mm上映）』
上映スケジュール
公開：1940年
監督：ジョン・フォード
出演：ヘンリー・フォンダ、ジェーン・ダーウェル、ジョン・キャラダイン、チャーリー・グレープウィン、ドリス・ボードン、ラッセル・シンプソン、メエ・マーシュ、ウォード・ボンド、フランシス・フォード
刑務所を出たトム・ジョードは、家族と共に職を求めてカリフォルニアに向かう。しかし800人の募集に2万人が押しかけ…。恐慌の波に翻弄される1930年代のアメリカ社会と資本主義の矛盾、民衆のヴァイタリティを力強く描く。家族を支える母親を圧倒的存在感で演じたジェーン・ダーネルはアカデミー賞を受賞した。

『マルガ（16mm上映）』
上映スケジュール
公開：1941年
監督：フランク・バック
アメリカの探検家フランク・バックが、ジャングルにすむ動物の生態を収めた猛獣記録映画。シンガポールからインドまで達する広大なジャングルを遡行しながら撮影し、黒豹と虎、大蛇と黒豹などの壮絶な戦いが撮影されている。「マルガ」とはアジアの奥地の猛獣たちの生息所をさす原住民の言葉。

『奥様は魔女（35mm上映）』
上映スケジュール
公開：1942年
監督：ルネ・クレール
出演：フレデリック・マーチ、ヴェロニカ・レイク、ロバート・ベンチリー、スーザン・ヘイワード、セシル・ケラウェイ、エリザベス・パターソン、モンテ・ブルー
数世紀振りに灰から蘇った魔女のジェニファーと父は、自分達を火刑にした一家の末裔・ウォレスに復讐するため、アメリカにやってくる。ところが、ウォレスに飲ませるはずの惚れ薬を、ジェニファーが間違って飲んでしまい…。お洒落でキュートな魔女を演じたヴェロニカ・レイクが光り輝く、ルネ・クレールによるソフィスティケイテッド・コメディ。

『ミニヴァー夫人（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1942年
監督：ウィリアム・ワイラー
出演：グリア・ガーソン、ウォルター・ピジョン、テレサ・ライト、デイム・メイ・ウィッティ、レジナルド・オーウェン、ヘンリー・トラヴァース、リチャード・ネイ、ヘンリー・ウィルコクソン
第二次大戦初期のロンドン郊外、幸せに暮らすミニヴァー家の人々が、戦争によって翻弄されながらも力強く生きる姿を描く。戦意高揚映画のひとつであり、ナチスと闘う英国への米国からのエールでもある。夫人を演じた気品溢れるグリア・ガースンを始め、英国人を主要キャストに置いた、ワイラー監督の演出の腕が冴える名作。

『ならず者（16mm上映）』
上映スケジュール
公開：1943年
監督：ハワード・ヒューズ
出演：ジャック・ビューテル、ジェーン・ラッセル、ウォルター・ヒューストン、トーマス・ミッチェル
盗まれた愛馬を探すためニュー・メキシコの町にやって来た無法者、ドク・ホリデイ。友人の保安官パットの協力で居場所を突き止めると、馬の新たな持ち主は若きお尋ね者のビリー・ザ・キッドで…。ヒロイン役のジェーン・ラッセルの豊満な肉体が扇情的すぎるとして世間を騒がせた、大富豪ハワード・ヒューズの監督した西部劇。

『家路（16mm上映）』
上映スケジュール
公開：1943年
監督：フレッド・Ｍ・ウィルコックス
出演：ロディ・マクドウォール、エリザベス・テイラー、ドナルド・クリスプ、エドマンド・グウェン、エルザ・ランチェスター、ナイジェル・ブルース
“名犬ラッシー”の映画第一弾。貧しさから侯爵家に売られたラッシーは、元飼い主のジョーに会うため、度々屋敷を抜け出し戻ってきた。怒った侯爵は、ラッシーを離れた別荘に連れだすが…。ラッシーの賢さと健気さは、犬好きに限らず全ての人の心を和ませるはず。侯爵家の娘役で、若き日のエリザベス・テイラーが出演している。

『シャーロック・ホームズ殺しのドレス（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1946年
監督：ロイ・ウィリアム・ニール
出演：ベイジル・ラスボーン、ナイジェル・ブルース、パトリシア・モリソン
服役囚が刑務所で作った三つのオルゴールがオークションにかけられ、三人の収集家に落札されるが、うち一人が何者かに殺害される。ホームズとワトソン博士はさっそく捜査に乗り出すが…。オリジナル脚本によるベイジル・ラスボーン版ホームズの第六弾。シリーズ最高傑作との呼び声も高い。

『石の花（16mm上映）』
上映スケジュール
公開：1946年
監督：アレクサンドル・プトゥシコ
出演：ウラジミール・ドルージニコフ、タマーラ・マカーロワ、Ｅ・デレーブシチコフ、Ｍ・ヤンシン
石工ダニーラは、年に一度花を咲かせるという「石の花」を一目見たいと願っていた。依頼された作品の出来に悩む彼は、銅山の魔女の声に誘われるまま山へ向かうのだが、婚約者のカーチャもまた彼を追って…。幻想的で詩情あふれる映像美で綴られる、ソ連初のカラー長編映画。

『呪いの血（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1946年
監督：ルイス・マイルストン
出演：バーバラ・スタンウィック、カーク・ダグラス、リザベス・スコット、ヴァン・ヘフリン、ジュディス・アンダーソン、ダリル・ヒックマン
厳格な叔母に反発し幼馴染のサムと家出を繰り返すマーサは、喧嘩の最中に誤って叔母を殺してしまう。それを目撃していた家庭教師の息子・ウォルターとマーサは十数年後に結婚するが、ある日サムが二人を訪ねてきて…。名匠マイルストンによるサスペンス。堂々たる悪女振りのスタンウィックや、これがデビュー作であるカーク・ダグラスなど、演技陣も素晴らしい。

『面の皮をはげ（16mm上映）』
上映スケジュール
公開：1947年
監督：レイモン・ラミ
出演：ジャン・ギャバン、ダニエル・ジェラン、マルティーヌ・キャロル
かつてテロリストとして活動していたリュサックは、今では良き夫、良き父となり、地元の名士として何不自由ない生活を送っていた。そんなある日、息子・シャルルの本当の父親であるかつての仲間・リュフォーが出獄する。リュフォーが息子に会わせろと要求したことから…。20年間に渡り過去を隠し、二重生活を送って来た男の物語。

『殺人幻想曲（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1948年
監督：プレストン・スタージェス
出演：レックス・ハリソン、リンダ・ダーネル、バーバラ・ローレンス、クルト・クリューガー、ルディ・ヴァリー、ロバート・グレイグ、ライオネル・スタンダー、エドガー・ケネディ、ジュリアス・タネン、アル・ブリッジ
指揮者のアルフレッドは、妻が自分の秘書と浮気していると思い込み…。頭の中で二人を殺してみたり毅然と身を引いてみたりと、指揮をしながらあれこれ空想するアルフレッド。それが最高の演奏に繋がって、という展開が可笑しい。自らの妄想に振り回されて、極端から極端へ突っ走るアルフレッド役のレックス・ハリスンのハイテンション演技は必見。

『イヴの総て（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1950年
監督：ジョセフ・Ｌ・マンキウィッツ
出演：ベティ・デイヴィス、アン・バクスター、ジョージ・サンダース、ゲイリー・メリル、マリリン・モンロー、ヒュー・マーロウ、グレゴリー・ラトフ、ランディ・スチュアート、セレステ・ホルム、セルマ・リッター、バーバラ・ベイツ、クレイグ・ヒル
大女優・マーゴの温情で付き人になった女優志望のイヴ。その後、マーゴの周りの人々に取り入ったイヴは、スター女優へのし上がっていくが…。イヴの踏み台にされる大女優・マーゴ役のベティ・デイビスはさすがの貫禄。緻密な脚本と役者陣の名演で、演劇界の裏側を見事に描ききり、アカデミー賞六部門、カンヌでも二部門を受賞した傑作。

『キング・ソロモン（35mm上映）』
上映スケジュール
公開：1950年
監督：コンプトン・ベネット、アンドリュー・マートン
出演：スチュワート・グレンジャー、デボラ・カー、リチャード・カールソン、ヒューゴ・ハース
アフリカ一のガイド・グレンジャーは、財宝を捜しに行き失踪した夫を探す人妻を案内し、人跡未踏の奥地に足を踏み入れるが…。アクションも満載だが、何と言ってもアフリカ・ロケによる種々の野生動物や様々な部族など、迫力満点の大自然の描写が素晴らしい。ハガードの『ソロモン王の洞窟』の再映画化で、テクニカラーによる鮮やかな色彩も見もの。

『ウンベルトD（16mm上映）』
上映スケジュール
公開：1951年
監督：ヴィットリオ・デ・シーカ
出演：カルロ・バティスティ、マリア・ピア・カジリオ、リナ・ジェナリ
家賃を滞納して部屋から追い出された年金生活者の老人ウンベルト。物乞いをしようと思い立つがプライドが許さず、ついに自殺を図ろうと愛犬を抱いて線路に立つが…。主人公はデ・シーカの父親がモデルと言われている。高齢者の貧困、年金、孤独など、現代日本にも通じる悲惨な状況が、ネオリアリスモの冷徹なタッチで描かれる。

『嘆きのテレーズ（16mm上映）』
上映スケジュール
公開：1952年
監督：マルセル・カルネ
出演：シモーヌ・シニョレ、ラフ・ヴァローネ、ジャック・デュビー、ローラン・ルザッフル、シルヴィー
生地店を営む病弱な夫を持つテレーズ。陰険な姑との生活に嫌気がさしていた時、イタリア人運転手ローランと知り合い、密かに情事を重ねる。夫に離婚を申し出るも受け入れられず、もみ合いの末ローランは夫を殺してしまう。テレーズは事の真相を隠し、事件は事故死で片付けられるが…。

『２ペンスの希望（16mm上映）』
上映スケジュール
公開：1952年
監督：レナート・カステラーニ
出演：ヴィンセンツォ・ムゾリーニ、マリア・フィオーレ
戦後まもないナポリ近郊の村。戦地から戻ったアントニオは、折からの不況で仕事を探すにも一苦労。日雇いで稼いだ金は母親に巻き上げられ、やっと就いた職も恋人のカルメラの余計なちょっかいでクビになり…。「貧乏でも何とかなるさ」と前向きに生きる人々の日常を、騒々しくも明るく描き、カンヌでグランプリを受賞した人情ドラマ。

『モンキービジネス（デジタル上映）』
上映スケジュール
公開：1952年
監督：ハワード・ホークス／
出演：ケイリー・グラント、ジンジャー・ロジャース、チャールズ・コバーン、マリリン・モンロー、ヒュー・マーロウ、ロバート・コーンスウェイト、ラリー・キーティング、リー・ケリー・Ｊｒ
若返り薬研究に行き詰るバーナビ―博士の留守中、檻を抜け出したチンパンジーが薬を調合し飲料水に混ぜてしまう。知らずにそれを飲んだ博士は…!?グラントとロジャースの若返り演技の弾けっぷりはもちろん、チンパンジーや赤ちゃんの名演、マリリン・モンローのキュートな魅力など、見どころは満載。ホークス・グラントのコンビによる。クレージーなスクリューボール・コメディ。

『スケルトンの運ちゃん武勇伝』
上映スケジュール
公開：1958年
監督：ジャック・ドノヒュー
出演：レッド・スケルトン、グロリア・デ・ヘイヴン、ウォルター・スレザック、エドワード・アーノルド、ジェームズ・グリーソン、ジェイ・Ｃ・フリッペン、ポリー・モーラン
事故ってばかりのタクシー運転手・スケルトンだが、実は天才発明家で割れないガラスの特許を取ろうとしていた。それを知った悪党が、製造法を奪うためあれやこれや仕掛けてくるが…。サーカスのクラウンから、ハリウッドのスターに上り詰めたレッド・スケルトンの身体を使ったギャグが楽しめる一作。

アクセス

〒150-0044
東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS（キノハウス） 4F
03-3461-7703

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