近日上映予定
昭和文豪愛欲大決戦2
2012/11/03 ~ 2012/11/23
昭和モダンを彩るエロス作品を、巨匠監督陣が華麗に料理!
※『不倫』は16mmでの上映とさせていただきます。
上映予定作品一覧(全17本)
『おんなの渦と淵と流れ』
『鮫』
『卍』
『悶え』
『不倫(16mm)』
『水で書かれた物語』
『四畳半物語 娼婦しの』
『女のみづうみ』
『処女受胎』
『痴人の愛』
『千羽鶴』
『鬼の棲む館』
『でんきくらげ』
『忍ぶ川』
『魔の刻』
『失楽園』
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『「女の小箱」より 夫が見た』
- 上映スケジュール
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公開:1964年
監督:増村保造
出演:若尾文子、川崎敬三、田宮二郎、岸田今日子、江波杏子、千波丈太郎、町田博子、小沢栄太郎、早川雄三、竹里光子、中条静夫、見明凡太郎、小山内淳、橋本力、谷謙一、伊東光一
ある企業の株式課長・川代は、ナイトクラブのオーナー・石塚による株の買い占めを受け多忙を極めていた。そんな時、川代の妻・那美子が退屈しのぎに訪れたのは石塚の店で…。男たちの欲と金、女たちの愛と執着がぶつかり合い絡み合う、数ある増村=若尾コンビ作品のなかでも出色の面白さ!石塚の愛人を演じた岸田今日子の迫力も凄まじい。
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『おんなの渦と淵と流れ』
- 上映スケジュール
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公開:1964年
監督:中平康
出演:仲谷昇、稲野和子、雨宮節子、北村和夫、巌金四郎、加藤武、神山繁、二階堂郁夫、楠侑子、庄司永建、沢村貞子、川地民夫、標滋賀子、谷口香、下条正巳、三樹高雄、雪丘恵介、小沢昭一、藤村有弘
英文学者の敬吉は、妻の須賀子が友人の田所を誘惑するのを目撃し幻滅する。やがて終戦を迎え、小料理屋を始めた須賀子は…。潔癖でプライドが高い夫を仲谷昇、身体の中の官能の水に流されるように生きる妻を、中平康の性のミューズである稲野和子が演じる。モノローグの多用、横いっぱいに使われた構図、戦中から戦後へと移りゆく時代構成に、中平の手腕が冴える傑作。
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『鮫』
- 上映スケジュール
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公開:1964年
監督:田坂具隆
出演:中村錦之助、三田佳子、千秋実、河原崎長一郎、汐見洋、木暮実千代、風見章子、加藤嘉、浜村純、加東大介、花澤徳衛、島田秀雄、松本染升、中村時之介、河村満和、岡島艶子、汐路章
応仁の乱に揺れる京都。領主に母を虐殺された小漁村の少年・サメは、生き延びるため京に上がり極悪非道の盗賊となるが…。サメが帰依する清廉な尼僧役の三田佳子はまさに超俗の美しさ。人肉食さえまかり通る飢餓や殺戮、死屍累々の河原の様子など「暗黒の中世」を見事に再現したオープン・セットの素晴らしさは、まさに黄金期の撮影所の底力。
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『卍』
- 上映スケジュール
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公開:1964年
監督:増村保造
出演:若尾文子、岸田今日子、川津祐介、船越英二、山茶花究、村田扶実子、南雲鏡子、響令子、三津田健
弁護士の妻・園子は、絵画教室で知り合った光子に激しく惹かれ、二人は同性愛の関係に。やがて、園子の夫も光子の虜になり…。若尾文子演じる光子を観音様と崇拝する夫婦役の岸田今日子と船越英二、そこへ絡んでくる光子の恋人役の川津祐介など、役者陣の過剰なほどの演技が素晴らしい。登場人物たちの話す関西弁が、からみつくようなエロティシズムを醸し出す。
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『悶え』
- 上映スケジュール
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公開:1964年
監督:井上梅次
出演:若尾文子、高橋昌也、川津祐介、江波杏子、滝瑛子、藤間紫、多々良純、村上不二夫、中田勉、豪健司、北原隆、竹村洋介、紺野ユカ、大西恭子、田中三津子、響令子、真城千都世
新婚初夜になって、夫の庄一郎に不能であることを告げられてしまった千江子。回復のために様々な療法を模索するかたわら、千江子は友人のみつ子に紹介された青年・石川と親しくなっていき…。庄一郎の苦悩を物語るかのように、千江子とのベッドシーンにオーバーラップする抽象画が可笑しい。若尾文子の肉体からほとばしる色気はおろか、プレイボーイの石川を演じる川津祐介のフェロモンも鮮烈!
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『不倫(16mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1965年
監督:田中重雄
出演:若尾文子、川崎敬三、江波杏子、角梨枝子、渚まゆみ、早川雄三、谷謙一、見明凡太朗
結婚否定論を唱える気鋭の評論家・佐分利。楚々とした和服美人の聖子、グラマーな麻樹という新旧二人の愛人と同居することになった彼は…。初めは“都合のいい女”だったはずが、最後は佐分利ばかりか麻樹も完全に支配する聖子を演じるのは、はまり役というほかない若尾文子。ヘンタイ極まれりとも言うべき結末には唖然とすること必至!
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『水で書かれた物語』
- 上映スケジュール
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公開:1965年
監督:吉田喜重
出演:岡田茉莉子、浅丘ルリ子、弓恵子、入江保則、山形勲、岸田森、益田愛子、加代キミ子、三村薫、中村孝雄、桑山正一、田中筆子、中川いたる
地元の有力者・橋本の娘と婚約した静雄は、まだ若かったころの母と橋本の関係を疑い、婚約者と自分が異母兄弟ではないかと悩むが…。近親相姦という題材のために、原作者の石坂洋次郎が映画化不可能と語った同名小説に基づき、松竹を離れた吉田喜重監督が撮った独立プロ第一作。
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『四畳半物語 娼婦しの』
- 上映スケジュール
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公開:1966年
監督:成沢昌茂
出演:三田佳子、野川由美子、田村高広、露口茂、三島ゆり子、遠藤辰雄、岡崎二朗、木暮実千代、佐藤綾子、進藤英太郎、浦辺粂子、唐沢民賢、五十嵐義弘、那須伸太朗、中村時之介、東野英治郎
明治末期、待合“立花”の娼婦・しのは、旗本くずれでスリにまで落ちぶれた糺に惚れ、情夫の目を盗んで逢うようになる。しかし養子の口がかかった糺はしのに別れをつげ…。永井荷風原作「四畳半襖の下張」を翻案した娼婦の哀しい恋の物語。立花の女将を木暮実千代、娼婦を野川由美子、その客を進藤英太郎と、脇役に芸達者をそろえた佳作。
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『女のみづうみ』
- 上映スケジュール
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公開:1966年
監督:吉田喜重
出演:岡田茉莉子、芦田伸介、露口茂、早川保、夏圭子、益田紘子、益田愛子
愛人に請われるままに自分の裸体を撮影させた宮子は、そのフィルムを奪われ、以後見知らぬ男の脅迫を受けるようになり…。川端康成の『みずうみ』を自由に翻案し、サスペンスタッチで人妻の不安を描きながら、虚像と実像の関係、加害者と被害者の間の共犯関係に鋭くメスを入れた、吉田喜重の佳作。
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『処女受胎』
- 上映スケジュール
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公開:1966年
監督:島耕二
出演:若尾文子、伊藤孝雄、中原早苗、山下洵一郎、藤村有弘、若山弦蔵、片山明彦、山下洵一郎、月岡千秋、片山圭、桜井実香、吉川満子、佐伯勇、豪健司、平井岐代子、小原利之、春本泰男、木島進介、耕田久鯉子、橘喜久子
創作に行き詰った人気女流画家・高野愛子は、子どもを産むことでスランプから脱出しようと、人工授精を企てるが…。絵のために子供が欲しいが、ボーイフレンド達とは結婚するのは嫌、という理由で人工授精に突っ走る愛子のハチャメチャ振りと、彼女の崇拝者たる男達の右往左往が描かれる。愛子役の若尾文子の華麗なファッションが楽しめる一作。
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『痴人の愛』
- 上映スケジュール
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公開:1967年
監督:増村保造
出演:安田道代、小沢昭一、田村正和、倉石功、村瀬幸子、紺野ユカ、清川玉枝、早川雄三、内田朝雄、渡辺鉄弥、 森矢雄二、三夏伸、井上大吾、穂高のり子
無類の堅物で冴えない中年サラリーマンの譲治は、密かにナオミという若い女を自宅に囲い、理想の女に仕立ててから結婚しようと目論むが…。自堕落で男にだらしないナオミに、苛立ちながらものめり込む譲治を演じた小沢昭一がはまり役。一度は追い出したナオミに、何でも言うことを聞くからとすがりつき、馬になって彼女を背中に乗せながら涙を流す譲治の姿もまた、一つの愛の形!?
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『千羽鶴』
- 上映スケジュール
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公開:1969年
監督:増村保造
出演:平幹二朗、若尾文子、梓英子、京マチ子、南美川洋子、船越英二、新宮信子、北林谷栄、三笠すみれ、武江義雄、目黒幸子、花布洋、松村若代、原昌一、永野裕紀子
菊治の亡き父の愛人だったちか子と太田夫人、そして太田夫人の娘の文子。この三人の女たちが菊治をめぐって繰り広げる愛憎劇を描いた川端康成の名作を映画化。ちか子役の京マチ子と、太田夫人役の若尾文子、二大女優のハイテンションな演技合戦がスゴイ。増村・若尾コラボによる最後の作品に相応しく、肉体のエロスが横溢する若尾の存在感は圧倒的。
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『鬼の棲む館』
- 上映スケジュール
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公開:1969年
監督:三隅研次
出演:勝新太郎、高峰秀子、新珠三千代、佐藤慶、五味龍太郎、木村元、伊達岳志、伴勇太郎、松田剛武、黒木現
南北朝の戦乱期。白拍子の愛染に心奪われ、妻を捨てて盗賊となった太郎。夫を連れ戻しに来た妻・楓も交えて三人で暮らす廃寺に、かつて愛染の愛人だった僧がやってきて…。男を虜にするオーラ全開の愛染を演じた新珠三千代の凄いような美しさは言うまでもなく、耐える妻の顔の裏側に凄まじい嫉妬心を隠す楓役の高峰秀子の演技はさすが。
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『でんきくらげ』
- 上映スケジュール
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公開:1970年
監督:増村保造
出演:渥美マリ、川津祐介、永井智雄、玉川良一、西村晃、真山知子、中原早苗、笠原玲子、八代順子、根岸明美、青山良彦、平泉征、木村元、早川雄三、小山内淳、仲村隆、伊東光一、村田扶実子、酒井三郎、飛田喜佐夫、谷謙一、武江義雄、中田勉、有島圭子、川内悦子、望月節子、杉森麟、米山ゆかり、甲斐弘子
母の留守中に、母の愛人に犯された由美。激昂した母は恋人を刺殺してしまい、刑務所に送られる。一人残された由美は生活苦から母と同じく水商売を始め、すぐにバーの人気者になるのだが、客とトラブルになったところを高級クラブのスカウトマンに助けられ…。渥美マリのコケティッシュな魅力が全開の、お色気版「銭ゲバ」!?
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『忍ぶ川』
- 上映スケジュール
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公開:1972年
監督:熊井啓
出演:加藤剛、栗原小巻、永田靖、山口果林、信欣三、滝花久子、可知康之、井川比佐志、片山まゆみ、岩崎加根子、阿部百合子、鹿野浩四郎、大西佳代子、木村俊恵、滝田裕介
料亭“忍ぶ川”の看板娘・志乃に一目惚れした哲郎。やがて二人は、互いの哀しい身の上を語り合い…。真冬の白い雪世界に埋もれていくような美しいラブシーンが忘れがたい、メロドラマの金字塔。原作は芥川賞を受賞した三浦哲郎の同名小説。何度も映画化の企画が持ち上がっては頓挫したこの作品を、11年かけ執念で映画化したのは、自身が病と闘っていた熊井啓監督であった。
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『魔の刻』
- 上映スケジュール
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公開:1985年
監督:降旗康男
出演:岩下志麻、坂上忍、岡田裕介、岡本かおり、石橋蓮司、神山繁、伊武雅刀、榎木兵衛、河原さぶ、富士原恭平、豊崎寿夫、斉藤建夫、岡部正純、常田富士男、宮下順子
受験の失敗に悩む息子と母の母子相姦を描いた北泉優子の同名小説を、脚本の田中陽造が大胆に再構築。母との関係が知られ家を出た息子・深と、夫と別れ深を追って港町に住み始める涼子、二人のその後を描く。原作に惚れこみ映画化に奔走した岩下志麻が、タブーなど意に介さず本能のままに突っ走る涼子を大胆に演じている。
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『失楽園』
- 上映スケジュール
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公開:1997年
監督:森田芳光
出演:役所広司、黒木瞳、星野知子、木村佳乃、柴俊夫、寺尾聰、平泉成、 岩崎加根子、中村敦夫、 小坂一也、あがた森魚、石丸謙二郎、原千晶、金久美子、村上淳、速水典子、井上肇、ローガン・ピーク、銕仙会
仕事にも家庭にも失望した久木は、カルチャースクールの書道講師・倫子と許されぬ関係に陥るが…。『日本経済新聞』に連載中から話題となったベストセラー小説の映画化。ダブル不倫を象徴する“失楽園“という言葉が流行語大賞に選ばれるほどのブームを呼び、主演の役所広司と黒木瞳の大胆なセックス描写もあり、映画も大ヒットを記録した。
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