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人間を描く ウィリアム・ワイラー特集
2025/07/05 ~ 2025/08/01
ウィリアム・ワイラー William Wyler [1902- 1981]
ドイツ帝国領生まれ。親戚のユニヴァーサル・スタジオ社長を頼って1920年に18歳で渡米。雑用係からキャリアを積んで1925年に短編西部劇で監督デビュー。『恋のからくり』『砂漠の生霊』などの作品が評価され、30年代にはユニヴァーサルの主要監督の1人になった。1936年にサミュエル・ゴールドウィンの独立プロダクションに移籍、同年『孔雀夫人』でアカデミー作品賞、監督賞を含む7部門にノミネートされた。その後『デッド・エンド』『嵐が丘』『偽りの花園』等が批評家から絶賛され興行的にも大成功した。グレッグ・トーランドが開発したパン・フォーカスを取り入れ、ワン・シークエンスで表現した演出を成功させたことで海外の批評家からも支持を得た。
第二次大戦中『ミニヴァー夫人』がアカデミー作品賞と監督賞を含む6部門を獲得。自らも参戦し戦争ドキュメンタリーを作った。戦後『我等の生涯の最良の年』アカデミー作品賞・監督賞など9部門を獲得。赤狩りには最後まで抵抗している。
『ベン・ハー』で3度目のアカデミー監督賞を得た。また、ベティ・デイヴィス、グリア・ガースン、フレドリック・マーチ、オリヴィア・デ・ハヴィランド、オードリー・ヘプバーン、チャールトン・ヘストン、バーブラ・ストライサンド等の出演者をオスカーに導いた。完璧主義者として知られ、テイクの数も多く、しばしば俳優やスタッフとの間に軋轢を引き起こしたことでも知られる。
※『嵐が丘』は16mm上映
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