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  • 没後二十年記念 アートを越境する― 勅使河原宏という天才

  • 2021/06/05 ~ 2021/06/18

勅使河原 宏(てしがはら ひろし)
1927年、勅使河原蒼風の長男として東京に生まれる。50年、東京美術学校
(現、東京芸術大学)美術学部油画科卒業。在学中より岡本太郎、安部公房らを知り、前衛芸術運動「世紀」に参加。53年、詩人・瀧口修造が途中まで進めていたものを、新たな構想により完成させた美術映画「北斎」を初監督。亀井文夫監督に師事したのち、劇映画第1作「おとし穴」で、62年度NHK新人監督賞受賞、ATG初の日本映画監督となる。「砂の女」(64年)「他人の顔」(66年)「燃えつきた地図」(68年)など安部公房の原作を映画化、シュールで独特な映像美で高い評価を得た。「砂の女」で、カンヌ映画祭審査員特別賞、サンフランシスコ映画祭銀賞、毎日映画コンクール日本映画賞、監督賞、キネマ旬報ベスト・ワン、監督賞など受賞。
58年には草月アートセンターのディレクターに就任。ジャンルを超えた芸術・文化活動を推進した。62年にアートセンターが招聘したジョン・ケージとデヴィッドチュードアの演奏会は、「ジョン・ケージ・ショック」という衝撃を芸術の諸分野に巻き起こした。80年、草月流第三代家元に就任。国内外で竹を使った大規模な個展を開催。いけばなの枠を超えた空間造形として高い評価を得た。
89年映画「利休」でモントリオール世界映画祭最優秀芸術貢献賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞、92年映画「豪姫」監督。92年、96年フランスとスイスにおいてオペラ「トゥーランドット」舞台美術と演出。94年アビニョン演劇祭において創作能「スサノオ」の舞台美術と演出。陶芸や書にも才能を発揮し、旺盛な創作活動を展開した。その幅広い文化活動に対し、85年、96年にフランス政府より芸術文化勲章受章。92年紫綬褒章、97年には勲三等瑞寶章受章。2001年白血病のため死去。享年74。

■料金(各回入替制)
一般:1400円/シニア:1200円/会員:1000円/学生:800円
※ポイント鑑賞不可

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