• 監督 小津安二郎　いつもと変わらぬ103回目の夏

• 2006/07/22 ～ 2006/08/11

生誕100年の興奮もおさまり、むしろ小津映画にふさわしい「いつもと変わらぬ103回目の夏」を迎えた今、珠玉のサイレント作品4本とトーキーのほぼ全作品（17本）を、ここにお送りします。夏休みには名作映画を！

• 上映予定作品一覧（全21本）

『晩春』

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『東京物語』

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『東京の合唱（コーラス）』

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『大人の見る絵本　生れてはみたけれど』

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『出来ごころ』

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『非常線の女』

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『一人息子』

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『淑女は何を忘れたか』

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『戸田家の兄妹』

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『父ありき』

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『長屋紳士録』

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『風の中の牝鶏』

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『宗方姉妹』

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『お茶漬の味』

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『早春』

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『東京暮色』

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『彼岸花』

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『お早よう』

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『秋日和』

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『小早川家の秋』

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『秋刀魚の味』

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• 『晩春』

• 上映スケジュール
• 公開：1949年

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  監督：小津安二郎

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  出演：笠智衆、原節子、月丘夢路、杉村春子、青木放屁、宇佐美淳、三宅邦子

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  嫁に行き遅れた娘を心配する父。自分が嫁いだ後の父の一人暮らしを案ずる娘。お互いを思いあう父娘を、北鎌倉での暮らし、京都の寺社巡りなどの情景のなかで繊細に描いている。戦後の小津作品のミューズとなる原節子が初登場。

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• 『東京物語』

• 上映スケジュール
• 公開：1953年

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  監督：小津安二郎

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  出演：笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子、山村聡、三宅邦子、香川京子、東野英治郎、中村伸郎、大坂志郎、十朱久雄

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  戦後日本における家族の姿を通して人間そのものを描いた小津安二郎の最高傑作のひとつ。
  東京で暮らす子供たちに会うのを楽しみに上京する老夫婦。しかし子供たちは生活に追われ、薄情な対応しか出来ない。夫を亡くした嫁のみが、そんな老夫婦の心の救いとなる…。
  

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• 『東京の合唱（コーラス）』

• 上映スケジュール
• 公開：1931年

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  監督：小津安二郎

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  出演：岡田時彦、八雲恵美子、菅原秀雄、高峰秀子、斉藤達雄、飯田蝶子

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  サイレント。市井の人々の姿を悲哀とユーモアを織り交ぜて描いた作品。友人の不当解雇に腹が立った主人公は、上司に抗議するが自分もクビになってしまう。特にオープニングの学生時代から教師に反抗し、ふてくされる主人公の様子が笑いを誘う。

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• 『大人の見る絵本　生れてはみたけれど』

• 上映スケジュール
• 公開：1932年

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  監督：小津安二郎

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  出演：斎藤達雄、吉川満子、菅原秀雄、突貫小僧、阪本武、早見照代

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  サイレント。東京郊外へ引っ越してきた一家。幼い二人の息子たちはガキ大将にのし上がるが、父親が子分の親である上司にぺこぺこ頭をさげる姿を目撃してしまい…。子供と父親の人間関係を対比し、大人の身分関係の難しさを巧みに描いている。小津サイレント期の傑作。

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• 『出来ごころ』

• 上映スケジュール
• 公開：1933年

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  監督：小津安二郎

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  出演：阪本武、伏見信子、大日方伝、飯田蝶子、突貫小僧、谷麗光

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  サイレント。‘喜八もの‘と呼ばれる下町を舞台にした喜劇であり、その後『浮草物語』『東京の宿』と続くシリーズの第１作目。頼りないが、情だけはとびきり厚い男、喜八。失業した若い女を世話するうちに惚れてしまうが…。下町で助け合って暮らす人々の人情と心意気を、細やかに描く。

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• 『非常線の女』

• 上映スケジュール
• 公開：1933年

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  監督：小津安二郎

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  出演：田中絹代、岡譲二、水久保澄子、三井秀男、逢初夢子、高山義郎、加賀晃二

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  サイレント。小津では珍しいギャングもの。ボクサーくずれのギャング・ジョージ、その情婦・時子、かたぎの娘・和子の恋の行方と、ギャングに憧れる中学生とジョージのふれあいを描いている。衣装、美術、そのどれもがアメリカ映画さながらで実にスマート。

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• 『一人息子』

• 上映スケジュール
• 公開：1936年

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  監督：小津安二郎

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  出演：飯田蝶子、日守新一、葉山正雄、坪内美子、吉川満子、突貫小僧、笠智衆、浪花友子

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  小津のトーキー作品第１作目。息子を大学へ進学させるために、自分の身を削って生きてきた母。その母の期待に応えたいが、夜学の教師を細々と続けて暮らすしかない息子。母の上京をきっかけに、期待する母、される息子の悲しみが浮き彫りになっていく。昭和初期の不況時代を親子の姿を通して鋭く描いた作品。

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• 『淑女は何を忘れたか』

• 上映スケジュール
• 公開：1937年

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  監督：小津安二郎

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  出演：栗島すみ子、斎藤達雄、桑野通子、佐野周二、坂本武、飯田蝶子、上原謙

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  いつも尻に敷かれている夫が、姪の助言で大発奮。夫婦生活初の平手打ちを妻の頬にお見舞いしてしまう…。小津作品によく登場するテーマである夫婦関係を描いた作品ではあるが、全体がアメリカナイズされたモダンな演出が見られるホーム・コメディ。小津が深く敬愛していたエルンスト・ルビッチの影響が見られる。

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• 『戸田家の兄妹』

• 上映スケジュール
• 公開：1941年

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  監督：小津安二郎

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  出演：藤野秀夫、葛城文子、吉川満子、斎藤達雄、三宅邦子、佐分利信

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  夫と死に別れた妻とその末娘が、すでに成人して独立した他の兄弟姉妹から冷たくされ、満州から帰った次男はそれを知り、怒りを露わにする…。家族を守るため奮闘する次男を佐分利信が好演。アメリカ映画『オーバー・ゼ・ヒル』(31年、ヘンリー・キング)が下敷きといわれる。

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• 『父ありき』

• 上映スケジュール
• 公開：1942年

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  監督：小津安二郎

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  出演：笠智衆、佐野周二、津田晴彦、佐分利信、坂本武、水戸光子、大塚正義

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  小津の戦前最後の作品。男手一つで息子を育ててきた教師の男と、父と同じ教師となった息子の情愛を描く。時間の経過を工場や丸の内の風景で表しているのも見事だが、中でも父子で川釣りをする場面には親子の経てきた時間、思いが見事に凝縮されている。

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• 『長屋紳士録』

• 上映スケジュール
• 公開：1947年

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  監督：小津安二郎

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  出演：飯田蝶子、青木放屁、小沢栄太郎、吉川満子、河村黎吉、笠智衆、三村秀子

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  小津の戦後第１作。焼け野原の東京のある長屋に子供が預けられる。戦前も戦後も変わらない、人々の人情を描くとともに、町を一歩出れば戦争孤児などの厳しい現実が確かに存在することも描いた作品。子供に少しずつ情がうつる様を飯田蝶子が好演。

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• 『風の中の牝鶏』

• 上映スケジュール
• 公開：1948年

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  監督：小津安二郎

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  出演：佐野周二、田中絹代、村田知英子、笠智衆、坂本武、高松栄子、文谷千代子、水上令子

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  夫の出征中、子供の入院費のため一度だけ身体を売るという過ちを犯した妻と、許そうとは思うが戸惑いを隠せず、憤りと悲しみに苦悩する夫を描いている。小津作品の中では珍しい、夫が妻を階段からつき落とすショッキングな場面が登場する。

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• 『宗方姉妹』

• 上映スケジュール
• 公開：1950年

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  監督：小津安二郎

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  出演：田中絹代、高峰秀子、上原謙、高杉早苗、笠智衆、山村聰、堀雄二、斎藤達雄

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  松竹を離れ、小津がはじめて新東宝で制作した本作は、めずらしくドラマチックな展開を見せる作品となった。日本古来の価値観を重んじ、それを強要する夫に耐え続ける姉と、そんな姉に反発する現代的な妹の対比を通して、戦後日本の家庭の崩壊が描かれる。

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• 『お茶漬の味』

• 上映スケジュール
• 公開：1952年

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  監督：小津安二郎

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  出演：佐分利信、木暮実千代、鶴田浩二、笠智衆、淡島千景、津島恵子、三宅邦子

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  戦時中に検閲当局から却下された脚本を戦後に映画化。夫の野暮ったさや田舎臭さを嫌う妻は、夫に嘘をついて友人たちと温泉旅行に出かけるが…。倦怠期の夫婦の機微が、ユーモラスな情感をもって描かれた、味わい深い一本。

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• 『早春』

• 上映スケジュール
• 公開：1956年

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  監督：小津安二郎

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  出演：淡島千景、池部良、高橋貞二、岸恵子、笠智衆、山村聡、藤乃高子、杉村春子

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  戦後派新世代の生活感を大胆に取り入れ、倦怠期の夫婦の仲をシリアスに描いた作品。些細なきっかけからのっぴきならない不倫へと展開するプロセスが、繊細な演出によって描き出される。小津自身の戦争体験が色濃く反映している。

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• 『東京暮色』

• 上映スケジュール
• 公開：1957年

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  監督：小津安二郎

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  出演：原節子、有馬稲子、笠智衆、山田五十鈴、高橋貞二、田浦正巳、杉村春子、山村聡、中村伸郎

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  二人の娘を残したまま愛人と家を出た母と、その娘の激情を描く。いつになく暗く陰鬱な雰囲気が漂うなか、それぞれの人物の物言わぬ背中に、生きることの悲哀がせつせつと影を落とす。山田五十鈴が陰鬱さの下に秘めた情熱を持った母親役を演じる。

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• 『彼岸花』

• 上映スケジュール
• 公開：1958年

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  監督：小津安二郎

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  出演：佐分利信、田中絹代、有馬稲子、久我美子、佐田啓二、高橋貞二、桑野みゆき、笠智衆、山本富士子

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  小津安二郎初のカラー作品。アグファカラーの特徴を生かした赤色の発色が印象的。結婚期にある三人の娘とそれぞれの親とのやりとりが、伸びやかな喜劇調で語られる。山本富士子の他社初出演をはじめ、俳優陣も豪華な顔ぶれ。

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• 『お早よう』

• 上映スケジュール
• 公開：1959年

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  監督：小津安二郎

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  出演：佐田啓二、久我美子、笠智衆、三宅邦子、杉村春子、設楽幸嗣、島津雅彦、高橋とよ、沢村貞子

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  10軒ほどの家が建ち並ぶ住宅地に住む人々の生活を、平凡な会話や、「お早よう」という何気ない挨拶を積み重ねてゆくことで、生き生きと描き出した作品。子供たちのギャグなど、小津のユーモアセンスが冴え、随所に笑いがこぼれる。

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• 『秋日和』

• 上映スケジュール
• 公開：1960年

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  監督：小津安二郎

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  出演：原節子、司葉子、岡田茉莉子、佐田啓二、桑野みゆき、三上真一郎、佐分利信、笠智衆

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  小津の家族劇の娘役として欠かせなかった原節子が、本作で母役に回る。夫を亡くした母・秋子の再婚話から、母娘と亡き夫の友人たちの間でくすぶりだした情感が、細やかに優しく描かれる。岡田茉莉子のコメディエンヌぶりや、小道具に使われた美術品が、作品に華を添える。

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• 『小早川家の秋』

• 上映スケジュール
• 公開：1961年

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  監督：小津安二郎

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  出演：原節子、司葉子、新珠三千代、小林桂樹、宝田明、加東大介、島津雅彦、森繁久彌、浪花千栄子、団令子、杉村春子、笠智衆、中村鴈治郎

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  小津が東宝で主演級の俳優を多用して撮った作品。昔なじみの妾とよりを戻した万兵衛を中心に、小早川家にまつわる人々の悲喜こもごもの想いが、喜劇的に綴られていく。親戚一同で火葬場の煙を見上げるラスト、そして鴈治郎の芸達者ぶりも見どころ。

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• 『秋刀魚の味』

• 上映スケジュール
• 公開：1962年

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  監督：小津安二郎

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  出演：笠智衆、岩下志麻、佐田啓二、岡田茉莉子、吉田輝雄、牧紀子、三上真一郎、中村伸郎、東野英治郎、三宅邦子

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  本作の構想中に母を失くした小津安二郎が、真の孤独感をコメディ・タッチの作風のなかに浮き彫りにした遺作。父の身を案じて婚期を逃した娘を、笠智衆演ずる父がどうにか結婚に踏み切らせようとする。淡々と滲み出す父の孤独の傍らで、娘の岩下志麻の快活さが新鮮な味わいを残す。

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