近日上映予定
RURIKO:浅丘ルリ子の映画たち
2008/09/20 ~ 2008/10/10
満州生まれの美少女は、やがて戦後日本映画史に咲く大輪のバラとなる。キレイな女はこう生きろ!
上映予定作品一覧(全18本)
『紅の流れ星』
『絶唱』
『南国土佐を後にして』
『拳銃無頼帖 抜き撃ちの竜』
『波濤を越える渡り鳥』
『憎いあンちくしょう』
『銀座の恋の物語』
『何か面白いことないか』
『アカシアの雨がやむとき』
『夜明けのうた』
『私が棄てた女』
『女体』
『待ち伏せ』
『嫉妬』
『渚の白い家』
『四十七人の刺客』
『木曜組曲』
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『危いことなら銭になる』
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上映スケジュール
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公開:1962年
監督:中平康
出演:宍戸錠、長門裕之、草薙幸二郎、左卜全、武智豊子、浜田寅彦、山田禅二、平田大三郎
紙幣用のスカシ入り和紙が盗まれた。"ガラスのジョー"(宍戸)、"計算機の哲"(長門)、"ダンプの健"(草薙)の3人組は、紙幣を盗んだ連中に贋金作りの名人を高く売ろうと企むが、強奪グループに名人をさらわれ・・・。ひょんなことから事件に巻き込まれてしまう秋山とも子役を、ルリ子が主演さながらの存在感で、快活に演じている。永遠の異色作家・都筑道夫の原作を得ての、日活の傑作アクションコメディ!
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『紅の流れ星』
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上映スケジュール
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公開:1967年
監督:舛田利雄
出演:渡哲也、松尾嘉代、宍戸錠、藤竜也、杉良太郎、奥村チヨ
石原裕次郎『赤い波止場』のリメイク。敵の組長を始末した五郎(渡)は、神戸の関興業の用心棒となる。酒と女には不自由ないが退屈な日常を過ごしている彼の元へ、啓子(ルリ子)が訪ねてくる。彼女は関との取引中行方不明となった宝石商の婚約者だった。五郎はルリ子の捜索に協力するが…。前作『赤い波止場』が『望郷』をモデルにしたの対し、本作では『勝手にしやがれ』が意識されている。美しく凛々しいルリ子の肢体が木村威夫の舞台美術に映える、お洒落な一本。
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『絶唱』
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上映スケジュール
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公開:1958年
監督:滝沢英輔
出演:小林旭、柳永二郎、安井昌二、小杉勇、山根寿子、香月美奈子、高友子
大地主の息子と山番の娘との悲恋を描いた大江賢次の同名小説の映画化。1966年と75年にも再度映画化されている。大地主の一人息子・順吉は山番の娘・小雪(ルリ子)との結婚に反対する父と激しく対立して家を出る。しかし、小雪との幸せな生活を送る順吉の元に召集令状が届き、順吉は戦場へ・・・。戦争は終ったが小雪は病に倒れ、順吉の復員を待たずに亡くなってしまう。死んだ小雪を抱いた順吉は山へ帰り、村人たちは嫁入り唄で迎えるのだった。
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『南国土佐を後にして』
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上映スケジュール
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公開:1959年
監督:斎藤武市
出演:小林旭、ペギー葉山、中原早苗、高野由美、西村晃、二本柳寛、内田良平
刑務所から出所した賭博の名手、原田(小林)は故郷へ帰り、戦死した兄の分まで親孝行すると誓うが、地元のヤクザ・北村たちの執拗な妨害もあり、なかなか就職口は決まらない。そんな中、かつての恋人・山本晴江(ルリ子)が北村と結婚するという話を知り…。そのロケ地においてルリ子が初めてアキラと結ばれた(!?)映画にして、大ヒット「渡り鳥シリーズ」の原型となったのがこれだ!
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『拳銃無頼帖 抜き撃ちの竜』
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上映スケジュール
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公開:1960年
監督:野口博志
出演:赤木圭一郎、宍戸 錠、香月美奈子、沢本忠雄、西村 晃、藤村有弘、草薙幸二郎
竜二(赤木)は、相手を殺さず利き腕を撃ち抜く“抜き撃ちの竜”として知られる。ある夜ライバルである“コルトの銀”(宍戸)に助けられた借りを返すため、その親分である中国人ボス・楊の用心棒となる。しかし楊は汚い男であった。楊に騙された弟分・圭吉と麻薬捜査官の兄を持つみどり(ルリ子)のために、竜と銀はかつてのボス・楊に立ち向かってゆく…。浅丘ルリ子の無垢な瞳は、ハードボイルドなストーリー展開の中で、一際輝きを放っている!
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『波濤を越える渡り鳥』
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上映スケジュール
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公開:1961年
監督:斎藤武市
出演:小林旭、宍戸錠、金子信雄、白木マリ、小高雄二、藤村有弘、清水将夫
渡り鳥シリーズ第6作。シリーズとして初めて海外を舞台にした作品であり、香港と、ルリ子の故郷でもあるタイのバンコクで大規模なロケが敢行された。行方不明の兄を捜すために、バンコクに渡った滝伸次(小林旭)。そこには、戦時中に日本軍が埋めた貴金属を我が物にしようとする一味がおり、伸次は彼らと対決することに。本作のロケをもって、私生活でのルリ子と旭は別れを告げた!?
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『憎いあンちくしょう』
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上映スケジュール
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公開:1962年
監督:蔵原惟繕
出演:石原裕次郎、芦川いづみ、小池朝雄、長門裕之、川地民夫、佐野浅夫、市村博
マスコミ界の寵児であるDJの北(石原)とマネジャー兼恋人の典子(ルリ子)。二人は「ある瞬間」がくるまで、指一本ふれないという約束をかわしているが、北はそんな関係にも倦怠を感じていた。そんなある日、謎の三行広告が出演番組で取り上げられたのをきっかけに、北は思わぬ行動にでることになり・・・。浅丘ルリ子が奔放、大胆な中にも道徳的精神を持ち合わせた女性を強力な魅力で演じる。ルリ子の“心の恋人”裕次郎との本格的な共演作にして、彼女と蔵原監督との出会いの作品。
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『銀座の恋の物語』
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上映スケジュール
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公開:1962年
監督:蔵原惟繕
出演:石原裕次郎、ジェリー藤尾、江利チエミ、清水将夫、深江章喜、清川虹子
新進の画家・次郎(裕次郎)とお針子の久子(ルリ子)は結婚を誓った恋人同士だが、交通事故に遭った久子は記憶喪失になり、次郎の前から姿を消す。数年後に再び姿を現した久子は、次郎の個展会場に流れる二人の思い出の曲“銀座の恋の物語”のメロディに記憶を蘇らせるのだった。裕次郎のヒット曲の映画化であり、未来に夢と希望を賭けた若者たちの青春群像を描き出す歌謡メロドラマ。蔵原監督のスタイリッシュな映像感覚が光る。
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『何か面白いことないか』
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上映スケジュール
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公開:1963年
監督:蔵原惟繕
出演:石原裕次郎、武内享、川地民夫、加藤武、深井聰子、安田千永子
週刊誌記者の恋人を持つ典子(ルリ子)は平凡な日常に退屈し、自分が生きている実感が欲しいと強く願うようになっていた。そこへ、元パイロットで型破りな青年・早坂(裕次郎)が現れて…。生きている証を求め模索する若者たちを描く、隠れた青春名画。破天荒な早坂に反発しつつも惹かれてゆくルリ子は、相反する感情に揺れ動く女性の心理を見事に表現していて、すこぶる現代的である。
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『アカシアの雨がやむとき』
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上映スケジュール
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公開:1963年
監督:吉村廉
出演:高橋英樹、葉山良二、西田佐知子、菅井一郎、原恵子、高野由美
画家の石崎(高橋)は、湖畔で助けたファッションモデルの恵子(ルリ子)と恋におちるが、それが週刊誌にスキャンダルとして大きく扱われる。恵子は彼の将来のために姿を消すが、クラブの踊り子として働く彼女の前に石崎の先輩・近藤が現れて三角関係に陥り…。西田佐知子の伝説的歌唱“アカシアの雨がやむとき"のけだるい旋律が映画を彩る。
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『夜明けのうた』
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上映スケジュール
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公開:1965年
監督:蔵原惟繕
出演:浜田光夫/松原智恵子/岡田真澄/小松方正/小高雄二/藤木 孝
妻ある作曲家・野上と関係を持つ女優の典子(ルリ子)の元へ、新作映画「夜明けのうた」の出演依頼がくるが、その内容は野上との情事に酷似していた。怒った典子は出演を断って車で飛び出すが、事故を起してしまう。そんな折、ふとしたきっかけで出会った純情なカップルに心を動かされ…。蔵原・ルリ子のコンビによる『憎いあンちくしょう』『何か面白いことないか』に続く、典子三部作の集大成的作品。以降、ルリ子はそれまでの男性スター陣のバイプレーヤーから、自立した一人の女優として羽ばたいてゆく。
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『私が棄てた女』
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上映スケジュール
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公開:1969年
監督:浦山桐郎
遠藤周作の同名小説の映画化。学生運動に挫折した吉岡は、雑誌の投稿欄を通じて出会ったミツをもて遊んだ挙句、置き去りにして捨てた。8年後、サラリーマンになった吉岡は、出世のために専務の娘マリ(ルリ子)との結婚を目論む。そんな時、ミツが自分の子供を中絶し苦しい生活をしているとの噂を聞き…。純朴で人に騙されやすいミツと対照的な、ルリ子扮する都会的で洗練されたマリの美しさが輝く。1968年キネマ旬報ベストテン2位。
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『女体』
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上映スケジュール
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公開:1969年
監督:増村保造
出演:岡田英次、岸田今日子、伊藤孝雄、川津祐介、小沢栄太郎、北村和夫
浅丘ルリ子の主演を想定してオリジナル脚本が書かれた、増村監督の野心作。大学の理事長・卓造の元に、息子に強姦されたというミチ(ルリ子)が、慰謝料を請求しにやってくる。そこで対応したのは理事長の秘書・石堂(岡田)。ミチは誠実な石堂に惚れこみ…。狙った男は必ず虜にしてゆく魔性の女・ミチの強烈な生き様と崩壊を描く。欲望が強すぎて自分でも抑えられない女の業を、ルリ子はまさに全身で体現した。
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『待ち伏せ』
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上映スケジュール
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公開:1970年
監督:稲垣浩
出演:三船敏郎、石原裕次郎、中村錦之助、勝新太郎、北川美佳、有島一郎
時は天保。浪人・三郎(三船)は、謎の老人“からす”の命を受け三州峠に向かう。道中、亭主の暴力に苦しむおくに(ルリ子)を助け、峠のふもとの茶屋に預けた。そこへ、旅の渡世人(裕次郎)や元医者の玄哲(勝)、盗賊を捕まえた役人・伊吹(錦之助)が登場し…。峠の茶屋に集まる人々の思惑と陰謀が交錯する。ルリ子は、三船や裕次郎、錦之助、勝新など日本映画の黄金時代を担った面々とともに、日本映画衰退に立ち向かう最後のレジスタンスに身を投じる!
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『嫉妬』
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上映スケジュール
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公開:1971年
監督:貞永方久
出演:岩下志麻、細川俊之、加藤潤、中村美代子、南原宏治、慎摩耶
姿津子(岩下)の夫・高志は、クラブのマダム扶美子(ルリ子)と情死を図るが、高志だけが死んでしまう。扶美子への嫉妬心に苛まれた姿津子は、偽名を使い扶美子の店でホステスとして働き出すが、夫の死が単純な心中によるものではないことを知り・・・。ルリ子は、男を溺れさせる魅惑的な表情と本妻に対する冷徹な表情を使いこなし、作品に緊張感を持たせている。
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『渚の白い家』
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上映スケジュール
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公開:1979年
監督:斎藤耕一
出演:木村功、大信田礼子、名高達郎、笈田敏夫、かまやつひろし
日本映画初のオールハワイロケ作品。夫の転勤に伴いハワイに住む夏子(ルリ子)は、夫が自分を裏切っているのではという疑惑を抱く。絶望する彼女の前に現れた謎の青年との愛に溺れていく夏子は、夫にすべてを打ち明ける決心をする。ところが、夫は青年など存在せず全ては彼女の幻覚だと告げるのであった・・・。美しい常夏の島ハワイの風景とは対照的なスリリングなサスペンス。
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『四十七人の刺客』
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上映スケジュール
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公開:1994年
監督:市川崑
出演:高倉健、中井貴一、森繁久弥、石坂浩二、岩城滉一、宇崎竜童、黒木瞳、宮沢りえ、西村晃
おなじみ“忠臣蔵”の物語に新解釈をほどこした池宮彰一郎(池上金男)のベストセラー小説の映画化で「日本映画誕生100周年記念作品」。大石内蔵助が吉良邸討ち入りに先立って塩相場から資金を得たり、吉良の評判を落とすような噂を流し世論を操作するなど、経済や情報の面から光を当てて描いた異色忠臣蔵映画。ルリ子は大石内蔵助妻りくの役で、石坂浩二は柳沢吉保役、因みにこの時点でルリ子は石坂とは長く別居中である。
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『木曜組曲』
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上映スケジュール
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公開:2001年
監督:篠原哲雄
出演:鈴木京香、原田美枝子、富田靖子、西田尚美、加藤登紀子、竹中直人
人気小説家・恩田陸の同名小説を篠原哲雄が映画化。耽美派小説家・時子(ルリ子)が四年前に謎の死を遂げて以来、彼女を偲んで毎年時子の館に集う5人の女たちの元に、彼女の死が他殺であることを暗示するメッセージ付きの謎の花束が届く。雨のそぼ降る中、互いに疑心暗鬼になりながらの女たちの推理戦が始まる…。個性豊かな女優たちが展開するサスペンス。ルリ子は、才能が枯渇し狂気に満ちた女流作家の最期を圧倒的演技力で表現している。
新着情報
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