近日上映予定
滅びの美学 任侠映画の世界
2018/11/17 ~ 2018/12/14
任侠映画の時代
50年代の時代劇を牽引した東映はブームの終焉で深刻なダメージを受けた。そんな時、岡田茂が鶴田浩二主演でプロデュースした『人生劇場 飛車角』(1963)が大ヒット。明治から昭和初期の侠客を主人公とした作品の量産が始まり、東映は観客動員No.1に返り咲いた。
60年代に東映を中心として作られたやくざ映画は、今日“任侠映画”と呼ばれている。任侠映画は60年代後半にはプログラムピクチャーの半数を占めるまでになり、『日本侠客伝』、『昭和残侠伝』、『兄弟仁義』、『博徒』、『博奕打ち』、『緋牡丹博徒』、『日本女侠伝』シリーズで頂点を迎えた。
当時、ヤクザからサラリーマン、学生運動の闘士たちにまで絶大な人気があり、『博奕打ち 総長賭博』は三島由紀夫に絶賛された任侠映画だが、70年代に入ると衰退の一途をたどり、73年の『仁義なき戦い』で始まる"実録路線"の登場によって終焉を迎えた。
※作品はすべて35mm上映
※画像はすべて©東映
※『博奕打ち いのち札』は1200円均一 ポイント鑑賞不可
上映予定作品一覧(全27本)
『暴力街』
『人生劇場 新・飛車角』
『悪坊主侠客伝』
『博徒対テキ屋』
『関東流れ者』
『関東やくざ嵐』
『博徒七人』
『日本大侠客』
『博奕打ち』
『博奕打ち 一匹竜』
『博奕打ち 不死身の勝負』
『博奕打ち 総長賭博』
『博奕打ち 殴り込み』
『いかさま博奕』
『前科者』
『日本女侠伝 侠客芸者』
『渡世人列伝』
『女渡世人 おたの申します』
『日本女侠伝 激斗ひめゆり岬』
『悪親分対代貸』
『任侠列伝 男』
『日本暴力団 殺しの盃』
『昭和極道史』
『日本任侠道 激突篇』
『花札渡世』
『博奕打ち いのち札』
-
『祇園の暗殺者』
- 上映スケジュール
-
公開:1962年
監督:内出好吉
出演:近衛十四郎、北沢典子、木村俊恵、菅貫太郎、伏見扇太郎、佐藤慶
舞台は幕末の京都。佐幕派の暗殺を繰り返す薩摩の剣客・近衛十四郎は人殺し稼業に愛想を尽かすが…。尊王攘夷と人間性の相克に苦しむ近衛を中心に、権力が次第に逆転していく様を描いた笠原得意の集団抗争劇。近衛の殺陣はもちろん、ホラー映画ばりの子どもの顔、悪に染まっていく菅貫太郎、下っ端を使い捨てる冷酷な佐藤慶と、見どころ満載の隠れた傑作。
-
『暴力街』
- 上映スケジュール
-
公開:1963年
監督:小林恒夫
出演:高倉健、江原真二郎、三田佳子、菅井一郎、本間千代子、佐藤慶、三島雅夫、筑波久子、千葉真一、菅井きん、沢彰謙、殿山泰司、潮健児、亀石征一郎、北川恵一、岡部正純、滝島孝二、佐藤晟也、関山耕司、久地明、沢田実、小林裕子、由利徹
四年振りにシャバに戻った高倉健は落ち目になった組を再建しようとするが…。新興組織との対立、身内の確執、三田佳子への想い、全てを背負った健さんが最後に殴り込む本作は『人生劇場 飛車角』より一週間早く公開された着流し任侠映画の先駆であり、続くシリーズものを牽引した傑作。佐藤慶、江原真二郎、三田が熱演。千葉ちゃんも出ています。
-
『人生劇場 新・飛車角』
- 上映スケジュール
-
公開:1964年
監督:沢島忠
出演:鶴田浩二、佐久間良子、長門裕之、大木実、加藤嘉、宇佐美淳也、明石潮、春川ますみ、山本麟一、佐藤慶、志村喬、西村晃
南方の戦地から奇跡的に復員した鶴田浩二は、行方不明になった妻・佐久間良子を探すが…。戦後の混乱期、仁侠も廃れたやくざ社会に絶望し酒に溺れる男が、それでも妻を探し続ける姿を描いた愛の物語で、鶴田が自身を投影させたような迫真の演技をみせる異色作。西村晃、佐藤慶、志村喬が存在感を発揮。
-
『悪坊主侠客伝』
- 上映スケジュール
-
公開:1964年
監督:大西秀明
出演:近衛十四郎、東千代之介、北条きく子、千原しのぶ、田中春男、三島雅夫
元僧侶の鉄心(近衛十四郎)は、自分の目を斬ったやくざに復讐を誓う。逆手斬りの考案者である近衛が盲人の破戒僧を演じる“東映版座頭市”だが、その濃密さは元祖をはるかに上回る。神業的居合いのみならず、自らの業に苦しみつつ人を斬り、血まみれになる近衛の演技が凄まじい異色作。東千代之介演じる死神源次との衝撃の対決を見逃すな!
-
『博徒対テキ屋』
- 上映スケジュール
-
公開:1964年
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二、松方弘樹、大木実、島倉千代子、藤純子、近衛十四郎、八名信夫、天津敏、山本麟一、楠本健二、小田部通麿、砂塚秀夫、宗方奈美、田中春男、丹波哲郎、片岡千恵蔵、中田ダイマル・ラケット、人見きよし、茶川一郎、藤山寛美
昭和初期の浅草。老舗のテキ屋一家は、デパート進出の裏で暗躍するやくざと対立し…。テキ屋の棟梁・片岡千恵蔵と敵役・近衛十四郎という御大同士の因縁に、テキ屋の息子たち(鶴田浩二と松方弘樹)が決着をつける! 見事な悪役ぶりをみせる近衛と鶴田の一騎打ちが大迫力の一本。
-
『関東流れ者』
- 上映スケジュール
-
公開:1965年
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二、大木実、小山明子、藤純子、村田英雄、山本麟一、石井均、沢彰謙、山城新伍、遠藤辰雄、楠本健二、中田ダイマル・ラケット、中堀正夫
複雑な生い立ちと兄への反感から許嫁も捨てて渡世人になった鶴田浩二は…。舎弟の大木実との友情、遊女に身をやつした許嫁・小山明子との再会、そして敵対する一家の娘・藤純子との出会い。大正時代の関東を舞台に、鶴田の意地と女たちの運命がぶつかり合う関東シリーズ第一作。
-
『関東やくざ嵐』
- 上映スケジュール
-
公開:1966年
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二、桜町弘子、宮園純子、山本麟一、加藤嘉、藤山寛美、天知茂、沢彰謙、村田英雄、汐路章、遠藤辰雄、岡八郎、原健策、天津敏、小島慶四郎、花沢徳衛、鈴木金哉、内田朝雄
敵対する組長の娘・桜町弘子との恋愛沙汰から組長を刺殺し、六年後に出所した鶴田浩二。ところが天知茂が一家の跡目を継いでいた…。カタギになった鶴田と背広姿のクールな天知が桜町をめぐって対立する関東シリーズ五弾。元組長・加藤嘉を爺さん呼ばわりして蹴り殺す凶悪な天知が凄い。
-
『博徒七人』
- 上映スケジュール
-
公開:1966年
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二、藤山寛美、山本麟一、待田京介、小松方正、山城新伍、大木実、桜町弘子
「ヤクザ七人の性格付けをするのにもっとも安易な方法を使った」と脚本の笠原和夫が語っているように、主役の七人に肉体的ハンディがある任侠もの。合体技など荒唐無稽な特技でハンディを克服し、ヒーローたちが悪に立ち向かう痛快娯楽活劇。永久にソフト化は不可につき劇場にてご覧ください!
-
『日本大侠客』
- 上映スケジュール
-
公開:1966年
監督:マキノ雅弘
出演:鶴田浩二 藤純子 岡田英次 大木実 三島ゆり子 木暮実千代 中村竹弥 近衛十四郎 品川隆二 天津敏 河野秋武 加賀邦男 徳大寺伸 内田朝雄
時は明治、北九州の大親分・吉田磯吉の若き日々を描いた作品で、後に大映でマキノ自身がリメイクしている(勝新太郎主演『玄界遊侠伝・破れかぶれ』)。藤純子が鉄火肌の芸者役で一躍売れっ子になった作品としても有名で、鶴田のために身を売った藤が愛する男に裏切られたと知り、日本刀片手に乗り込んでくる名場面はさすがマキノ節!
-
『博奕打ち』
- 上映スケジュール
-
公開:1967年
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二、待田京介、小池朝雄、若山富三郎、河津清三郎、河野秋武、山城新伍、小倉康子、桜町弘子、橘ますみ、芦屋雁之助、芦屋小雁、藤山寛美、名和宏
明治初期の大阪。稀代の博奕打ち・鶴田浩二が、いかさまで素人を食い物にする一家に勝負を挑む! 賭博シーンの息詰まる対決が見どころの「博奕打ちシリーズ」第一弾。周りを全て不幸にする博奕狂いの山城新伍がバカすぎ、「ただ詰めるんやないで、縦裂いてから詰めるんや!」と追い打ちをかける若山富三郎が怖すぎる!!
-
『博奕打ち 一匹竜』
- 上映スケジュール
-
公開:1967年
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二、中村竹弥、待田京介、天津敏、松尾嘉代、藤山寛美、平参平、山城新伍、河野秋武、遠藤辰雄、小松方正、志賀勝、結城哲也、木村俊恵、江幡高志、浪花五郎、丹波哲郎
刺青マニアの英国皇族が日本一の刺青の彫り師を探しに来日し、刺青大会が開催されることに!? 意地と仁義の彫物師・鶴田浩二と悪のかぎりを尽くす天津敏の対立、ふんどしひとつで勢ぞろいした裸の男たちの全身に彫られた刺青の異様な迫力と美しさがヤバい一本。「背中の刺青(がまん)が男を決める!」
-
『博奕打ち 不死身の勝負』
- 上映スケジュール
-
公開:1967年
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二、石山健二郎、橘ますみ、木暮実千代、若山富三郎、待田京介、小松方正、藤山寛美、千葉蝶三郎、植村謙二郎、村居京之輔、蓑和田良太、汐路章、結城哲也、江幡高志、牧淳子、丘路千、志賀勝、野口泉、平沢彰
不況にあえぐ筑豊炭田を舞台に、悪辣な製鉄会社と“爆弾常”こと鶴田が対決する。炭鉱の男たちが熱くなる“タウサギ賭博”“投げ丁半博奕”の迫力と緊張感にシビれるシリーズ第三弾。鉱山の権利と命を賭けた若山富三郎vs石山健二郎の怪物対決を見逃すな。
-
『博奕打ち 総長賭博』
- 上映スケジュール
-
公開:1968年
監督:山下耕作
出演:鶴田浩二、若山富三郎、名和宏、金子信雄、桜町弘子、藤純子、香川秀人、服部三千代、岡田千代、三上真一郎、大木勝、中村錦司、曽根晴美、沼田曜一、小田部通麿、高並功、佐々木孝丸、曽我廼家明蝶、原健策、堀正夫、蓑和田良太、関根永二郎、国一太郎、那須伸太朗、平沢彰
跡目争いを発端に義理と意地が絡み合い、女たちをも巻き込みながらクライマックスへと進んでいく凄絶なドラマ。組織に翻弄されつくした鶴田の「任侠道か…?そんなものはねえ…俺はただのケチな人殺しだ」の虚無に満ちたセリフは余りにも有名。「ギリシャ悲劇のようだ」と三島由紀夫に言わしめた、任侠映画の枠を超えた日本映画史上の傑作。
-
『博奕打ち 殴り込み』
- 上映スケジュール
-
公開:1968年
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二、加東大介、松尾嘉代、石山健二郎、名和宏、玉川良一、遠藤辰雄、山本麟一、待田京介、河津清三郎、汐路章、夢路いとし、喜味こいし、川谷拓三、桑原幸子、志賀勝
鶴田浩二と加東大介が博奕打ちコンビを演じたシリーズ第五弾。共に殴り込みをかけて五年、出所した鶴田が探し当てた加藤は半盲になっていた…。東宝の加東大介、まさかの善人役・名和宏、満州帰りで中国服を着た待田京介と、意外な配役を活かす笠原和夫脚本が光る。恨みを飲んで死んだ加東大介のドスを持って二刀流で殴り込む鶴田の友情が熱い!
-
『いかさま博奕』
- 上映スケジュール
-
公開:1968年
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二、若山富三郎、中村玉緒、時美沙、遠藤辰雄、天津敏、石井富子、藤山直子、川谷拓三、八名信夫、汐路章、浪花五郎、上田吉二郎
北陸の賭場。一匹狼の博奕打ち・鶴田浩二は博奕好きの土地者との一騎打ちに勝つが、その賭金は娘を売った金だった。娘の身請金のため、鶴田は関西の有名なシゴト師・若山富三郎との勝負に挑むが…。いかさまと知った上での勝負、相手の手を見る視線のやりとり、見破るまでの駆け引きが緊迫感を高める一作。
-
『前科者』
- 上映スケジュール
-
公開:1968年
監督:山下耕作
出演:若山富三郎、待田京介、大木実、宮園純子、春川ますみ、山本麟一、名護屋一、有川正治、佐々五郎、志賀勝、嵐寛寿郎、中村錦司、本郷秀雄、鈴木金哉、遠藤辰雄、林彰太郎、広瀬義宣、安部徹、小松方正、菅原文太、丘路千、人見きよし、天津敏、加藤浩、国一太郎、小田部通麿、東竜子
一匹狼の武闘派やくざ“尻斬り常”(若山富三郎)は、ケチ臭い大阪を捨て東京は新宿へと乗り込むが…。切った張ったは得意だが、人の良さから組織に利用される乱暴者を若山が演じる一本。ラスト、ダイナマイトやダンプカーまで持ち出しての殴り込みは凄まじい迫力。
-
『日本女侠伝 侠客芸者』
- 上映スケジュール
-
公開:1969年
監督:山下耕作
出演:藤純子、高倉健、若山富三郎、藤山寛美、桜町弘子、三島ゆり子、時美沙、原良子、大里ひろ子、榊浩子、正司花江、利根はる恵、岡田千代、中村錦司、堀田真三、大木晤郎、伊藤栄子、土田早苗、岡村文子、丸平峰子、芦田鉄雄、金子信雄、寺島達夫、西田良、遠藤辰雄、小松方正
明治末期の石炭景気に盛り上がる博多。花田炭鉱の高倉健と鉄火芸者の藤純子は新興勢力の金子信雄と敵対し…。互いに惹かれあいながら、「どうせ散るなら桜の下で」と死にに行く男を止めることもできない女…。殴り込みとお座敷での舞いが交互に映し出されるクライマックス、そして血染めの健さんを抱く藤。それでも今日も紅を塗る女の強さにグッとくる傑作。
-
『渡世人列伝』
- 上映スケジュール
-
公開:1969年
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二、藤純子、若山富三郎、池部良、高倉健、内田朝雄、木暮実千代、大木実、寺島達夫、白川浩三郎、野口貴史、毛利清二、水野久美、遠藤辰雄、名和宏、丘路千、木谷邦臣、川谷拓三、天津敏、汐路章、有川正治、平沢彰、志賀勝、阿波地大輔、高並功、鈴木金哉、林彰太郎、広瀬義宣、長谷川弘、矢奈木邦二郎、小島恵子、三枝由佳、遠山金次郎、中村錦司、人見きよし、小島慶四郎、志摩靖彦、前川良三、小池朝雄
三社一家の代貸し・鶴田浩二が出所すると親分は殺されていた。鶴田は犯人の大蛇丸(池部良)を追うが…。豪華出演陣が仁侠映画の王道を堂々と演じ切る様式美の極致。顔の半分が爛れた義眼の天津敏、スキンヘッド集団など悪役の異様さも際立つ。黒幕で遠藤辰雄と名和宏の名コンビも出ています。
-
『女渡世人 おたの申します』
- 上映スケジュール
-
公開:1971年
監督:山下耕作
出演:藤純子、菅原文太、島田正吾、三益愛子、林彰太郎、南利明、待田京介、遠藤辰雄、有川正治、北川俊夫、金子信雄、阿井美千子、楠本健二、丘路千、国一太郎、木谷邦臣、鈴木金哉、秋山勝俊、志賀勝、中村錦司、三原葉子、丸平峰子、池田幸路
賭場で騒ぎを起こし殺された男の借金取立てのため旅に出た藤純子。男の父は店を担保に金を借りるが…。やくざの掟と人情に引き裂かれる藤の苦悩、殺された男の母・三益愛子への慕情、そして藤に惚れて「あんたは日向に咲いてほしかった」と言い残す文太の純情。女渡世人シリーズの二作目にして藤純子の最高峰といっても過言ではない傑作。
-
『日本女侠伝 激斗ひめゆり岬』
- 上映スケジュール
-
公開:1971年
監督:小沢茂弘
出演:藤純子、水島道太郎、大木実、待田京介、菅原文太、天津敏、西田良、潮健児、北村英三、有川正治、南利明
復興途上の沖縄。亡き両親の運送会社を継いだ藤純子は、悪辣な岩松組と対立する。そんな時、かつて女学生挺身隊員だった藤を救った菅原文太が岩松組にワラジを脱ぎ…。二人が再会する洞窟、ライターで照らされるお互いの顔…。戦争の傷跡がまだ生々しい時代を背景に描かれるシリーズ第五弾。
-
『悪親分対代貸』
- 上映スケジュール
-
公開:1971年
監督:斎藤武市
出演:若山富三郎、菅原文太、遠藤辰雄、八代万智子、安部徹、名和宏、嵐寛寿郎
土方の棟梁・遠藤辰雄は拾った捨て子を“大阪一の極道”にしようとするが…。無垢な子どもがエンタツ父さんの望み通り、女は犯す、敵は皆殺しの極悪非道な若山富三郎になってしまったのが恐ろしい。任侠路線が下火になった時期に作られた、悪を主役にした異色作。安部徹、名和宏も悪い!
-
『任侠列伝 男』
- 上映スケジュール
-
公開:1971年
監督:山下耕作
出演:鶴田浩二、高倉健、藤純子、菅原謙次、長門裕之、伊吹吾郎、北林早苗、内田朝雄、水島道太郎、遠藤辰雄、桜町弘子、藤山寛美、林彰太郎、中村錦司、高並功、野口貴史、関根永二郎、楠本健二、川谷拓三、小田部通麿、村居京之輔、島田秀雄、浪花五郎、広瀬義宣、青木卓司、浅松美紀子、丘路千、川浪公次郎、天津敏、汐路章、八名信夫、曽根晴美、阿井美千子、有川正治
鶴田浩二のヒット曲「男」のメロディに乗せて鶴田浩二が悪を討つ歌謡仁侠映画。山下&笠原の名コンビ最後の任侠映画で、健さんも加わっての殴り込みはさすがの迫力。弟分の藤山寛美とのコメディ・タッチのやり取りが鶴田の意外な面を引き出して出色。
-
『日本暴力団 殺しの盃』
- 上映スケジュール
-
公開:1972年
監督:降旗康男
出演:鶴田浩二、待田京介、工藤明子、天津敏、名和宏、曽根晴美、藤浩、久保浩、林彰太郎、潮健児、小松方正、山本麟一、河津清三郎、長門裕之、丹波哲郎
一匹狼の殺し屋・鶴田は育ての親を殺した仇に復讐を誓うが…。「意地を取り戻すためにも今は意地を捨ててかかるんじゃい」。あえて意地を捨てようとするも組織にがんじがらめになる男を描いた日本暴力団シリーズ第四弾。任侠映画も終わりを告げようとする1972年(『仁義なき戦い』前年)の作品であり、実録路線の影が色濃い一作。
-
『昭和極道史』
- 上映スケジュール
-
公開:1972年
監督:佐伯清
出演:梅宮辰夫、加賀まりこ、渡瀬恒彦、待田京介、丹波哲郎、金子信雄
かつて兄弟分だった梅宮辰夫と渡瀬恒彦は、運命のいたずらで敵味方に分かれ…。実録路線前夜に作られた任侠色が強い現代ヤクザもので、監督・脚本からも昭和残侠伝シリーズの香り漂う一作。昔気質の極道に梅宮、着流しにピストル持った弟分に渡瀬、良い親分役の金子信雄と丹波先生、凄腕女賭博師に加賀まりこと、異色の配役が見もの。
-
『日本任侠道 激突篇』
- 上映スケジュール
-
公開:1975年
監督:山下耕作
出演:高倉健、北大路欣也、待田京介、林彰太郎、唐沢民賢、渡瀬恒彦、藤間文彦、野口貴史、青木卓司、木谷邦臣、大谷直子、竹下景子、弓恵子、渡辺文雄、川合伸旺、高並功、宍戸錠、岩尾正隆、川谷拓三、小松方正、田中浩、曽根晴美、丘路千、楠本健二、有川正治、五十嵐義弘、鳥巣哲生、鈴木康弘、小栗一也、中村錦司、山下義明、西田良、郷鍈治、阿波地大輔、丸平峰子、奈三恭子、司京子、辰巳柳太郎、田中邦衛、藤山寛美、/ナレーター:横内正
実録人気に沸く75年に公開された作品で、タイトルの『激突篇』は幻に終わった『山口組三代目 激突篇』からの借用。血の海になった座敷で「任侠」の掛け軸を背によろめく健さんのラストシーンが、仁侠映画の終焉を告げる“白鳥の歌”となった。「仁義を切る」「一宿一飯」等の作法に説明を入れる演出は、消え去った“任侠道”へのリスペクトか。
-
『花札渡世(35mm ニュープリント)』
- 上映スケジュール
-
公開:1967年
監督:成澤昌茂
出演:梅宮辰夫、鰐淵晴子、城野ゆき、小林千登勢、伴淳三郎、安部徹、西村晃、沢村貞子、植田灯孝、須賀良、六本木真、北川恵一、佐藤汎彦、田川恒夫、浦辺粂子、日尾孝司、桐島好夫、高須準之助、斎藤力、萩原正勝
軍靴の響きが近づく時代、親分に煮え湯を飲まされた梅宮辰夫は“仁義は死んだ”ことを骨身にしみて知る…。ヒロイン・鰐淵晴子と悪女・小林千登勢、いかさま賭博師・伴淳、悪徳刑事・西村晃と、モダンかつリアルな人物造形が素晴らしい。画面構成にアートとノワールの香り漂う成澤昌茂監督&梅宮辰夫の最高傑作にして、幻の任侠映画が今甦る!
-
『博奕打ち いのち札』
- 上映スケジュール
-
公開:1971年
監督:山下耕作
出演:鶴田浩二、若山富三郎、安田道代、水島道太郎、渡瀬恒彦、遠藤辰雄、林彰太郎、野口貴史、平沢彰、時美沙、正司照江、河村有紀、天本英世、内田朝雄、天津敏、八名信夫、阿波地大輔、有川正治、川谷拓三
「俺の言うことが聞けないのか、言うことが聞けないのか、なら今ここで死んでくれ」。愛と義理に引き裂かれる鶴田浩二にシビれる傑作。やくざ組織の犠牲になっていく鶴田の悲劇性は『総長賭博』のそれを上回り、全編を通して任侠へのアンチテーゼが貫かれる。ヒロインの安田道代、チンピラの渡瀬恒彦、殺し屋の天本英世など仁侠映画らしからぬ出演陣も効いている。
新着情報
一覧を見る- 2024/11/25
- 特集「生誕100年の人々」記事掲載のお知らせ
- 2024/11/25
- 特集「生誕100年の人々」のフィルム状態について
- 2024/11/06
- 「デトレフ・ジールクからダグラス・サークへ」トークショーのお知らせ
- 2024/11/06
- テレビドラマ作品についてのお知らせ
- 2024/10/30
- 当館紹介記事のお知らせ
- 2024/10/12
- 特集「安西郷子生誕90年&新東宝特集」のフィルム状態について
- 2024/09/17
- 特集「生誕100年 スタイリッシュ石井輝男」トークショーと舞台挨拶のお知らせ
- 2024/09/06
- 「チラシ送付あり会員」料金改定のお知らせ
- 2024/08/22
- 「ショットとは何か 歴史編」刊行記念 映画 ショット 歴史
アクセス
〒150-0044
東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS(キノハウス) 4F
03-3461-7703
東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS(キノハウス) 4F
03-3461-7703