近日上映予定
カンヌ凱旋 黒沢清レトロスペクティブ
2015/09/12 ~ 2015/10/09
今年、『岸辺の旅』がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞。さらに「川喜多賞」を受賞した黒沢清監督のレトロスペクティブ。
多くの評論を出版しているシネフィルであり、世界中で多くの黒沢フリークを生む一方、その作品は「わけがわからない」と評されることも多い黒沢監督。デビュー作からVシネ、テレビ作品まで網羅した今回のレトロスペクティブは、もう一人の「世界のクロサワ」の全貌を俯瞰する貴重な機会。Vシネ作品もフィルムで上映します! シネフィルも黒沢初心者も、シネマヴェーラに集まれ!!
『岸辺の旅』ウェブサイト http://kishibenotabi.com/
上映予定作品一覧(全26本)
『ドレミファ娘の血は騒ぐ』
『地獄の警備員』
『勝手にしやがれ!!強奪計画』
『勝手にしやがれ!!黄金計画』
『勝手にしやがれ!!成金計画』
『勝手にしやがれ!!英雄計画』
『復讐 運命の訪問者』
『復讐 消えない傷痕』
『CURE』
『蛇の道』
『蜘蛛の瞳』
『ニンゲン合格』
『大いなる幻影』
『カリスマ』
『回路』
『アカルイミライ』
『曖昧な未来、黒沢清』
『ドッペルゲンガー』
『LOFT ロフト』
『トウキョウソナタ』
『リアル~完全なる首長竜の日~』
『Seventh Code セブンス・コード』
『ココロ、オドル』
『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・プロジェクト』
『テレビ作品』
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『神田川淫乱戦争(R-18 35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1983年
監督:黒沢清
出演:麻生うさぎ、美野真琴、岸野萌圓、沢木ミミ、森太津也、周防正行、黒沢清
神田川を挟んだ向かいの家のマザコン少年を救うため、あきことまさみが走る!自主映画で名を馳せた黒沢清の商業映画デビュー作。ゴダール的演出によるピンク映画であり、助監督に水谷俊之、周防正行、塩田明彦が名を連ねた歴史的作品。
©ヒューマックスコミュニケーションズ
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『ドレミファ娘の血は騒ぐ(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1985年
監督:黒沢清
出演:洞口依子、伊丹十三、麻生うさぎ、加藤賢崇、岸野萌圓、勝野宏、新田努
黒沢清の商業映画第2弾は、黒沢映画のミューズ洞口依子のデビュー作でもある学園もの。「恥ずかし実験」を繰りひろげる大学教授に伊丹十三。うまいのか下手なのか分からない加藤賢崇が「吉岡実」という名の学生を怪演する。
©EPIC・ソニー=ディレクターズ・カンパニー
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『地獄の警備員(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1992年
監督:黒沢清
出演:久野真紀子、松重豊、長谷川初範、由良宣子、大杉漣、緒形乾太、洞口依子、内藤剛志
舞台はバブル期の商社。元学芸員のOL・秋子の周りで奇妙な出来事が頻発し…。徐々に狂気を顕わにしていく元力士の警備員・富士丸の得体の知れなさと、閉ざされた空間描写が怖さを増幅させる、黒沢ホラーの原点。英語字幕版も上映します!
© メディスコ・エンタテインメント
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『勝手にしやがれ!!強奪計画(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1995年
監督:黒沢清
出演:哀川翔、前田耕陽、七瀬なつみ、菅田俊、大杉漣、洞口依子、阿部由美子、団巌
便利屋の雄次(哀川翔)と耕作(前田耕陽)が毎回トラブルに巻き込まれるVシネ・シリーズ第1作。早撮り低予算、二本同時撮影という条件を逆手にとった、自由さと軽さに溢れた快作。全作に登場する斡旋屋(大杉漣と洞口依子)も良い!
©1995 Softgarage
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『勝手にしやがれ!!黄金計画(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1996年
監督:黒沢清
出演:哀川翔、前田耕陽、大杉漣、洞口依子、藤谷美紀、三上剛史、天本英世、大鷹明良
シリーズ中最も魅力的なヒロイン・藤谷美紀の天然ぶりと荒唐無稽な展開が際立つシリーズ第3作。黒沢お気に入りのスラップスティック活劇にして、『ドレミファ娘~』を彷彿とさせる、明るくも幸福な作品。
©1996 Softgarage
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『勝手にしやがれ!!成金計画(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1996年
監督:黒沢清
出演:哀川翔、前田耕陽、大杉漣、洞口依子、鈴木早智子、塩野谷正幸
OLの美奈子が手に入れたヘロインをめぐるドタバタを描くシリーズ第5作。ヘンテコな登場人物と繰り返される脱力ギャグ、そしてノリノリの銃撃戦!黒沢ファン度が試されるナンセンスかつ壊れた一作。
©1996 Softgarage
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『勝手にしやがれ!!英雄計画(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1996年
監督:黒沢清
出演:哀川翔、前田耕陽、大杉漣、洞口依子、黒谷友香、寺島進、清水宏、藤田敏八
ヤクザ追放の市民運動に巻き込まれた雄次は…。子どもじみた正義漢を演じるは寺島進!「正義」とは何かを問う哲学的テーマと見事な長回しが、後の数々の傑作の出現を予感させる。シリーズ最終作。
©1996 Softgarage
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『復讐 運命の訪問者(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1900年
監督:黒沢清
出演:哀川翔、大沢逸美、小日向文世、清水大敬、由良よしこ、六平直政、鈴木ヒロミツ、大杉漣
哀川翔と再び組んだ黒沢清は、一転して悲劇色の強い作品を連発。本作はその第一弾。幼少のころに両親を虐殺され、今また妻をも惨殺された刑事・安城の息詰まる復讐劇。カッコいい銃撃戦、キレキレの演出、六平直政の怪演が素晴らしい!
©1997 Softgarage
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『復讐 消えない傷痕(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1997年
監督:黒沢清
出演:哀川翔、菅田俊、小林千香子、逗子とんぼ、井田州彦、しみず霧子、仙波和之、諏訪太郎
ジャンル映画の傑作である前作から一転、刑事を辞めた安城の目的を見失ったような日常と、変な組長との友情が延々と描写される。定型からはみ出した不気味なものが溢れだす、黒沢的としか言いようがない一作。
©1997 Softgarage
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『CURE(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1997年
監督:黒沢清
出演:役所広司、萩原聖人、うじきつよし、中川安奈、大杉漣、洞口依子、螢雪次郎、諏訪太郎、でんでん
海外で高い評価を受けた、役所広司との初コラボ作品。恐怖の本質とは肉体ではなく精神への侵入であり、人間の中の暗部の表出であることを知らしめた黒沢中期の代表作。現実が崩壊していくような衝撃のラストシーンを体験せよ!
©KADOKAWA1997
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『蛇の道(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1998年
監督:黒沢清
出演:哀川翔、香川照之、柳ユーレイ、下元史朗、翁華栄、砂田薫、丹治匠、佐藤加奈
幼い娘を暴行の末に殺された父親が、塾講師の新島と組んで犯人に迫る。得体のしれない新島により淡々と進む復讐計画が、じわじわと恐怖を煽る。緊張感溢れる演出が素晴らしい、ホラーより怖い傑作サスペンス。
©KADOKAWA1998
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『蜘蛛の瞳(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1998年
監督:黒沢清
出演:哀川翔、ダンカン、大杉漣、菅田俊、寺島進、中村久美、梶原聡、阿部サダヲ、佐倉萌
復讐を果たし生きる目的をなくした新島は、旧友と組んで殺人請負業に手を染める。ダラダラした日常の延長で、やる気がなさそうに殺しを続ける新島の末路とは…。黒沢フリーク度が試される狂った傑作。
©KADOKAWA1998
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『ニンゲン合格(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1999年
監督:黒沢清
出演:西島秀俊、役所広司、菅田俊、りりィ、麻生久美子、哀川翔、大杉漣、洞口依子、鈴木ヒロミツ、豊原功補
14歳で事故にあい昏睡状態だった豊が10年ぶりに目覚めると、家族は消えていた。10年分を生き直そうとする豊が、バラバラになった家族を再び呼び寄せたと思われたが…。現代家族の本質と崩壊を正面から見据えた、黒沢による切なくも残酷な家族の寓話。
©KADOKAWA1999
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『大いなる幻影(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1999年
監督:黒沢清
出演:武田真治、唯野未歩子、安井豊、松本正道、稲見一茂、億田明子、市沢真吾
21世紀初頭を舞台に、不安と閉塞感を抱えて生きるカップルのすれちがいと別れ、そして再会を描く。静謐な画面をよぎる白骨死体やファシスト集団の禍々しい影が、この穏やかな恋愛=青春ドラマに不吉なぎらつきを与えている。
©ユーロスペース、映画美学校
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『カリスマ(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1999年
監督:黒沢清
出演:役所広司、池内博之、大杉漣、洞口依子、戸田昌宏、風吹ジュン、松重豊
「カリスマ」と呼ばれる大木をめぐり、擁護派と排斥派が争いを繰り広げられる森。そこに足を踏み入れた刑事は…。世界の暗喩のような森の中で、刑事が「世界の法則を快復せよ」というテーマに挑む。スタイリッシュかつジャンルレスな黒沢的寓話。
©1999日活/キングレコード/東京テアトル
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『回路(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:2001年
監督:黒沢清
出演:加藤晴彦、麻生久美子、小雪、有坂来瞳、松尾政寿、武田真治、風吹ジュン、菅田俊、哀川翔、役所広司
ある日、謎のサイトに繋がった亮介のPCに「幽霊に会いたいですか」というメッセージが…。ネットを通じて伝染してゆく孤独と恐怖を描いた代表作の一本。海外で一般公開され、カンヌで批評家連盟賞を受賞した。
©2001角川映画/日本テレビ/博報堂/IMAGICA
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『アカルイミライ(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:2002年
監督:黒沢清
出演:オダギリジョー、浅野忠信、藤竜也、笹野高史、白石マル美、りょう、加瀬亮、松山ケンイチ
社長を殺した守が獄中で自殺する。職場の後輩・雄二は守の父の元に身を寄せ…。フリーターと団塊オヤジの世代間断絶をテーマに、理解できない同士が存在を受け入れ共生する「アカルイミライ」の到来を問いかける。海を目指すクラゲの群れに心震える傑作!
©2002アカルイミライ製作委員会
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『曖昧な未来、黒沢清(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:2003年
監督:藤井謙二郎
出演:黒沢清、オダギリジョー、浅野忠信、藤竜也、北村道子、原田恭明、浅井隆
黒沢清監督作「アカルイミライ」の撮影現場に密着。メイキング映像を見せながら、黒沢監督自らにその時の心境を語らせる独自の手法を用い、より具体的で率直な言葉を引き出していく。
©2002アカルイミライ製作委員会
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『ドッペルゲンガー(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:2003年
監督:黒沢清
出演:役所広司、永作博美、ユースケ・サンタマリア、柄本明、ダンカン、戸田昌宏、佐藤仁美、鈴木英介
研究に行き詰った科学者・早崎の前に現れたドッペルゲンガーは本人と違って有能で、その後の早崎の人生は思いがけない方向へ…。ホラー風味のブラックコメディであり自分探し映画でもある、黒沢版『ファイトクラブ』。
©2003「ドッペルゲンガー」製作委員会
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『LOFT ロフト(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:1900年
監督:黒沢清
出演:中谷美紀、豊川悦司、西島秀俊、安達祐実、鈴木砂羽、加藤晴彦、大杉漣
東京郊外の洋館に滞在するスランプぎみの作家・礼子は、向かいの不気味な建物に出入りする男に気づくが…。ミイラを巡る古典的怪奇映画か、豊悦と中谷美紀のラブコメか。観る者を混乱させる黒沢清史上最凶の問題作!?
©2005「LOFT」製作委員会
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『トウキョウソナタ(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:2008年
監督:黒沢清
出演:香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥、津田寛治、児嶋一哉、役所広司
各々の役割に疲れ孤独を抱えた家族たちが、あり得ない体験を経て再生する物語。小津が『東京物語』で戦後の家族崩壊を描いて50年、個人にまで分断され軋む家族の姿を描き、多くの国際映画祭で受賞した傑作。
©Fortissimo Films/「TOKYO SONATA」製作委員会
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『リアル~完全なる首長竜の日~(35mm)』
- 上映スケジュール
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公開:2013年
監督:黒沢清
出演:佐藤健、綾瀬はるか、中谷美紀、オダギリジョー、染谷将太、堀部圭亮、松重豊、小泉今日子、浜野謙太
昏睡状態にある恋人の意識下へ潜入し、彼女の自殺の理由を探る浩市は…。原作の「このミス!」大賞受賞作を大胆改変。主演俳優やミスチルの主題歌目当てでTOHOシネマズに詰めかけた観客に黒沢が放った凶弾が、シネマヴェーラに登場!
©2013『リアル~完全なる首長竜の日~』製作委員会
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『Seventh Code セブンス・コード(DVD)』
- 上映スケジュール
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公開:2013年
監督:黒沢清
出演:前田敦子、鈴木亮平、アイシー、山本浩司
東京で知り合った男・松永を追いかけてウラジオストクにやってきた秋子は…。MVから映画化され、ローマ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞したサスペンス。黒沢も大絶賛する女優・前田敦子の信じられないような超絶アクションを見よ!
©2013AKS
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『ココロ、オドル(DVD)』
- 上映スケジュール
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公開:2004年
監督:黒沢清
出演:浅野忠信
雑誌「Invitation」のために撮り下ろした短編。浅野忠信を主演に迎えた、黒沢清久々の自主制作映画。
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『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・プロジェクト(Blu-ray)』
- 上映スケジュール
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公開:2013年
監督:黒沢清
出演:三田真央、柄本佑、森下じんせい
湾岸地帯の再開発を狙う会社社長が港湾労働者の高子に一目惚れするが…。次々現れる敵と高子の戦いに突入する怒涛の展開から目が離せない! 黒沢清初のアクション映画にしてシネスコ作品。
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『テレビ作品(DVD)』
- 上映スケジュール
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公開:1997年
監督:黒沢清
「廃校綺談」(1997年)(『学校の怪談f』より)出演:池乃めだか、増田裕子、松尾れい子、木原恵里、菊地百合子、ベンガル
「木霊」(1998年)(『学校の怪談G』より)出演:前田亜季、大村彩子、山口美紗、内田春菊、池乃めだか
「花子さん」(2001年)(『学校の怪談 春の物の怪スペシャル』より)出演:京野ことみ、加藤晴彦、加瀬亮、ストーリーテラー:竹中直人
「タイムスリップ」(2002年)(『愛と不思議と恐怖の物語』より)出演:大杉漣
関西テレビとアルタミラ・ピクチャーズが製作した「学校の怪談」シリーズは、ジャパニーズホラーを先導した斬新な企画であり、中田秀夫、清水崇、矢口史靖、鶴田法男など気鋭の監督が参加した。今回上映する作品のジワジワと迫りくる怖さは、ホラー作家・黒沢清の面目躍如。『花子さん』には無名時代の加瀬亮が出演している。『タイムスリップ』は中田秀夫ら7人の映像作家によるオムニバスの一篇。物理学者に降りかかるトンデモナイ事態を描く荒唐無稽なコメディ。大杉漣最高!
映像提供:関西テレビ
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アクセス
〒150-0044
東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS(キノハウス) 4F
03-3461-7703
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