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近日上映予定

  • 蔵原惟繕 日活デイズ

  • 2013/11/30 ~ 2013/12/20

隠れた名匠・蔵原惟繕の日活時代の作品群を堪能する!

※『海底から来た女』『第三の死角』(東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵)は特別上映一本立て、1000円均一となっております。

  • 上映予定作品一覧(全20本)

俺は待ってるぜ
嵐の中を突っ走れ
爆薬(ダイナマイト)に火をつけろ
地獄の曲り角
われらの時代
ある脅迫
狂熱の季節
破れかぶれ
海の勝負師
嵐を突っ切るジェット機
メキシコ無宿
憎いあンちくしょう
硝子のジョニー 野獣のように見えて
何か面白いことないか
黒い太陽
執炎
夜明けのうた
愛の渇き
海底から来た女
第三の死角
  • 『俺は待ってるぜ』

  • 俺は待ってるぜ 上映スケジュール
  • 公開:1957年
    出演:石原裕次郎、北原三枝、二谷英明、波多野憲、小杉勇、草薙幸二郎、館敬、川村昌之 、藤代鮎子、植村謙二郎、青木富夫、榎木兵衛、杉浦直樹
    今はレストランのマスターをしている元ボクサーの穣次は、ブラジルへ行くと言いのこし消息を絶った兄を探していた。そんなある夜、ヤクザから逃げてきた早枝子という歌手と出会い…。過去から抜け出そうともがく二人の苦悩を、凝った構図と美しいモノクロ映像で描く。裕次郎と北原三枝の大人の格好よさにシビれる一作。
    日活

  • 『嵐の中を突っ走れ』

  • 嵐の中を突っ走れ 上映スケジュール
  • 公開:1958年
    出演:石原裕次郎、北原三枝、市村俊幸、清水将夫、白木マリ、相馬幸子、中原早苗、松本染升、西村晃、芦田伸介、浜村純、岡田真澄、土方弘
    東京の体育大学の助手をクビになり、女子高の体操教師として館山に赴任した吉良が、水産研究所を巡る謀略を暴こうと大活躍する日活青春アクション。文字通りバイクで嵐の中を突っ走るだけでなく、乗馬シーン、トレパン姿と、裕次郎を堪能できる一作。
    日活

  • 『爆薬(ダイナマイト)に火をつけろ』

  • 爆薬(ダイナマイト)に火をつけろ 上映スケジュール
  • 公開:1959年
    出演:小林旭、白木マリ、岡田真澄、安井昌二、 植村謙二郎、芦田伸介、島村葉子、梅野泰靖、西村晃、伊達信、土方弘、高品格
    談合入札の裏をかき、京浜埋立地の工事権を格安で落札した中西組。その後、悪徳土建屋の加納産業の引き抜きで苦境に陥った中西は、“風太郎(=日雇い労働者)”たちを雇って工事を進めるが…。不正を憎む土建屋・中西を演じるアキラと、風太郎の頭役の高品格のタイマン勝負がクライマックス。少々苦いラストも心憎い。
    日活

  • 『地獄の曲り角』

  • 地獄の曲り角 上映スケジュール
  • 公開:1959年
    出演:葉山良二、南田洋子、稲垣美穂子、大泉滉、高品格、近藤宏、二本柳寛、広岡三栄子
    高級官僚の殺人事件をきっかけに収賄事件の証拠書類を握ったホテルボーイの牧とバーのマダムの貴子は、黒幕から金を強請りとろうとするが…。巨額の隠し金の鍵を手に入れた悪党たちの欲望、裏切り、破滅を描いた、藤原審爾原作『金と女と死』を映画化。チェイス・シーンなど、蔵原のスタイリッシュな演出が冴えるサスペンスの佳作。南田洋子の魔性の女ぶりも素晴らしい。
    日活

  • 『われらの時代』

  • われらの時代 上映スケジュール
  • 公開:1959年
    出演:長門裕之、吉行和子、渡辺美佐子、小高雄二、金子信雄、梅野泰靖
    当時の文壇の若きリーダー・大江健三郎の小説を、日活の俊英・白坂&蔵原が映画化。60年安保を目前にした閉塞感に満ちた社会で屈折した青春を送る若者達を、シャープなモノクロ映像、スリリングなジャズ、スピード感のある展開で描く。原作にあった“天皇暗殺”の件は、日活社長の猛反対により設定変更となったという。
    日活

  • 『ある脅迫』

  • ある脅迫 上映スケジュール
  • 公開:1960年
    出演:金子信雄、西村晃、白木マリ、浜村純、小園蓉子
    北陸の地方銀行。本店栄転が決まった次長と卑屈な万年平社員。二人はかつての幼馴染で…。要領の良い次長役の金子信雄、小心な男が一転、陰険な脅迫者となる平社員役の西村晃という名悪役の対決は圧巻。巧みな伏線とミスディレクション、驚愕のエンディング、見事なカメラワークと、蔵原の才気がほとばしる傑作サスペンス。
    日活

  • 『狂熱の季節』

  • 狂熱の季節 上映スケジュール
  • 公開:1960年
    出演:川地民夫、千代侑子、郷鍈治、長門裕之、草薙幸二郎
    少年院で出会った二人の若者が刹那的に生き急ぐ姿を、手持ちカメラによる奔放な映像とモダンジャズにのせて画面に叩きつけた、蔵原の代表作の一本。アメリカで「ストーリーは『勝手にしやがれ』だが、作品はそれ以上」と評されるなど、海外で評価が高い。川地民夫のベルモンドのような傍若無人さがイカす傑作!
    日活

  • 『破れかぶれ』

  • 破れかぶれ 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    出演:川地民夫、郷鍈治、渡辺美佐子、内藤武敏、和田悦子
    アルゼンチンへの移民を夢みながら、バーのママのヒモを続けるチンピラの光夫。ある日、競馬で兄貴分の金を擦ってしまった光夫は、金を返すため駆けずり回るが…。『狂熱の季節』に続く、川地民夫主演の無軌道青春もの。アメ横やデパートなど、生き生きと描かれる当時の上野・御徒町周辺の風景も見もの。
    日活

  • 『海の勝負師』

  • 海の勝負師 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    出演:宍戸錠、加藤武、笹森礼子、藤村有弘、二本柳寛、中原早苗
    二年前の事件で、仲間を見捨てた卑怯者という烙印を押された潜水夫のジョー。ある日、大島の漁師から沈没船の引き上げを依頼されたジョーは、汚名を晴らすため仕事を引き受けるが…。ジョー役の宍戸錠の魅力全開の海洋アクション。ジョーを追い続ける情熱の女・京子を演じる中原早苗が秀逸。

  • 『嵐を突っ切るジェット機』

  • 嵐を突っ切るジェット機 上映スケジュール
  • 公開:1961年
    出演:小林旭、笹森礼子、葉山良二、山内明、吉行和子、郷鍈治、二本柳寛、芦田伸介、高原駿雄、草薙幸二郎、高品格、井上昭文、土方弘、梅野泰靖、宮崎準、河上信夫
    墜落事故で解散が決まった航空自衛隊アクロバット・チーム。反発した隊員の拓次は、兄・英雄が営む私設航空団“太平洋”に身を寄せるが…。青臭く血気盛んな拓次が、兄と“太平洋”の負け犬飛行機乗りに心を開いていく姿を描く。セスナで逃げる悪者をジェット機で追うクライマックスの迫力は、航空自衛隊の全面協力によるもの。モダンジャズが響き渡る、アキラの航空アクション。
    日活

  • 『メキシコ無宿』

  • メキシコ無宿 上映スケジュール
  • 公開:1962年
    出演:宍戸錠、笹森礼子、葉山良二、藤村有弘、パトリシア・コンデ、中原早苗、永井智雄
    事故死したメキシコ人の友人・ペドロの遺言で、殺人の濡れ衣を晴らすことになったジョー。メキシコへ渡ったジョーは、ペドロの恋人・マリアの住む村を訪ねるが…。ソンブレロが日本一似合う男・宍戸錠がメキシコを旅する和製ウェスタン。ジョーの日本語に普通に受け答えするメキシコ人といい、ペドロの無実が晴れるまでの怒涛の展開と言い、口あんぐり間違いなしの珍作!
    日活

  • 『憎いあンちくしょう』

  • 憎いあンちくしょう 上映スケジュール
  • 公開:1962年
    出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子、芦川いづみ、小池朝雄、長門裕之、川地民夫、佐野浅夫、市村博
    売れっ子タレントの大作とマネジャー兼恋人の典子は純愛を誓う仲。最初は新鮮だったそんな関係に飽きた大作は、ある謎の三行広告を読み・・・。浅丘ルリ子と蔵原が最初に組んだ「典子三部作」第一弾であり、ヌーヴェルヴァーグの影響が色濃いロード・ムーヴィーの佳作。東京から九州へと、高度経済成長真っ只中の日本の風景を切り取るドキュメンタリー風のキャメラが素晴らしい。
    日活

  • 『硝子のジョニー 野獣のように見えて』

  • 硝子のジョニー 野獣のように見えて 上映スケジュール
  • 公開:1962年
    出演:宍戸錠、芦川いづみ、アイ・ジョージ、平田大三郎、南田洋子、桂木洋子
    貧しさゆえ売られた稚内の少女・みふねと人買いの秋本、みふねの逃亡を助けた競輪の予想屋・ジョー。二人のならず者と無垢な少女が出会い、心の拠り所を求めて寄り添い、また離れ離れに…。孤独な人間たちの切なさと北海道の荒涼とした風景が胸を打つ傑作。知恵遅れのみふねを熱演した芦川いづみの愛らしさは忘れ難い。
    日活

  • 『何か面白いことないか』

  • 何か面白いことないか 上映スケジュール
  • 公開:1963年
    出演:石原裕次郎、武内享、川地民夫、加藤武、深井聰子、安田千永子
    「何か面白いことない?」といつも思っている典子の前に、元パイロットで型破りな青年・早坂が現れる。典子の持つセスナを買うと言い出した早坂は、その担保に生命保険を当て…。平凡な日常に退屈し、生きている証を求める若者たちを描く青春映画。現代にも通じるマスコミ批判も効いた「典子三部作」第二弾。
    日活

  • 『黒い太陽』

  • 黒い太陽 上映スケジュール
  • 公開:1964年
    出演:川地民夫、チコ・ローランド、藤竜也、新田昌玄、千代侑子
    ジャズに夢中で黒人を崇拝する明が、白人を射殺した黒人の脱走兵・ギルと出会う。言葉の通じない2人は逃亡の旅に出るが…。明が住む廃墟の教会、冒頭のマックス・ローチの演奏シーン、驚愕のラストとそこに重なるアビー・リンカーンの絶叫。全てがカッコよく即興的で、映画自体がモダン・ジャズになったかのうような圧倒的作品。
    日活

  • 『執炎』

  • 執炎 上映スケジュール
  • 公開:1964年
    出演:浅丘ルリ子、伊丹一三、芦川いづみ、平田大三郎、松尾嘉代、上野山功一、河上信夫、山田禅二、加原武門、入江杏子、石原初子、重盛輝江、紀原土耕、村田寿男、久松洪介、鈴木三右ヱ門、信欣三、細川ちか子、宇野重吉
    因習を越えて、海民の拓治と激しい恋に落ちた落人村生まれのきよの。結婚直後に召集され重傷を負った拓治を必死の看病で奇跡的に蘇らせたきよのだったが、拓治は再び召集され…。夫に焦がれる過剰な情念と、夫を奪う戦争への激しい憎しみを演じきった浅丘ルリ子の出演100本記念映画にして、蔵原の代表作とも言える恋愛映画の傑作。
    日活

  • 『夜明けのうた』

  • 夜明けのうた 上映スケジュール
  • 公開:1965年
    出演:浜田光夫、松原智恵子、岡田真澄、小松方正、小高雄二、藤木孝
    作曲家の野上と不倫関係にある女優・典子の元へ、映画『夜明けのうた』の出演依頼が届くが、その内容は野上との情事に酷似していた。怒った典子は出演を断り、車で飛び出すが…。大ヒットした同名曲を元にした歌謡映画の傑作であり、典子三部作の集大成。蔵原のカメラワークと演出が冴え、アップで映し出される浅丘ルリ子が最高に美しい、蔵原・ルリ子コラボレーションの白眉!
    日活

  • 『愛の渇き』

  • 愛の渇き 上映スケジュール
  • 公開:1967年
    出演:中村伸郎、浅丘ルリ子、山内明、楠侑子、小園蓉子、志波順香、岩間隆之、石立鉄男、紅千登世
    夫の死後も婚家に残った悦子は、いつしか義父と関係をもつようになっていた。そんな中、園丁の三郎に心惹かれた悦子は…。広い邸宅に囚われた家族たちの運命が、狂おしく愛を求める悦子によって翻弄される。浅丘ルリ子の妖艶かつ鬼気迫る演技は圧巻!蔵原は、この作品を最後に日活を退社しフリーになった。
    日活

  • 『海底から来た女』

  • 海底から来た女 上映スケジュール
  • 公開:1959年
    出演:筑波久子、川地民夫、内田良平、武藤、草薙幸二郎、本間文子、横山運平、浜村純
    夏休みに別荘で少年が出会った水着の女は、数十年前から続く漁師の怪死と関係があり…。原作は石原慎太郎の『鱶女』。ファンタジーと怪談と悲恋ものが混在したようなユニークな作品であり、当時グラマー女優として売り出し中の筑波久子がヒロインを演じた。彼女はその後プロデューサーに転身、『ピラニア』や『殺人魚フライングキラー』を製作した。
    日活

  • 『第三の死角』

  • 第三の死角 上映スケジュール
  • 公開:1959年
    出演:葉山良二、長門裕之、稲垣美穂子、東野英治郎、渡辺美佐子、森雅之
    企業戦士と裏社会の大物の秘書となった二人の同級生が、会社乗っ取りを巡って攻防を繰り広げる。右肩上がりの経済成長時代、道具のように人を利用する企業社会の酷薄さが胸に突き刺さる。シャープなモノクロ映像、大胆なカメラワークで企業犯罪をドライに描くクライム・サスペンスの佳作。脚本の蔵原弓弧は蔵原夫人のペンネーム。
    日活

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