近日上映予定
ロシア映画傑作選
2013/08/31 ~ 2013/09/20
今さら観てないなんて言えない!ロシア映画傑作選。
※「短編集」は『殺し屋』『エレジー』『ピロスマニのアラベスク』を併せての上映となります。
上映予定作品一覧(全19本)
『アジアの嵐』
『宇宙飛行』
『アレクサンドル・ネフスキー』
『女狙撃兵マリュートカ』
『殺し屋』
『誓いの休暇』
『火の馬』
『怒りのキューバ 』
『鬼戦車 T-34』
『ピロスマニ』
『光と影のバラード』
『田園詩』
『愛の奴隷』
『ストーカー』
『スタフ王の野蛮な狩り』
『炎628』
『エレジー』
『ピロスマニのアラベスク』
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『母 Mat』
- 上映スケジュール
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公開:1926年
監督:フセヴォロド・プドフキン
出演:ヴェラ・バラノフスカヤ、ニコライ・バターロフ、アンア・ゼムツォワ
警察に騙されて、息子の地下活動の秘密を漏らした母。しかし息子は連行され…。息子を奪われたことで革命に目覚めた母親を描く歴史的名作。子を思う母の心理描写、クライマックスの迫力ある群衆シーンが素晴らしい。卓越したモンタージュ技法で、その名を世に知らしめたプドフキンの長編処女作。
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『アジアの嵐 Potomok Chingis-Khana』
- 上映スケジュール
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公開:1928年
監督:フセヴォロド・プドフキン
出演:ワレリイ・インキジノフ、アナトーリ・デジンツェフ、リュドミラ・ベリンスカヤ、アンナ・ステン
モンゴルの猟師・パイルは、あくどい英国人仲買人との対立がきっかけでパルチザン部隊に身を投じる。やがて英国軍に捕らわれた彼は、ジンギス汗の末裔として祭り上げられ…。西欧資本主義批判のプロパガンダ映画の側面も持ちつつ、手に汗握る展開で迫力ある娯楽作となっている。サウンド・トーキー版でお送りします。
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『宇宙飛行 Kosmicheskiy reys: Fantasticheskaya novella』
- 上映スケジュール
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公開:1935年
監督:ヴァシリー・ジュラヴリョフ
出演:セルゲイ・コマロフ、ヴァシリー・コヴリギン、ニコライ・フェオクチストフ、ヴィクトル・オルロフ、V・ガポネンコ、K・モスカレンコ
月への有人飛行はまだ早いという反対を押し切り、セドゥイフ博士ら3人を乗せたロケットは宇宙へ出発、月の裏側に着陸するが…。ロケット技術についての科学者を顧問に迎えて理論も固めながら、宇宙飛行に対する夢とロマンと情熱をストレートに描く。SF映画史上重要な作品。
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『アレクサンドル・ネフスキー Aleksandr Nevskiy』
- 上映スケジュール
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公開:1938年
監督:セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
出演:ニコライ・チェルカーソフ、ニコライ・オフロプコフ、ドミトリ・オルロフ、ワシーリー・ノヴィコフ
ドイツ騎士団率いる北方十字軍を打ち負かした伝説の英雄を描いた、巨匠エイゼンシュテインによる古典中の古典。ハイライトの「氷湖上の闘い」では、遠くから突撃してくる白衣のドイツ騎士団と、迎え撃つ黒い兜のロシア軍の大スペクタクル戦闘シーンが繰り広げられる。場面に見事に融合したプロコフィエフの音楽も素晴らしい!
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『女狙撃兵マリュートカ Sorok pervyy』
- 上映スケジュール
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公開:1956年
監督:グリゴーリ・チュフライ
出演:イゾルダ・イズヴィツカヤ、オレグ・ストリジェーノフ、ニコライ・クリューチコフ
革命内戦の最中。赤軍の女狙撃兵・マリュートカが捕虜の白軍中尉を護送中に船が難破し、2人は孤島にたどりつくが…。イデオロギーや身分の差を越えた愛の素晴らしさと、戦争の不条理を訴えたヒューマニズム溢れる佳作。『石の花』で有名なアグファカラーによる、砂漠や海の映像の目を見張るような美しさは必見。
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『殺し屋 Ubiytsy』
- 上映スケジュール
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公開:1956年
監督:アンドレイ・タルコフスキー他
出演:ユーリー・ファイト、アレクサンドル・ゴルドン、ヴァレンチン・ヴィノグラードフ、ヴァジーム・ノヴィコフ、ユーリー・ドゥブローヴィン、アンドレイ・タルコフスキー、ヴァシーリー・シュクシン
タルコフスキーが大学時代に同級生と共同で撮った習作。原作は、アメリカの田舎の食堂にやってきた二人の殺し屋を描いたヘミングウェイの短篇小説。本人も脇役として出演している。 ※『エレジー』『ピロスマニのアラベスク』と併せて「短編集」として上映※
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『誓いの休暇 Ballada o Soldateb』
- 上映スケジュール
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公開:1959年
監督:グレゴーリ・チュフライ
出演:ウラジミール・イワショフ、ジャンナ・プロホレンコ、アントニーナ・マクシーモア
戦場で偶然たてた手柄の褒美に、6日間の休暇をもらった少年兵のアリョーシャ。2日もあれば母の待つ故郷に帰れたはずが…。帰郷に心躍らせる少年の健気さ、やっと会えた息子を戦場に送り返さなければならない母の苦しみが、戦争の不条理と残酷さを浮かび上がらせる。宮崎駿監督もお気に入りだという、反戦映画の名作。
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『火の馬 Tini zabutykh predkiv』
- 上映スケジュール
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公開:1964年
監督:セルゲイ・パラジャーノフ
出演:イワン・ミコライチュク、ラリサ・カドーチニコワ、タチアナ・ベスタエワ
ウクライナの山岳民族の中で反目しあう2つの家系に生まれた、イワンコとマリチカの悲恋物語。特異な民族の宗教と風習を耽美的な映像で描き、パラジャーノフの名を一躍世界に知らしめた処女作。「色彩の魔術師」というに相応しい圧倒的なカラー感覚とアクロバチックなカメラワークは、タルコフスキーに影響を与えたと言われる。
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『怒りのキューバ Soy Cuba』
- 上映スケジュール
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公開:1964年
監督:ミハイル・カラトーゾフ
出演:セルヒオ・コリエッリ、サリヴァドル・ウッド、ホセ・ガリアルド
革命前の抑圧された人々の物語をオムニバス形式で綴った、キューバ・ソ連合作による革命記念国策映画。ソ連のスタッフと予算を存分に生かした驚くべきシーンやカメラワーク、息をのむ美しさのモノクロ映像によって伝説となった傑作。スコセッシやコッポラを始め、本作を絶賛する多くの映画人の尽力により西側での公開が実現、再評価されるに至った。必見!
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『鬼戦車 T-34 Zhavoronok』
- 上映スケジュール
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公開:1964年
監督:ニキータ・クリーヒン、レオニード・メナケ
出演:ヴヤチェスラフ・グレンコフ、ゲンナジー・ユフチン
第2次世界大戦下のナチス・ドイツの収容所。ソ連の新型戦車T-34対策訓練に駆り出されたソ連軍捕虜たちが、戦車を奪取して敵地のど真ん中から脱走を図るが…。モンスター戦車が野原や街中をひたすら走り抜ける様がどことなくユーモラスで、不思議な味わいを醸し出している。本物の軍事メカによる特撮なしの戦闘シーンは必見。
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『ピロスマニ Pirosmani』
- 上映スケジュール
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公開:1969年
監督:ゲオルギー・シェンゲラーヤ
出演:アフタンジル・ワラジ、アッラ・ミンチン、ニノ・セトゥリーゼ
酒場や食堂の壁に飾る絵を描いて糊口をしのぐ貧乏画家ピロスマニは、モスクワの権威主義的な美術館界から「貧しいペンキ塗り」と冷笑され…。現在ではルソーに匹敵するナイーブ派の巨匠と評される画家ニコ・ピロスマニの、無名のままに描き続けた60年の生涯を描く。「グルジアの魂」とも言うべき画家の孤高の生き方を見つめた珠玉の名作。
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『光と影のバラード Svoy sredi chuzhikh, chuzhoy sredi svoikh』
- 上映スケジュール
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公開:1974年
監督:ニキータ・ミハルコフ
出演:ユーリー・ボガトイリョフ、アナトリー・ソロニーツィン、セルゲイ・シャクーロフ、アレクサンドル・ポホフシコフ
1920年代初頭のソ連。旧政府軍の残党、白軍ゲリラ、赤軍が食糧買付けのための50万ルーブルの金貨を巡って死闘を繰り広げる。金貨の護送列車を馬に乗った強盗一味が襲うアクションシーン、男たちの友情と裏切り、マカロニウェスタン風の音楽と、まるでソ連版西部劇!監督自身も、野盗の頭役で出演している。
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『田園詩 Pastorali』
- 上映スケジュール
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公開:1975年
監督:オタール・イオセリアーニ
出演:ナナ・イオセリアーニ、レゾ・チャルハラシヴィリ、タマラ・ガバラシヴィリ
リハーサルのためグルジアの農村にやってきた四重奏団の若者たちと、宿泊先の家族や村人たちとの交流を、ドキュメンタリー・タッチで綴った作品。移ろいゆく自然の情景と、日常の中のさりげない機微を叙情豊かに描くのは、生きる歓びを撮らせたら右に出る者はいないイオセリアーニ監督。
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『愛の奴隷 Raba lyubvi』
- 上映スケジュール
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公開:1976年
監督:ニキータ・ミハルコフ
出演:エレーナ・ソロヴェイ、ロジオン・ナハペトフ、アレクサンドル・カリャーギン、オレーグ・バシラシヴィリ
革命内戦期の黒海沿岸。サイレント映画撮影現場で繰り広げられる人間模様を描いた「映画についての映画」。政治には無関心だった女優のオルガが、戦乱が激しさを増すにつれて社会状勢を意識し、自分の生き方を見つめ直していく。運転手が居なくなった市電にオルガが一人乗りこんで走り去って行くラストシーンが心に沁みる。
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『ストーカー Stalker』
- 上映スケジュール
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公開:1979年
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:アレクサンドル・カイダノフスキー、アナトリー・ソロニーツィン、アリーサ・フレインドリフ
封鎖された謎の空間「ゾーン」の案内人・ストーカーは、作家と教授を連れゾーン内部の「願いがかなう」部屋に向かうが…。「ゾーン」とは何かについて、「ソビエト社会」「アウシュビッツ」「チェルノブイリ」など様々な解釈が飛び交った一作。難解なストーリーと抽象的な台詞、極端な長回し、そして水、火、風の映像など、タルコフスキーらしい要素に溢れた異色SF。
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『スタフ王の野蛮な狩り Dikaya okhota korolya Stakha』
- 上映スケジュール
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公開:1979年
監督:ワレーリー・ルビンチク
出演:ボリス・プロートニコフ、エレン・ディミートロワ、ヴァレンチナ・シェンドリコワ、アリベルト・フィローゾフ
民俗学者・ベロレツキーは、領主のヤノフスキー家に伝わるスタフ王の呪いの伝承を調査するため、ベラルーシの村にやってきた。やがて、一族ゆかりの人びとが次々と…。霧の中の沼地、幻のような騎馬の群れ、小人やグロテスクな人形劇と、芸術的で幻想的な美しさに満ちたゴシック・ロマン。
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『炎628 Idi i smotri』
- 上映スケジュール
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公開:1985年
監督:エレム・クリモフ
出演:アリョーシャ・クラフチェンコ、オリガ・ミローノワ、U・バグドナス
第二次大戦下、白ロシアの村を占領したドイツ軍は、住民達を押し込めた納屋に機関銃を乱射すると火を放ち…。徹底したリアリズムで大虐殺を描き、戦争という極限状態であらわになる人間のすさまじい残虐性をあぶり出した、悪夢のような傑作。628とは、ドイツ軍に蹂躙された村の数である。
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『エレジー Elegiya』
- 上映スケジュール
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公開:1986年
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
偉大なロシア人歌手シャリアピンに捧げた映像詩。1984年、シャリアピンの墓が、フランスからモスクワの墓地に移されることになった。再埋葬の儀式のため、シャリアピンの娘たちはソ連を訪れる。 ※『殺し屋』『ピロスマニのアラベスク』と併せて「短編集」として上映※
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『ピロスマニのアラベスク Arabeskebi Pirosmanis temaze』
- 上映スケジュール
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公開:1986年
監督:セルゲイ・パラジャーノフ
ナイーヴ派の天才画家・ピロスマニにオマージュを捧げたセミ・ドキュメンタリー。作品中の人物を模した俳優たちがパフォーマンスを演じる斬新な試みの中に、まぎれもないパラジャーノフの映画世界が垣間見える。 ※『殺し屋』『エレジー』と併せて「短編集」として上映※
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