近日上映予定
追悼!大島渚
2013/03/02 ~ 2013/03/29
1月に逝った大島渚監督の劇場公開作品を完璧カバー!
※「マックス、モン・アムール」は1本立て1200円均一です。続けて上映をご覧になる方は100円引き(1100円)でご覧いただけます。
※「ユンボギの日記」は16mm上映です。
上映予定作品一覧(全26本)
『マックス、モン・アムール』
『どんと行こうぜ』
『明日の太陽』
『愛と希望の街』
『太陽の墓場』
『日本の夜と霧』
『飼育』
『天草四郎時貞』
『悦楽』
『ユンボギの日記(16mm)』
『白昼の通り魔』
『忍者武芸帳』
『日本春歌考』
『無理心中 日本の夏』
『絞死刑』
『帰って来たヨッパライ』
『新宿泥棒日記』
『少年』
『東京战争戦後秘話』
『儀式』
『夏の妹』
『愛のコリーダ』
『愛の亡霊』
『戦場のメリークリスマス』
『御法度』
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『青春残酷物語』
- 上映スケジュール
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公開:1960年
監督:大島渚
出演:桑野みゆき、川津祐介、久我美子、渡辺文雄、田中晋二、浜村純、森島亜紀、田中晋二、富永ユキ、氏家慎子、佐藤慶、林洋介、松崎慎二郎、水島信哉、小林トシ子、二本柳寛、 山茶花究、森川信
欲望のままに若さを謳歌する女子高生の真琴。ある日中年男に襲われそうになったところを大学生の清に助けられ…。色鮮やかに映し出される若者たちの残酷な青春を描いた、大島渚の初期の代表作。川津祐介が林檎を齧る名シーンと共に、この作品から「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」という言葉が生まれた。当時の渋谷やデモ隊の若者たちの映像も貴重。
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『マックス、モン・アムール』
- 上映スケジュール
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公開:1987年
監督:大島渚
出演:シャーロット・ランプリング、アンソニー・ヒギンズ、ダイアナ・クック、ピエール・エテックス、ベルナール=ピエール・ドナデュー、ビクトリア・アウリル、ニコール・カルファン、ミレーナ・ヴコティチ
パリ駐在の英国大使館員ピーターは、妻マーガレットと愛人が密会するアパルトマンに踏み込む。ところがそこで見たのは…。鍵、銃、エッフェル塔など、随所に埋め込まれた性愛のメタファーや、艶笑コメディ風の軽妙洒脱な語り口が笑いを誘う。ブニュエルの脚本家カリエール、ゴダール作品のカメラマンであるラウール・クタール、そして主演のシャーロット・ランプリングを始め、世界的スタッフによる哲学的コメディの傑作。
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『どんと行こうぜ』
- 上映スケジュール
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公開:1959年
監督:野村芳太郎
出演:津川雅彦、牧紀子、高千穂ひづる、高橋貞二、川津祐介、小坂一也、九条映子、渡辺文雄、山茶花究、西村晃
大学生の経済生活を取材する放送研究会の久子は、「学生は親のスネをかじるべし」と断言する三郎に出会い…。室内プール、スケート場、ジャズ喫茶でのクレージーキャッツの演奏など、当時の風俗が存分に楽しめる一作。監督デビューを直前に脚本に参加した大島は、労働争議を学生風にアレンジして物語に挿入するなど独自色を出している。
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『明日の太陽』
- 上映スケジュール
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公開:1959年
出演:津川雅彦、桑野みゆき、山本豊三、十朱幸代、杉浦直樹、九条映子、千乃赫子、川津祐介、花ノ本寿 、條喜子、朝海圭子、松本錦四郎
それまで大庭秀雄や野村芳太郎の助監督を務めていた大島の初監督作で、内容は十朱幸代、桑野みゆき、杉浦直樹、川津裕介、津川雅彦など当時の松竹新人スタア十数人を紹介する宣伝映画となっている。超短編ながら、すでにスタッフ陣には後の大島作品を支える面子が集っている。
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『愛と希望の街』
- 上映スケジュール
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公開:1959年
出演:藤川弘志、望月優子、富永ユキ、千之赫子、渡辺文雄、伊藤道子、須賀不二夫、坂下登
靴磨きに混じって鳩を売る少年・正夫。彼に同情して鳩を買った重役の娘・京子は、それが鳩の習性を利用した詐欺だと知り…。極貧な母子家庭の少年と裕福な少女の交流を描きながら、社会の"壁"の存在を冷徹に提示し、当時の映画界に衝撃を与えた。元々のタイトルである『鳩を売る少年』が松竹側の意向で勝手に変更され、大島が慨嘆したのは有名な話。
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『太陽の墓場』
- 上映スケジュール
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公開:1960年
出演:炎加世子、津川雅彦、伴淳三郎、佐々木功、川津祐介、浜村純、吉野憲司、中原功二、戸浦六宏、小沢栄太郎、永井一郎、藤原釜足、北林谷栄、渡辺文雄、檜伸樹、富永ユキ、佐藤慶、小池朝雄、左卜全、田中邦衛、羅生門、清水元
1960年代日本の代表的なスラム街である釜ヶ崎を舞台に、社会の底辺で蠢いている群衆に焦点を当てた本作は「青春残酷物語」に並ぶ問題作。下層労働者たちの不満や残酷さと、そこから放たれるエネルギーは、当時の若い世代を大いに刺激した。
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『日本の夜と霧』
- 上映スケジュール
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公開:1960年
出演:桑野みゆき、津川雅彦、小山明子、渡辺文雄、芥川比呂志、氏家慎子、吉沢京夫、佐藤慶、戸浦六宏、速水一郎
安保闘争の最中に行われた野沢と玲子の結婚式に、逮捕状の出ている太田が乱入。全学連仲間の過去が次々と暴かれていき…。式場での議論によって物語が展開していく、一種の舞台劇のような演出が斬新。公開四日目にして上映打ち切りとなった問題作で、大島渚が松竹を退社するきっかけともなった。
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『飼育』
- 上映スケジュール
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公開:1961年
出演:三國連太郎、ヒュー・ハード、小山明子、三原葉子、中村雅子、沢村貞子、大島瑛子、浜村純、山茶花究、戸浦六宏、小松方正
太平洋戦争末期、墜落した米軍機に搭乗していた黒人兵を村人たちが飼育する物語。大江健三郎の同名小説では黒人兵と少年の交流が主題だが、この作品では黒人兵を狂言回しに、戦争末期の山村の混乱ぶりと、権威にへつらい弱者を虐げる村人たちの醜悪さが描かれる。松竹を退社したばかりの大島渚による傑作。
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『天草四郎時貞』
- 上映スケジュール
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公開:1962年
出演:大川橋蔵、大友柳太朗、三国連太郎、丘さとみ、佐々木孝丸、八汐路佳子、花沢徳衛、三戸部スエ、平幹二朗、毛利菊枝、佐藤慶、千秋実、河原崎長一郎、戸浦六宏
大島が東映で撮った唯一の作品。天草四郎と島原の農民たちが、キリシタン弾圧と苛酷な年貢取立てに耐え切れず蜂起する物語なのだが、彼らは蜂起の方法論や暴力は是か非かなどの論争にかまけてばかり。時代劇スターの大川橋蔵と大友柳太朗が、ディスカッションを繰り返し悩みに悩むという、安保闘争後の敗北感の香り漂う異形の時代劇。
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『悦楽』
- 上映スケジュール
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公開:1965年
出演:中村賀津雄、加賀まりこ、野川由美子、清水宏子、樋口年子、八木昌子、小林昭二、小沢昭一、成瀬昌彦、氏家慎子、戸浦六宏、浜田晃、江守徹、渡辺文雄、小松方正、草野大悟、佐藤慶
昔の暴行をネタに恐喝された匠子。かつての家庭教師で匠子を愛する篤は、家族から依頼され恐喝犯を殺害する。四年後、篤のもとに匠子の結婚式の招待状が届き…。恋心から罪を犯すが報われず、絶望から「女」そのものに復讐しようと彷徨う男の物語。大島が設立した創造社による第一作で、原作は山田風太郎の「棺の中の悦楽」。
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『ユンボギの日記(16mm)』
- 上映スケジュール
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公開:2013年
出演:小松方正(語り手)
小学4年生の韓国の少年・ユンボギは、母が家出し父は病気で働けない中、兄弟たちの面倒を見ながら物乞い同然の生活を送るが…。大島が訪韓した際に撮影した写真に、原作であるユンボギの日記の朗読をかぶせた短編作品。スチル写真をフィルムで撮影するなど、様々なモンタージュ理論を実践した野心作。
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『白昼の通り魔』
- 上映スケジュール
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公開:1966年
出演:川口小枝、小山明子、佐藤慶、戸浦六宏、小松方正、岸輝子、川口秀子、殿山泰司、矢野宣、観世栄夫、渡辺文雄、高原良子、茅島成美、滝沢修
連続暴行犯“白昼の通り魔”に襲われた女中のシノは、それが故郷の村で自分を犯した幼馴染の英助だと知り、中学教諭である彼の妻に知らせるが…。めまぐるしいカット割りと、シャープなカメラワークによって、愛とエゴ、知と本能といった人間の矛盾を画面に焼き付けた、大島渚の実験的野心作。丸刈りで犯人役に挑んだ佐藤慶の熱演が光る。
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『忍者武芸帳』
- 上映スケジュール
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公開:1967年
出演:小沢昭一、山本圭、戸浦六宏、小山明子、佐藤慶、松本典子、福田善之、観世栄夫、田中信夫、早野寿郎、露口茂、渡辺文雄、林光、小松方正
原作は、農民一揆を煽動する忍者・影丸を描いた白土三平の壮大なスケールの劇画。大島はこの名作を映画化するにあたり、原画をカメラで映し台詞や音楽をかぶせるという斬新な手法を採用。スピード感溢れる編集と構成で2時間余りにまとめ上げた。1960年代という「政治の季節」ならではの、階級闘争へのアジテーションとも言える傑作。
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『日本春歌考』
- 上映スケジュール
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公開:1967年
出演:荒木一郎、岩淵孝次、串田和美、佐藤博、益田ひろ子、吉田日出子、田島和子、小山明子、伊丹一三、宮本信子
大学受験で上京した高校生の豊秋らは、かつての恩師・大竹と恋人の姿を街で見かける。その夜、豊秋と女生徒たちは大竹を訪ね居酒屋へ行くが、そこで大竹は唐突に春歌を歌い始め…。政治と性を巡る世代間の差異をモチーフに、大島の即興演出が冴える異色作。日本の底辺の民衆のエレジーである春歌を、つぶやくように歌う荒木一郎がカッコいい。
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『無理心中 日本の夏』
- 上映スケジュール
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公開:1967年
出演:桜井啓子、佐藤慶、殿山泰司、溝口舜亮、戸浦六宏、田村正和、小松方正、観世榮夫、福田善之、芦田鉄雄、小沢文也
海岸で出会った自殺志願の男とネジ子は、制服姿の男たちが武器弾薬を運び出すところを目撃したせいで、彼らのアジトに監禁される。そこへ銃マニアの高校生が現れ…。ヒロインのネジ子を演じるのは、実際の新宿のフーテン族だった桜井啓子。ネジ子の性衝動と、田村正和演じる高校生銃マニアの殺人衝動が呼応しあう不条理劇。
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『絞死刑』
- 上映スケジュール
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公開:1968年
出演:尹隆道、佐藤慶、渡辺文雄、石堂淑朗、足立正生、戸浦六宏、小松方正、松田政男、小山明子
強姦致死罪での在日朝鮮人Rの絞首刑が失敗。所長や検事、看守たちは、刑の再執行のため、心神喪失状態のRに罪の記憶を取り戻させようと躍起になるが…。権力側とRのやり取りが、不気味なユーモアを含んで展開する。死刑とは?国家とは?民族とは?実際にあった小松川事件を題材に、死刑制度と在日朝鮮人問題に真正面から挑んだ傑作。
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『帰って来たヨッパライ』
- 上映スケジュール
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公開:1968年
日本海へ遊びに来たお気楽な大学生三人組。泳いでいる隙に密航してきた朝鮮人に服を盗まれ、おまけに見知らぬ青年にピストルで脅されて…。フォーク・クルセイダーズの大ヒット曲をモチーフに作られながら、自らのアイデンティティに何ら疑いを持たない日本人を鋭く糾弾する異色アイドル映画となった。
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『新宿泥棒日記』
- 上映スケジュール
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公開:1969年
出演:横尾忠則、横山リエ、田辺茂一、高橋鐡、佐藤慶、渡辺文雄、戸浦六宏、唐十郎、麿赤兒、大久保鷹、四谷シモン、不破万作、九頭登、藤原マキ、山中広介、若林美宏、李礼仙
紀伊國屋書店で万引きを繰り返す鳥男と女店員・ウメ子の恋の行方と、1960年代末の新宿文化が交錯して描かれる。唐十郎と状況劇場、田辺茂一と紀伊國屋書店、花園神社のフーテン集会、そして新宿騒乱のきっかけとなった交番投石事件へ。歴史が動く一瞬をすくいとった前衛作品。
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『少年』
- 上映スケジュール
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公開:1969年
出演:渡辺文雄、小山明子、阿部哲夫、木下剛志
生活のため10才の少年に"当たり屋"をさせながら、日本を縦断する一家の姿を描いたロードムービーの傑作。実際の当たり屋一家事件をモデルに、全国ロケを敢行した。学校も行かず友人もいない少年の孤独と、やがて嫌な「仕事」を自ら引き受けるようになる哀しさが、観る者の心を締め付ける。
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『東京战争戦後秘話』
- 上映スケジュール
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公開:1970年
出演:後藤和夫、岩崎恵美子、福岡杉夫、大島ともよ、福田健一、磯貝浩、橋本和夫、堀越一哉、グループ・ポジポジ
69年の羽田闘争の敗北を機に左翼運動が活力を失っていった時期、映画製作グループの高校生たちが、「遺書としての映画を残し死んだ仲間」を追い、虚実の狭間を彷徨う物語。大島が原正孝(のちの将人)ら高校生の自主映画グループと組んで製作した異色作であり、大島の作品中で最も難解なもののひとつ。
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『儀式』
- 上映スケジュール
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公開:1971年
出演:河原崎健三、賀来敦子、佐藤慶、乙羽信子、小山明子、小松方正、渡辺文雄、三戸部スエ、戸浦六宏、小沢栄太郎、原知佐子、殿山泰司、中村敦夫
戦後、満州から引き揚げてきた豪族の息子が、複雑な親族関係に翻弄され、家父長制度の中で生きることを強いられ苦悩する物語。花嫁不在の結婚式から一族の人間たちの葬式まで、永遠に続く空虚な儀式の中に、家父長とそれを強いる日本の「イエ」、そして「イエ」に埋没していく個人の問題点を浮き彫りにする。国内外で高い評価を受けた大島の代表作。
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『夏の妹』
- 上映スケジュール
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公開:1972年
出演:栗田ひろみ、小松方正、りりィ、小山明子、石橋正次、佐藤慶、殿山泰司、戸浦六宏
生き別れた兄・鶴男を探すため、本土復帰にわく沖縄を訪れた少女・素直子の一夏の経験を描く。父の許嫁と鶴男、父と鶴男の母の複雑に絡まり合う関係から、戦中戦後史を貫く沖縄と本土の愛と憎しみと怨念の歴史が浮き彫りになる。本作品後、大島渚は創造社を解散し国際的な映画製作へと向かうことになる。
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『愛のコリーダ』
- 上映スケジュール
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公開:1976年
出演:藤竜也、松田暎子、中島葵、芹明香、阿部マリ子、三星東美、殿山泰司、
昭和11年に起こった阿部定事件を題材に、忍び寄る戦争の足音の中で性に耽溺する男女の姿を通して、究極の愛とエロスを描き切り、世界を瞠目させた傑作。日本初のハードコアであり、検閲を避けるため、撮影したフィルムをフランスに送って現像・編集したという。いわゆる「愛のコリーダ裁判」では、大島は「猥褻が何故悪いのか?」と主張し、勝利を勝ち取った。
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『愛の亡霊』
- 上映スケジュール
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公開:1978年
出演:田村高廣、吉行和子、藤竜也、杉浦孝昭、小山明子、河原崎建三、川谷拓三、長谷川真砂美、伊佐山ひろ子、佐藤慶、殿山泰司、佐々木すみ江、小林加奈枝、北村英三、山本麟一、三星東美、伊波一夫
明治中期。兵隊帰りの豊次は、人力車夫・儀三郎の妻・せきと関係を持つ。情交を重ねる二人は、邪魔になった儀三郎を殺害するが…。寡婦と愛人と殺した夫の亡霊との三角関係を、幽玄かつ静謐に描いた傑作。『愛のコリーダ』騒動の中で撮られたこの作品で、大島渚はカンヌ国際映画祭監督賞を受賞した。
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『戦場のメリークリスマス』
- 上映スケジュール
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公開:1983年
出演:デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、トム・コンティ、ジャック・トンプソン、内田裕也、ジョニー大倉、室田日出男、戸浦六宏、金田龍之介、三上寛、内藤剛志、本間優二、石倉民雄、飯島大介、アリステア・ブラウニング、ジェイムズ・マルコム、クリス・ブラウン
ジャワ島の日本軍捕虜収容所での軍属による白人捕虜強姦事件を発端に、日本軍人と英国人俘虜との間で摩擦や衝突が起こり…。クライマックスに訪れる、国家や民族を越え、愛によって解放される奇跡の瞬間に心が震える。デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしなど、大島作品ならではの異色スターが揃い、カンヌ映画祭を沸かせた大ヒット作。
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『御法度』
- 上映スケジュール
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公開:1999年
出演:松田龍平、ビートたけし、武田真治、浅野忠信、崔洋一、的場浩司、トミーズ雅、伊武雅刀、神田うの、吉行和子、田口トモロヲ、桂ざこば、坂上二郎
新選組に美少年剣士・惣三郎が入隊する。隊士たちは彼の美貌に惹かれるが、組織を揺るがす男色はまさしく御法度。しかし、惣三郎を巡って組中では奇怪な事件が起こり…。司馬遼太郎の短編をもとに、新選組を男色の視点から描いた異色時代劇。長い闘病生活からの復帰第一作であり、最後の作品となった。
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アクセス
〒150-0044
東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS(キノハウス) 4F
03-3461-7703
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